
100 YouTube発信を通じて見えた、子どもの成長と学び
息子がYouTubeで電車に関する動画を作り始めてしばらく経ちました。最初は「好きなことを記録する」という感覚でしたが、続けるうちに、動画作成という活動を通じて多くの気づきが生まれていることに気づきました。
YouTube発信そのものではなく、それを通じて見えた成長や学びを、メンタルトレーニングと脳神経科学の視点で整理してみました。
1. 自分の考えを形にする力が育つ
YouTubeで動画を作るということは、「何を伝えたいのか?」を考えることです。
最初は好きな電車を撮るだけだったのが、次第に「どんな角度で撮れば伝わるか?」「どうすれば見やすくなるか?」と考えるようになりました。
これは、メンタルトレーニングの「目標設定」の視点とつながります。
目標設定には「結果目標」と「プロセス目標」があり、YouTubeの発信では「いい動画を作りたい(結果目標)」から、「どう工夫すれば伝わるか(プロセス目標)」へと自然に意識が向かうようになりました。
また、これは前頭前野の発達にもつながります。前頭前野は、計画を立てたり、論理的に考えたりする機能を担っており、YouTubeという発信の場を通じて自然とこの力が鍛えられています。
✅ 気づき:「ただ好きなことをする」から「どうすれば伝わるか?」に変化した
2. フィードバックを受け取ることで自己調整力がつく
「動画の再生回数が少なかった」「コメントがついた」など、YouTubeには視聴者からの反応があります。
息子はその変化を見ながら、「どうすればもっと面白くなる?」と考えるようになりました。
これは、**メンタルトレーニングにおける「フィードバックの活用」**と同じです。
✅ フィードバックを受ける(再生回数や視聴者の反応)
✅ 改善策を考える(どう編集すればもっと伝わるか?)
✅ 次に活かす(試行錯誤を繰り返す)
この経験を通じて、**「結果に一喜一憂するのではなく、改善点を考える思考」**が身についてきています。
✅ 気づき:「良し悪しではなく、どう改善するか?」という視点が生まれた
3. 「発信する側」に立つことでメディアリテラシーが育つ
息子はYouTubeを始めてから、「他のYouTuberはどうしているんだろう?」と分析するようになりました。
以前はただ「面白い!」「すごい!」と受け取るだけだったのが、「どうやって作っているんだろう?」という視点を持つようになったのです。
これは、情報を客観的に捉えるメディアリテラシーの向上につながります。
また、**メンタルトレーニングの「ポジティブリフレーミング(視点を変える技術)」**とも関連します。
✅ 気づき:「情報をそのまま受け取る」から「どう作られているか?」へ思考がシフト
4. ルールを守ることでセルフコントロールが身につく
YouTube活動には、あらかじめルールを決めています。
✅ 自分や他人の顔を映さない(プライバシー保護)
✅ 話さない代わりにテロップを活用(表現の工夫)
✅ アカウント管理・アップロードは親が担当(リスク管理)
最初は「なんで顔を映しちゃダメなの?」と不満そうでしたが、「YouTubeには危険な面もある」と伝えると、次第に納得し、自分で意識できるようになりました。
これは、**メンタルトレーニングでいう「セルフコントロール(自己制御)」**に関係します。
ルールを守る中で「じゃあどうすればいい?」と考えることで、創意工夫する力が育まれます。
✅ 気づき:「ダメと言われたこと」ではなく「どう工夫すればいいか?」を考えるようになった
5. 「好きなこと」に没頭することで、学びが深まる
息子にとって、電車は「ただの趣味」でしたが、YouTubeで発信することでさらに学びが深まりました。
例えば、動画を作るために「この電車の歴史を調べよう」「もっと詳しく説明できるようになろう」と考えるようになったのです。
これは、脳神経科学でいう**「報酬系の活性化」につながります。
「好きなことに熱中する」とき、脳はドーパミン**を分泌し、学びが加速します。
また、これは**メンタルトレーニングでいう「フロー状態(集中して没頭すること)」**にも当てはまります。
✅ 気づき:「好きなことを発信することで、さらに学びが深まる」
今日のco-育てメントレ
✅ 「好きなこと」から「伝える工夫」を考えるようになった(目標設定)
✅ フィードバックを受けて、改善する力が育ってきた(自己調整力)
✅ 発信する側に立つことで、メディアリテラシーが向上した(ポジティブリフレーミング)
✅ ルールの中で工夫し、セルフコントロールを身につけた(自己制御)
✅ 「好きだからこそ学びたい」という主体的な学びが生まれた(フロー状態)
YouTube活動を通じて、息子の思考や行動に変化が生まれたことを実感しています。
これからどんな学びを深めていくのか、親としても楽しみながら見守っていきたいと思います。