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哲学史で初めてルネサンスを理解できた

無学を晒して恥ずかしい上に、巧く書き表す自信もないのだけれど、忘れる(なかったことになる)よりマシだと思うので書いておく。

ルネサンス、世界史や美術史で「再生って意味だよ」「ギリシア・ローマ文化の復興だよ」と教わっても、いまいちピンと来ていなかった。
それが最近、哲学史の勉強を通じて初めて少し理解できた気がしている。

哲学史の勉強は、『一度読んだら絶対に忘れない哲学の教科書』をメインテキスト、高校倫理の教科書をサブテキストにして進めている。
まずひと月かけて古代を読んだ。
またひと月かけて中世を読んだ。
それから近代(ルネサンス、教会中心から人間中心へ)に出会ったら、ごく自然に「先月の“あの感じ”に嫌気がさして、先々月の“あの感じ”に戻りたいってことか!」と納得できたのだ。

これは、古代から近代までの時間を、1万分の1の縮尺で体験できたことが大きかったのだと思う。
つまり『一度読んだら~』の古代15人・中世15人という構成のお陰だ。
もし古代3人・中世1人だったら、ルネサンスの何が一体ありがたいのか、どこに近代人のテンションが上がったのか、やっぱりわからなかっただろう。

『一度読んだら絶対に忘れない哲学の教科書』p13

加えて、この間に〈哲学史〉〈しか〉勉強していなかったことも(偶々だけれど)功を奏した。
例えば学校なら複数教科を並行して学ばなければならないし、
趣味の学びだとしても、世界史なら複数の国の戦争や制度や地理や文化を学ばなければならない。
哲学史の勉強は、人類の歴史が色々な繊維の撚り合わさった糸だとして、その芯だけを一番シンプルに辿れる方法という感じ。
特に『一度読んだら~』はトピックを絞ってそのように書いてくれているので、賢くない私にはとても都合がいい。

哲学史を通じてルネサンスに納得できたことで、それは文芸や美術におけるルネサンスへの納得に広がった。
「哲学は万学の祖」まで実感できた、とは、ちょっとできすぎだし恐れ多いから書けないけど……(書いてる)

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