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「美味しいごはん」から涙が溢れて止まらなかった。 何がそんなにわたしをそうさせるのか分か…
わたしが唯一持っていたピンク色の服は、某ファストファッションブランドの、ジッパー付きのパ…
昔読んだ本を、もう一度引っ張り出してページをめくる。以前とは違う感情が、湧いてくることが…
あまり騒がしく情報を得たくない日は、本を読んで過ごす。 どれも気持ちが明るくなる本ではな…
小学生の音読の宿題を思い出した。家族の人に聞いてもらってサインをもらう。聞いているんだか…
あれは小学1年生か2年生だったか。小さなワニやライオンがあちこちにプリントされたトレーナー…
わたしたちはどこに生きているのだろう。この命は、本物だろうか。さては死んでいるのでは? 何が本当でどこからが嘘なのか。 他人が決めることではない。しかし虚像の世界で過ごす時間が長ければ長くなるほど、現実世界への戻り方が分からなくなる。そういうことは、例えば小説を読んだり映画を観たりしていると、ときどき起こる。ここはどこで、わたしは誰なのか。頭の中が混乱して、足元がふわふわするのだ。 『熱帯』の物語を読み始めると、新たな物語が次から次へと語られる。混乱と興奮、そして不安な気
わたしはいま、暖房の付いた狭いアパートの部屋の中で、ぬるくなったカフェラテをすすりながら…
久しぶりにクローゼットから柄物の服を手に取った。普段から無地の服を選ぶことが多く、着ても…
アルバイトを探していたとき、わたしにはいくつか候補があって、本屋もその一つだった。通える…
気分が明るくなるような作品を読めばよいものを、なぜか自然と手が伸びてしまうのは、一歩踏み…
冷凍庫の霜取りからはじまった日曜日。何でもない日曜日だ。本当なら昨日書くはずだった。こう…
大学生の頃、ドイツ語の授業をとっていた。コミュニケーションを密に取りながら進む授業のスタ…
「やられた」 そう思える本に出会ったのは本当に久しぶりだ。わたしごときが何を偉そうにと自分でも思うが、本当にそう思ってしまったのだった。 しかしそれは、先を越された悔しさというよりも、「読めてよかった」という喜びの方が格段に強い。すぐには読まず、寝かせておいてよかった。いま読めたことが、何よりも嬉しい。 読み終えたのは昨日のことだが、まだ少し余韻に浸っていたいので新しい本に手を伸ばせずにいる。 熱が冷めた頃に、もう一度読みたい。