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私の本棚2024年11月⑦

「人生をいじくり回してはいけない」 水木しげる著(ちくま文庫)
「ゲゲゲの娘日記」 水木悦子著(角川文庫)

特に、「ゲゲゲの鬼太郎」が好きと言うわけではない。幼き時に、かわいくなった鬼太郎じゃなくて、もっとおどろおどろしかった頃の鬼太郎を見て、怖いと感じた思い出があるぐらい。アニメは普通に見ていたぐらい。「ゲゲゲの女房」を見ていたわけでもない。
「人生をいじくり回してはいけない」は、偶然に出会いました。本屋で。最近は、よほどのことがない限り、文庫を買うようになっていて、文庫で何かいいものはないかとあてもなく眺めていました。
平積みになっている本というのは、何冊か重なっていることがほとんどだと思い込んでいましたが、この本は、残り一冊でした。明らかに他の本より減っている。
迫られる決断、
買うか、
買わないか。
今日買わなかったら、きっと買わないだろうな。
買おう。
家に帰って読んだら、面白い。
やっぱ面白いから売れて少なくなっていたんだと納得がいきました。
単に水木しげるファンが多いだけか?
まっ、それはいいとして、内容は、説明しない方がいいと思います。私の意見なんか聞かずに、読んでもらった方がいいと思います。私は付箋たくさんつけました。ゲゲゲの鬼太郎が好きな人、少し興味あるよって人。戦争について。含蓄のある人生論に触れたい方におすすめします。

水木しげるに興味を持ったので、その後、古本屋で、水木しげるの本を探しました。漫画ではなく、文章で書かれたものを。「のんのんばあとオレ」「水木しげるの不思議旅行」も買いました。入門編としては、「人生をいじくり回してはいけない」が読みやすいかなと思います。

あともう1冊、水木しげるの次女、水木悦子さんの書かれた「ゲゲゲの娘日記」を古本屋で手に入れました。「人生をいじくり回してはいけない」とは違った視点で描かれる水木しげるの日常が綴られています。これもまたおもしろいです。説明は難しいですが、水木しげるの家や家族と過ごす様子が、ユーモラスに描かれています。そうなんだ、そういう舞台裏があるんだねと水木しげる裏話を娘さんから聞いてるような感覚で読めました。

私としては、「人生をいじくり回してはいけない」を読んでから、「ゲゲゲの娘日記」を読むのがいいのかなと思います。違った魅力があると思いました。両方おすすめです。

よき読書を!

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