見出し画像

21 ストレスを力に変える!脳のネットワークを活かした子どもとの向き合い方

こんにちは!Co-育て日記を読んでくださりありがとうございます。

子どもが「失敗が怖い」「自信がない」と感じているとき、親としてどうサポートしたらいいのでしょうか?ストレスや失敗を力に変える鍵は、脳の3つの主要ネットワーク(デフォルトモードネットワーク、サリエンスネットワーク、セントラルエグゼクティブネットワーク)の働きを理解し、それに応じたサポートを行うことにあります。

今回は、具体的なエピソードを交えながら、この順序での子育ての実践方法をご紹介します。

事例:試験に挑む息子の不安

息子が学校の算数テストを前に「どうせまた間違えるかもしれない」と弱気な発言をしました。以前の試験で大きなミスをしてしまった経験が、彼にとって大きなストレスになっているようでした。

ここで私は、脳の3つのネットワークの順序を意識しながら息子をサポートすることにしました。

1. デフォルトモードネットワーク(DMN):過去を振り返り、未来を考える


まずは、息子の不安の根本原因を理解するため、過去の経験を一緒に振り返りました。
• 声かけ: 「前の試験のとき、どんなところが難しかったかな?」
• 息子の答え: 「計算を急ぎすぎて間違えた…。ちゃんと見直せばよかったのに」

このように、過去の体験を振り返ることで、自分のミスの原因や次に活かせるポイントを再認識できます。そして、未来について話を広げます。
• 声かけ: 「今回はどうすれば同じミスをしないと思う?」
• 息子の答え: 「見直しを忘れないようにする!」

DMNは、過去の失敗を振り返り、未来にどう活かすかを考えるネットワークです。この振り返りの時間が、不安を整理し、次の行動につながる第一歩となります。

2. サリエンスネットワーク(SN):感情に気づき、切り替える


次に、息子が抱えている不安をそのままにせず、ポジティブな行動につなげるようにしました。
• 声かけ: 「少し緊張してるよね。でも、それって大事なことを頑張りたいって気持ちの表れだよ」
• 効果: 息子は「そうだね」と自分の感情を受け止め、前向きな気持ちになってきました。

ここで重要なのは、ネガティブな感情を否定せずに「緊張していること=成長の証」と捉え直すことです。これが、注意を「不安」から「次にするべき行動」へと切り替えるきっかけになります。

SNは感情に気づき、そこから適切な行動への注意を切り替える役割を担います。子どもの気持ちに寄り添いながら、次の一歩をサポートすることが重要です。

3. セントラルエグゼクティブネットワーク(CEN):具体的な行動を実践する


最後に、息子が安心して試験に挑めるよう、簡単なルーティンを取り入れました。
• ルーティン内容: 「試験前に深呼吸を3回して、心の中で『落ち着いてできる、焦らなくていい』とつぶやく」
• 練習方法: 家で模擬テストをしながら、試験直前にこのルーティンを繰り返しました。

本番では、このルーティンを実践することで息子は緊張を落ち着け、試験中も焦ることなく問題に取り組むことができました。

CENは、行動の実行や集中を司るネットワークです。具体的な行動やルーティンを繰り返すことで、脳が集中モードに入りやすくなり、不安にとらわれずに行動できるようになります。

結果:試験を通じて自信を育む

試験後、息子は「見直しをちゃんとできたし、前よりも落ち着いて問題を解けた!」と嬉しそうに話してくれました。結果がどうであれ、自分の行動が不安を乗り越える助けになったことを実感できたようです。

3つのネットワークと子育てのポイント

1. デフォルトモードネットワーク(DMN):
• 過去の失敗を振り返り、未来の成功をイメージする。
• 声かけ例: 「前回の経験から何を学べるかな?」
2. サリエンスネットワーク(SN):
• 感情に気づかせ、ポジティブな注意へ切り替える。
• 声かけ例: 「緊張しているのは頑張りたい気持ちの表れだよ」
3. セントラルエグゼクティブネットワーク(CEN):
• 具体的なルーティンを取り入れ、行動を支援する。
• 実践例: 「試験前に深呼吸して、落ち着く言葉をつぶやこう」

まとめ:ストレスを力に変えるサポートをしよう


子どもが「失敗が怖い」「自信がない」と感じるとき、それは成長の大きなチャンスです。脳のネットワークを活かし、「過去を振り返る」「感情を整理する」「具体的に行動する」の3ステップでサポートすることで、ストレスや失敗を乗り越える力を育むことができます。

失敗を怖がらず、挑戦を楽しめるようになる子どもの姿を一緒に見守りましょう!

この記事が、子育てのヒントになれば嬉しいです。次回のCo-育て日記もぜひお楽しみに!

いいなと思ったら応援しよう!