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紙男@短編小説
2016年7月1日 10:46
少年の家の近所には、それはそれは大きな屋敷があった。 話によると、屋敷には何年もの間、人が住んでいないらしい。だがそのわりには、塀から見える木は年中青々としており、枝も塀より先に出てこようとはしなかった。 少年は何度も中の様子を知ろうとした。見上げるほど高い塀を駆け上がろうとしたり、物干し竿の先にスマホを結わいつけて覗こうとしたりした。だがその度に人が通り掛かって注意されたため、中の様子
2016年7月1日 10:43
僕には親友がいます。名前はロボ太。僕が住んでいるマンションの隣の部屋に住んでいます。僕が小学校二年生だったときに引っ越してきました。 僕たちはいつも一緒です。学校に行くときも、学校に来てからも、家に帰るときも、遊ぶときも、宿題するときも、たまに夕飯を食べるのも一緒です。僕のお母さんの料理を、ロボ太はすごくおいしそうに食べます。 ロボ太には、僕だけが知っている秘密があります。それはロボ太が