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納品が遅れたときの原因あるある

こんばんは、(株)ワシントン靴店 商品部長の北川純子です。注文した商品の納期が遅れることが、よくあります。今回は、お取引先がわたしたち商品部によく使う手をご紹介します。

信用度5% コンテナが落ちた

生産国から日本へは、コンテナ船で輸送されます。波が荒いのでしょう。船が揺れて、その反動でコンテナが海に投げ出されてしまったそうです。
わたしはサントリー時代、原材料の貿易業務を担当し、世界中から、何千本ものコンテナ輸送に携わってきましたが、勤務していた4年間では、1度もありませんでした。不思議です。

信用度10% 工場が燃えた 

驚くことに、一番多いです。工場の火災。注文した商品と、ちょうどその商品に使う材料もすべて燃えてしまいます。この手は、仕事をサボりたい時の、親戚のご不幸レベルで、頻繁に起こります。

信用度50% 工員が戻ってこない 

中国では毎年、春節(旧正月)の前後に7日間の大型連休があります。1年で最も盛り上がる時期です。春節は中国本土のほか、台湾、香港、シンガポール、韓国、ベトナム、マレーシアなどでも国の祝日として定められています。つまり、靴の生産国のほとんどが、この期間お休みになり、工場勤務の人は地元へ帰省したり、旅行を楽しんだりします。春節が終わり、工場を再開しよう、と思ったら、工員が戻ってこない、生産ができない、となるそうです。毎年起こります。日本で言う、5月病みたいなものでしょうか。夏物の納期が遅れるときは、大体これです。

信用度90% コロナがらみ 

ここ1年半で、最も多いです。おかげで、工場の火事がほとんどなくなりました。
確かに、昨年は北米の港でコンテナが滞留したため、アジアでコンテナが枯渇し、全く手配ができない時期もありました。コンテナが手配できたとしても、海上運賃が激しく値上がりました。未だにコンテナの手配がしずらいようです。
つい先日入った情報では、東南アジアでロックダウンになり、工場が生産をストップしているらしいです。東南アジアはブランドスニーカーの生産地が多いので心配です。
職人がコロナにかかり、その人しか仕上げができないので、生産がストップしたこともありました。
我が社も緊急事態宣言下で、日々感染対策をしながら店舗を営業しています。店舗のスタッフが感染しないか、本当に心配です。


原因の真価はさておき、納期遅れは、いつも商品部を困らせます。
それじゃあ、仕方ないよね、では済まないのです。
「利は元にあり」。商品がなければ、何も始まりません。

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