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哲学入門ノート 2024年4月

スノードロップ、北海道では4月頃開花します。
(画像はお借りしたものです)


やったこと

『フランスの高校生が学んでいる10人の哲学者』を読み始める

高校倫理の内容は全く覚えておらず、ほぼゼロからのスタート。最初はノートにまとめていた(1人の哲学者につき1見開き)が、どうまとめたらいいかわからない章が出て来る。まとめにこだわると挫折しそうなので、Xに抜き書きを投稿する方法に切り替える。

キルケゴールの章が特に難しく、抜き書きする文を選ぶことすらできない。スキップする。

難しかったり飽きが出て来たりしてモチベーションが下がり気味のときは、訳者あとがきを読んで励ましてもらう。何度も読む。

『哲学用語図鑑』を随時参照する

『~10人の哲学者』のデカルトの章を読んでいて、高校倫理で習ったキーワードが出て来ていないような気がする。でもそのキーワードが何かは思い出せず、気持ちが悪い。積読していた『哲学用語図鑑』の存在を思い出し、デカルトについて調べてみる。すっきりする。

以降、『~10人の哲学者』に出て来た哲学者については『哲学用語図鑑』も参照する。わかりやすい上にイラストが可愛いので勉強が楽しくなる素晴らしい本。

『~10人の哲学者』を読み終わる

まとめや抜き書きを保留した章はあるものの、なんとか読み通して達成感。感想をXに投稿する。

文章の特徴や自分が難しいと感じたところを言語化できずもどかしい。ひとつだけわかるのは、抽象的な話を抽象的なまま理解する力に欠けているということ。勉強を続ける中で鍛えられると信じたい。

『~10人の哲学者』の人物索引を作る

半分くらい読み進めたところで思いつき、以降は読みながらメモだけは取っていた。前半部分からも採取して、Notionに清書。労力が報われてほしいので再読の動機がひとつ増える。

単純な作業だと思っていたが、いざやってみるとわからないことが多くて勉強になる。長音「-」は五十音順だとどこに並べるの?とか、姓だけの人とフルネームの人がいるけどそのまま混ぜていいの?とか、聖人は「聖」取った方がいいの?とか、ドン・ファンって実在したの??とか……。

索引を作ってみると、プラトンやデカルトやニーチェは何度も登場するけど、カントやキルケゴールは自身の章以外では一切登場しないことがわかる。面白い。

次の進め方を検討する

積読に『ヨーロッパ思想入門』がある。新刊の『一度読んだら絶対に忘れない哲学の教科書』も気になる。というところで、『一度読んだら~』は『ヨーロッパ思想入門』より扱っている哲学者の数が多いと聞く。調べてみると60人とのこと。では『ヨーロッパ思想入門』は20~30人くらいだろうか。登場人物は少しずつ増える方が混乱しないような気がするので、『ヨーロッパ思想入門』→『一度読んだら~』の順に読むと決める。

『哲学史入門Ⅰ』も気になったが自分にはまだ早い気がする。『一度読んだら~』の次に読んでみようと思う。

今の状態を次のようにイメージする――哲学という巨大な森で、10本の大木に目印がついている。2本目(アリストテレス)と3本目(デカルト)の間はかなり空いているし、7本目(キルケゴール)には近寄れないが、ともかく目印はついている。

新しい本を読む度に、次のようにできるのが理想。目印と目印の間に新しく目印をつける。既存の目印の幹・枝・葉についてより詳しく知る。

最終的には、森の地図を描けるようになりたい。大きな道や小さな道がどこからどこへ続いているのかがわかり、あの辺りはこんな傾斜で日当たりで風通しで……とイメージできるようになりたい。

『ヨーロッパ思想入門』を読み始める

まえがきと目次を確認して、想定していた構成ではないことがわかる(買ったときにこの2つは確認したはずだが長いこと積んでいたのですっかり忘れていた)。哲学者ごとに語られているのは全体の1/3だけのようだし、プラトン(1本目の目印)が出て来るまでに66ページかかる。

さらに文体。格好良くて好きだが「これでジュニア向けなの……」とちょっと怯む。予想していた程さくさくとは進まなさそう。

進め方を再度検討する

自分の手際の悪さにがっくり来つつ……。

『~10人の哲学者』は読み物的な本(本は読み物だが他になんと言っていいかわからない)だったので、やはり教科書的な本も1冊欲しくなる。高校倫理の教科書は捨てていないはずなのだが見当たらない。まあ20年前のものより新しい方が良いだろうと思い直し、東京書籍の倫理701を購入する。

倫理701の目次を確認する。倫理701をベースにしながら、対応する内容があれば『ヨーロッパ思想入門』も読むというように、単元ごとに行ったり来たりする形で進めると良さそう。

改めて、倫理701と『ヨーロッパ思想入門』を読み始める

倫理701の文体が思いのほか堅い。20年前に使っていた教科書もこんなだったろうか。とは言え、『ヨーロッパ思想入門』の文体とともに、少しずつ慣れる。

概念がよくわからないときは『哲学用語図鑑』を参照する。本当は対応するページを全部読んだ方が良いだろうけど、3冊並行を義務にすると挫折しそうなので、気になったときだけ。(ハードル下げるのだけは達者……)

読んだ内容はNotionにまとめるか抜き書きする。Notionのその日書いた部分のスクショをXに投稿する。「#独学大全」「#ラーニングログ」をつけたところ、読書猿さんと独学大全公式さんにRPしていただく。おかげで時々反応を下さる方がいて励みになる。ありがたい。

『ヨーロッパ思想入門』、コンセプトを無視したつまみ食いで申し訳ない。時機を見て最初から通読するつもり。

所感

まず1冊読み切れたのが良かった。少しだけど自信になった。

勉強はほぼ毎日できた。できない日が気持ち悪いくらいには習慣になっている。3日坊主の自分がよくやっていると思う。Xに投稿するという方法が合っているみたい。フォロワーがいなくても関係なく「投稿しなきゃ」と思えるから不思議だ。

1日の勉強時間は15分~1時間くらい。読むのに10分+まとめるのに10分×2、というように隙間時間で少しずつ進めることが多い。時間が取りやすいし疲れにくいのでこのペースで続けたい。

ペースがわかると、ついあと何日で読み終わるか計算してしまう。これが結構先なので、「なかなか進まない」「あの本も早く読みたいのに」と思ってしまって良くない。試験のように締切がある訳ではないのだから、焦らず、地道に進めよう。続けるのが大事。

ハードルを低めに設定して、挫折の気配を察知したら更に下げて、というところが上手く出来ていた。伊達に失敗してきてない😤

5月へ続く

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紙牛
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