見出し画像

私の本棚2024年11月③

『若い小説家に宛てた手紙』バルガス=リョサ著(新潮社)
『私のことだま漂流記』山田詠美著(講談社)
『ねじまき鳥クロニクル』村上春樹著(新潮社)

思いつきで、本棚の本を軽く紹介したら、読んでくれる人がいることがわかり、調子に乗って、③です。ちゃんとした書評も書きたいんですけど、がっつり書評しなくても、私がどんな本を読んできて、小説を書いてきてるのというのは、自己紹介代わりになることに気づいたんです。
本棚で、私の中にはざっくりとしたテーマで数冊選び紹介するのがいいのかなと。まだ模索しております。

『若い小説家に宛てた手紙』は、書評家の人がYouTubeでリョサの作品について紹介されていて、読んだことないなと、それでリョサの作品を検察したら、この本を見つけて、タイトルに惹かれて買いました。私は若くはないけど、小説家に宛てた手紙ということで楽しませてもらいました。リョサの小説作品は、まだ読んだことないです。小説を書くことにご興味のある方ならこの本は、楽しめると思います。私は、いつからか自然と気になった所に、付箋を貼るようになって、この本の付箋は多いです。今回ご紹介しようと、本棚から取り出して、開くと、ああ、また読まないとなと思いました。小説作法が書かれているというよりは、小説を書く心構えについて書かれた1冊です。あんまり詳しくないんですけど、リョサと今、「百年の孤独」で話題のマルケスとけんかしたというのがあるらしいですが。この本は、そんなけんかには関係なく、いい本だなと思います。

『私のことだま漂流記』は、毎日新聞「日曜くらぶ」に掲載されていて、載ってると気づいた日から日曜日を楽しみにしていました。単行本が出たので、全体を通して読みたくて買いました。山田詠美は、私の大好きな作家です。出会いは、図書館で古くなった本を好きなだけ持って行っていいよのコーナーにあって、そこにあるやつを持って帰ってきました。最近の作品は、追えてないけど、古いやつはほとんど読んだと思います。『A2Z』を読んで、私は、自分の小説を書き続けても、山田詠美のような作品は作れないだろうと、なんだろ、恋愛を書いても、山田詠美の小説のようにはならないだろうと。人生が全く違うから、他の作家の作品だと自分が小説書いているときは、読めないんですけど、山田詠美は読めます。ポンちゃんシリーズのエッセイも好きだし。私が一番好きな作品は、『ラビット病』なんですけど、これについては、きちんといつか書評したいなと思っています。実は引っ越しのときに『私のことだま漂流記』と文庫の『ラビット病』以外を処分してしまっていて。ファンだとは言えないかもしれません。言い訳としては、場所がなかったんです。サガンと山田詠美のどちらを残すかで悩んで、サガンを選んでしまいました。山田詠美の本は、1回読んだら、ちゃんと内容を覚えているということで。『放課後の音符』『ぼくは勉強ができない』などもおすすめですが。山田詠美の本の中でも手放す選択肢に入らなかった『私のことだま漂流記』のご紹介でした。この作品は、エッセイです。山田詠美大好きです。

『ねじまき鳥クロニクル』は、大学のときに図書館で借りて読みました。正しくは、私の本棚にはありません。でも、村上春樹の小説作品では、ねじまき鳥が一番好きです。ねじまき鳥の髪が薄い人を「松竹梅」で分けるところがあると思うのですが、あったよな?確認できませんが、そこが大変好きで、私の小説「松竹梅の小娘」のアイデアの出発点です。余計なことでしたね。結構小説も読んだと思うのですが、あえていうと、私は、村上春樹の小説より、エッセイの方が好きです。私は、エッセイの方がおもしろいと思うのです。私の本棚に村上春樹の本であるのは、『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』です。あと、雑誌「MONKEY」が発行されたときから数回続いた「職業としての小説家」があります。のちに書籍化されましたよね。毎回ノーベル文学賞で話題になりますが、あれも一つのイベントですね。村上春樹本人としては、嫌かもしれないけど、本に注目が当たる日ということでは、なんかずっと取らない方がいいのにといじわるを思ってしまいます。もうすでに不動の人気がある作家ですもの。

 今回は、小説に関するエッセイを中心にご紹介しました。
 事実関係は、わかる範囲は調べたのですが、間違っていたらごめんなさい。
 目くじら立てず、軽く読んでください。

 よき読書を!


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集