再現性が高いSEO記事の書き方・費用対効果の計算式・長期計画の立て方(20ステップ)
この記事は、さまざまな状況におられる記事制作者が、一人でも多く、現場の混乱を整理し、「記事作成の運用方針」を明確に定義し、良い記事作成の体制を継続できるようになること、を想定し、必要な情報を網羅的に書きました。
主な内容は、
です。
そして、読み終わった後に、下記の作業ができるように作っています。
継続的な記事投稿は「記事の内製化戦略」に依存し、その戦略は「決裁者の理解度と決意」に依存します。
つまり記事制作者/運営者の立場にいる方々は、最初の段階で「決裁者」へ対して「適切な理解」と「適切な判断基準」を提供することがとても大切になってきます。
また、制作者の立場からすると、「記事作成の全体像」と「具体的手順」が分かれば、不安も緩和され、関係者に対して論理的な説明もできます。
重要度と緊急性の度合いを理解し、関係者に説明できれば、日々の隙間時間に記事の要素を積み上げていくことも可能です。
私は現職で、旅行サイトの案件で「取材(構成案・撮影)×2回/月」→「4000文字/本×4本/月」のSEOライティングを1年以上継続して投稿。ロングテールキーワードで検索1位を狙う戦略を実践。SNS運用、WEB広告も手掛けています。
2020年から、Webマーケティングの長期施策の提案と運用の担当に。2021年は「広義のマーケティング理解」を土台とした提案営業も視野に入れ、地道なヒアリングと分析をもとに日々、提案と運用を行っています。
もしよければ、お手すきの時にお読みいただき、組織のコンテンツ運用にお役立てください。
※特に何かをセールスしている記事でもなく、私個人のここ数年の仕事を棚卸し的にまとめたものです。気楽にお読みいただけると本望です。
記事作成の運用と環境の悩み:1人で全て判断、作成、評価、改善しなくてはならないこと
働く個人がSEO記事を制作する場合。
課題の本質は「決裁における判断基準の適切性、工数管理、記事作成、効果測定の実務、をどのように1人で開始し、継続していくか?」です。
仕事柄、Web担当のお客さまから「Webサイトにコンテンツ(記事)を書かないと…」という声を聞く機会が増えてきました。お話をまとめると、記事作成の「運用」と「環境」について、以下の潜在的な悩みがあることが分かってきました。
この状況は結果的に、以下の制作状況を生み出すことを意味します。
つまり、「記事作成を継続して成果を出す」という目標を達成するには
が大切になってきます。
では、だれが記事を書くのが適切でしょう?
誰が記事を書く?「業界」「顧客」「商材」「自社事業」を理解する人
手間のかかるイメージの記事作成。誰に書いてもらうのがよいのでしょう?外注でも効果は出るのでしょうか?
結論から言うと、以下10の要素をより多く備えている人物(おそらくあなた本人)が記事を書くと精度の高い記事をつくることができます。なぜなら「知見」「セールス」「属人性」の点から、あなたは誰よりもオリジナルだからです。
知見的には「業界」「自社事業」「顧客」「商材」の理解がある人物が適任です。なぜなら、記事作成の順序は、まず質を確保してから量を作ることだからです。顧客の悩みに対する適切な答えを返すことができる人物。
また属人的には「論理的な思考」「文章表現」、そして「商材への熱意」がある人物です。
営業や販売の経験がある方は「人が物を買う心理と構造」を体感で知っているため、それを有効に活用できます(私はWeb業界に入る前は接客販売業に携わっていました。購買心理に関する経験は非常に役に立っています)。
もう少し具体的にまとめます。
こうやってリストアップすると「社長」「個人自業主」や「事業部長」による記事作成が、最も効果が高い可能性があります。なぜなら、前述した3つの役職の人物は、事業間(部署間)を横断した業務に携わり、上記の複数の条件を満たしている可能性が非常に高いからです。
でも、該当する方々は、総じて社内業務を掛け持ちしており、緊急度と重要度が高い業務を担っています。
どのように「限られた時間で質の高い記事を書くこと」ができるでしょう?
限られた時間で質の高い記事を書く順序
限られた時間で質の高い記事を書くには、以下の3つの順番をたどります。
質の低い記事を100個作成しても集客効果はないからです。
では「質の高い記事」とは何なのでしょう?
記事作成における「質」とは?
記事作成における「質」とは何か?
これを中学生にも分かるように説明すると、個人的には以下のように言うでしょう。
そして、Googleはこう言っています。
2019年以降の購買行動理解:パルス消費とバタフライサーキット
2019年、Googleは「パルス消費」と「バタフライサーキット」という購買行動に関する調査結果を公開しました。
お客様の行動をイメージするためにとても有益な記事です。
割とボリュームがあるので、お時間がありましたらご覧ください。私はこの記事を読んで、現在の「SNSやサイト内記事の役割」を具体的/正確にイメージできるようになりました。
下記5つの記事で「瞬発的になってきた購買行動:パルス消費」について解説しています。
Think with Google:買いたくなるを引き出すために パルス消費を捉えるヒント
下記6つの記事で「検索行動の法則:バタフライサーキット」について解説しています。
Think with Google:パルス消費につながる情報探索とは? バタフライ・サーキットと 8 つの動機
コロナ禍以降、ついに日本でも急速に購買プロセスのオンライン化が進み、購買行動のインフラが大きく重心を移動しています。
「消費者の購買行動と購買心理を具体的にイメージする想像力」
これが最も重要で最も緊急だと個人的には思います。
Googleが掲げる「4つの検索意図」と「EAT(専門性、権威性、信頼性)」
自社独自の3つの定義(「質」と「量」と「継続性」)を行うために参考になる指標が、2018年にGoogleが公表した「4つの検索意図」と「EAT」です。
記事を独自にする以前に、「検索しているお客様の悩みに応える構造」にするために必要な要素といえます。この「4つの検索意図」と「EAT」を記事の中に組み込むことで、客観的な信頼性を与えることができます。
例えば「これは参考になったなあ」という記事を上記7つの要素で分解してみてください。さらに深く記事の構成を読み込むことができるようになります。
独自の質」と「独自情報(一次情報)」を定義して、競争から離れる
可能であれば、記事を作成する前に、「独自の質」と「独自情報(一次情報)」について記事作成の運用チーム内で話し合い、言語化しておきます。そのメリットは2つ。
課題解決仮説としての回答(オリジナルコンテンツ)の精度を高めることができれば、それはそのまま、お客様の解決策に直結します。
最新の課題解決仮説を記事にすることで、記事そのものを市場におろす感覚で公開する。それは、自社独自サービスのプロトタイプの一環として記事作成と公開を利用することにもつながります。
記事を公開した後の「決裁者との認識のずれ」を修正しやすかったり、適切な効果測定を行う準備です。
SEOの定義とは?
Googleは、下記サイトのトップページのファーストビューにて、以下のように言っています。
SEOの定義
SEOの定義を分かりやすく言うと「Googleの検索エンジンへあなたの記事を最適化させること」。そしてGoogleは「ユーザーの検索意図と検索感情」をもとに記事を評価する仕組みを作っています。
検索順位1位はどれくらいクリックされる?1位でも約20~30%
では、例えば仮に「あなたが書いた記事が特定キーワードの検索順位で1位になった場合」その記事は何パーセントクリックされるのでしょうか?アメリカのSISTRIXが公開した記事では2020年7月の時点でこう言っています。
例えば「月間検索数が1000回のキーワードで1位になった場合」その記事は「月に285回クリック」され、クリックした人はあなたが書いた記事へ移動します。
この通りに計算すると「ひと月で100クリックされる記事」が100個あって初めて「記事のみで10,000pv以上/月」が達成されることになります。
月間検索数が3,000回や10,000回のキーワードを選べば「1位になったときの想定クリック数」は増加します。ですが、それは同時に「難易度の高い試み」でもあります。なぜなら、上位1~30位の記事は、潤沢なリソースののもと企業が投資して制作した記事や、非常に優秀な個人が制作した記事の可能性が非常に高いからです。
彼らを競争相手として選ぶことは得策でしょうか?
記事の3つの種類と段階的コンバージョンの設定
記事作成を続けていると「記事はまず100本書いてから」という表現をよく目にするようになります。これは、記事の種類を分けて制作していない場合、非常にリスクの高い目標に変わります。
なぜなら、お客様の心理段階は
に分けられるからです。
それぞれの段階に対応する記事は、大きく3種類に分けられます。
そして、3種類の記事に合わせて「制作者側が設置するコンバージョン(目的)」も変えることがとても大切です。いわゆる「段階的コンバージョンの設定」です。各層のお客様の悩み水準に合わせた「適切で段階的なコンバージョン」を設置します。
目的は以下の2つ。
初めてあなたのサイトに訪れた「まだ課題が明確になっていない潜在的顧客」に対して、いきなり「特化した専門的な商材を高額で提示」する、というようなズレをあなたのサイトで起こさないように。
記事の3つの種類:集客記事、課題教育記事、コンバージョン記事
3種類それぞれの目的に応じて
・記事の題材(一般知識の網羅型、サービス比較型、自社商材特化型)を変え
・サイト内の動線を階層化させる
ことが大切です。
記事の種類を適切に使い分け、目的を分類し、それぞれの目標数値を測ること。そうすることで「種類の違う記事を単一の目標数値で測る危険性」を回避できます。
記事のテーマは?:お客様の質問から見つける
最近「お客様から相談されたこと」「質問されたこと」は何ですか?
そこから記事のテーマを作ることができます。
つまり
という構図です。
お仕事として「営業担当者」や「顧客対応」をされている方々は、「日々、現場で、根拠をもとにした即興性の高い記事を作っている」と言い換えることもできます。
「お客さまの悩み=価値の源泉」という視点です。
質の高い記事の構成は?:「顧客の悩み」「結論」「結論の根拠」「根拠の具体例」
結論から言うと、4つの要素を押さえて、芯のある記事を書き進めます。
自分のセールストークを振り返ると、お客さまの質問に対して「上記の要素を使って話している」ことに気がつくでしょう。
例えば、音声レコーダーで「自分の答え」を録音するとよく分かります。音声を文字起こしする方法や、インタビュー内容をテキスト化する方法は「読みやすさ」と「分解のしやすさ」の点からオススメです。
キーワードの定義
「キーワード」と聞いたとたん「記事作成は難しい」「分からない」と感じる人は多いはず。ここではそれをなるべく簡単に定義します。
キーワードとは、特定の悩みを持った顧客がパソコンやスマホでキーワード検索時に使用する言葉です。
つまり、悩みが言語化/顕在化できている(しつつある)顧客がその悩みを解決する手段として「キーワード検索」するときに使用する言葉、それをキーワードと言います。
記事の具体的な書き方は?記事作成の20ステップと構成案テンプレート
ここからは、具体的な記事の書き方の手順を20に分けて解説します。
気になるところからご覧ください。
すべての作業を行う必要はありません。あくまでも最初は「記事の公開と継続」をゴールとすることをオススメします。また、最初に「記事の種類」を決定するとよいでしょう。
ラフスケッチのつもりで、どんどん頭に浮かぶ「よくあるお客様の悩み」をリストアップします。
もしできるのであれば、お客様の悩みのカテゴライズがこの段階でできると、中長期的な記事作成のプロセスに一貫性を保つことができます。
キーワード調査は「3つの段階に分けて」徐々に理解を深めます。
具体的なキーワードの選び方:月間検索ボリューム
具体的には「Googleキーワードプランナー」を使って、下記の条件を満たしたキーワードを選びます。狙いは、競合が少なく、結果を出しやすいキーワードを選ぶこと。
「Googleキーワードプランナー」で選んだキーワードで、実際にGoogle検索してみて、今のGoogleが評価している記事(つまり悩みを持ったお客様が評価している記事)を確認します。
そして、上位1ページ目に「大企業サイト」や「通販サイト」が少なく、「個人ブログ」が多く掲載されているキーワードを見つけます。
競合が少ないところを見つけてポジショニングするのです。
具体的に「質の高い記事」を調査し、構成案の骨子を作る方法はシンプルです。
シンプルですが、とても地味で、しっかり時間がかかります。
そして、きちんと行うと、少しづず再現性を実感できる方法です。
構成案テンプレート
これまでの12ステップを行うと、下記の「構成案テンプレート」のような記事の骨子ができあがります。
お客さまの悩みを一つ選ぶ。
それに対応するよりベターな回答としての構成を作る。
①整理
②要約
③階層化
というのが記事構成の基本です。
「ライティングの質は、ライティング前の準備で7-8割決定している」よく言われるのは、ここまでのプロセスの内容が、記事の本質をほぼ決定するからです。記事作成を行っても成果が出ない、再現性がない、と言われる原因もここにあります。
「成果の質の7-8割を決定するライティング前段階」のプロセスがおざなりになったまま、いきなり文章を書き始めても成果は出にくいし、成果の再現性も低くなってしまいます。
まだここまでで、いわゆる「文章を書く」と言う作業は発生していません。
ここまでやってきたことは、記事を書くための素材集めです。
喫茶店に例えるなら「トマトソースパスタ」をメニューに加えるために、人気店の料理を食べに行き、流行を調査し、自分の店の強みを自覚し、レシピを準備し、調味料と食材を集めた、という段階です。これ以降のステップ13-17は調理の段階。文章にライブ感を閉じ込めるため、一気に作業します。
ここでやっと「ライティング(本文作成)」が行われます。
各見出しの順序を整え、足りない要素を加え終わったら、一気に本文作成を行います。他の作業は合間を見ながら隙間時間でもできないことはないのですが、ここは一定の時間を確保して一気に書き終えることをおすすめします。
記事を読んでくださる方々は、この時の書き手のテンションや温度感をしっかりと受け止めるからです。
たとえそれが言語化できなくても。
お客様のどの心理段階に対しての記事なのか?を再度確認し、適切なコンバージョンを記事に設置するプロセスです。
ここまでが記事作成の20ステップです。
記事の評価基準は?:独自の「記事作成内製化」3ステップ
記事作成で最も難しいのは「継続」です。一度だけなら「質の高い記事」を書くことは可能だからです。でも「質の高い記事」を2回以上定期的に継続して書くことは決して簡単ではありません。
上記のステップを経て、自社独自の「内製化体制」を手探りで作っていくことが大切です。「量」の段階を実現しながら、「質の定義」をはっきりさせていきます。
「量」と「質」の生産体制を自社内部で作ることができてから、次の目標として「コンバージョン数/率」を目指す、という段階的なアプローチです。
一度に3つのステップを満たそうとしないことで、着実に内製化を進めます。
もちろん
「成約単価→成約率→商談化率→コンバージョン率→ページビュー数」
という逆算で数値を出すことは可能です。
ですが、「集客力がないサイト」が短期的に数内達成しようとする場合」ページビュー数を得るためだけに「広告費用」を消費することになります。サイトに訪問したお客様はすぐに離脱します。
ですので、まずは
を目指す。それが結果的に、ブランディングと差別化につながります。
記事作成の効果は?:ユーザー数×セッション数×コンバージョン率=商談数
記事作成の効果を数値で把握するために、下記の式を使ってみましょう。
ユーザー数×セッション数×コンバージョン率=商談数
例えば仮に「月に100クリックされる質の高い記事」を作成できたとします。
すると、
ことができます。
さらに「同等の質の記事を再現性をもって制作」することができれば
となります。
そして、1回のサイト訪問(1セッション)当たりのページビュー数を「1.2」と仮定すると、下記のページビュー数になります。
仮に、記事のコンバージョン率を「0.5%(0.005)」とします。すると、下記の件数のコンバージョン獲得(各記事に設定する段階的コンバージョン)が可能になります。
つまり
100クリックされる質の高い記事 × 100記事
がWebサイトに投稿されて初めて「60件/月のコンバージョン数」を確保できる計算です。
※コンバージョン数から先には「成約率」や「成約の平均単価」という営業の効果測定数値がありますが、ここでは「Webサイト内のコンバージョン数」までにとどめます。
ここまでを関係者が理解したうえで初めて、決裁者が判断されるのが賢明です。
「記事作成という事業に対する共通認識」を共有し、企業の記事(企業ブログ)作成を「工数がかさむ」とするか「継続する価値がある」とするか決定するのです。この前提がプロジェクトにあるかどうかで成功確率と再現性が大きく変わります。
どれくらいの期間で成果が出るか?最短で8本/月 × 6ヶ月 = 48本の質の高い記事
この質問のに応えるには「質 × 量 × 継続性」を前提とします。
最短で6ヶ月。一般的には1年~2年。
という言い方がコンテンツSEOではよく言われます。それは「下記のペースで記事作成を行うことができれば」という仮説からきていると個人的には考えています。
先ほどの式で言うと
というボーダーラインです。
そして「30件のサイト内コンバージョン/月」はそれぞれ段階的なコンバージョンであるため、成約に近いお客様の数はさらに絞られ、そこからの成約率によって成約実数はさらに少なくなります。
「サイト内コンバージョン数 × 成約率」で売上を予測する
売上と記事作成をつなげるための式が「サイト内コンバージョン数 × 成約率」です。これは言い換えると「サイト内で最も難易度の高いコンバージョン」と「営業担当者による対人営業における成約率」というオンライン×オフラインの式です。
1週間に2回「質の高い記事」を投稿し、6か月間続ける。営業の成約率を30%と仮定した場合、7ヶ月目以降、毎月定期的に「9件/月」の成約を生むことが可能になる、という仮説が生まれます。
記事のコストはどうやって計算する?長期計画で予算を回収
記事作成のコストは主に、制作と運用の作業工数です。
そして、ひと月の記事の制作本数が増えると、それに合わせてコストは倍化していきます。長期計画で予算を回収していくのが妥当でしょう。
記事作成の予算を年単位で設定します。
上記項目で人件費を算出します。
そして、商材単価と目標販売数で目標売上を算出し、何年後に記事作成の費用をペイできるかを把握します。
Weサイトの効果測定は、主に上記項目によって数値化します。
※記事作成の目的が「成約」ではない場合(「採用力強化」や「お問い合わせ」「資料ダウンロード」「会員登録」)を指標として、それぞれの予算を設定し計算します。
記事のリライト:選出方法とタイミングは?
ある程度の記事が作成できたら集客力のある記事を対象にリライトを行います。
これは
で、対象ページがGoogle検索にて「上位表示しているキーワード」を確認し、リライトを進めます。
基本的には記事作成と同じ手順でリライトします。
※こちらは説明すると長くなるため、別の記事でご説明します。
記事作成と運用を助ける環境・ツール21選
記事作成のプロセスを分解すると、単純な「作成作業」は一部であることが分かります。じつは「記事作成に至るまでの準備/調査」や「運用/管理」の手間も思うより多いくらいです。
ここでは、個人的に活用している環境とツールをご紹介します。すでに有名なツールばかりですが、実際に使い続けられているものをリストアップしました。
記事作成の副次的効果
記事作成を継続すると、一時的効果である「集客」のほかに、下記のような副次的効果を得ることができます。
だからこそ「続ける体制」を準備することが大切です。
そして、今目の前にいるお客様の悩みに応える内容で記事を作り、様々なプラットフォームで発信し、接触頻度を増やす、という使い方が大切になってきます。
また、社内向けに作りモチベーションを高めたり、営業用資料としての側面も意識すれば、記事作成の枠を超えて「あらゆる場面で使用できる一次資料」とすることができます。
個人的にはこれらの副次的効果が実は記事作成の最も大切な成果だと実感しています。完成させた本人にしか体感できないことがとても多いから。
サービスの主体者(あなた)が持っていて、Web制作会社が持っていないもの
代理店やパートナー企業に記事作成を依頼するのも一つの手段です。そこで知っておきたいことが「サービスの主体者であるあなたが持っていて、Web会社が持っていないもの」についての理解です。
それは「情熱」です。
あなたが持つ情熱は「専門性」「権威性」「信頼性」に裏打ちされていて、
へと繋がっていきます。
これらは書き手のモチベーションに直結しています。
数値化が難しい、にもかかわらずストック化が可能な、価値の根源に関わる「無形資産」。
「情熱のある書き手が記事をいかに継続投稿していくか」によってコンテンツマーケティングの成果は大きく変わってきます。
記事作成の現場の感覚から言うと、記事作成の質は「人材」「仕組み」「モチベーション」の課題と直結しています。
それは
という課題です。
SEOライティングは年々難易度を増している(ただし完璧を目指すのであれば)
ここまで長々と紹介してきましたが「SEOライティングは年々難易度を増している」というのが実感です。
その中で「お客様の悩みに応え」「Googleのアルゴリズムに応え」「継続して高品質の記事作成を行う」ことは、明らかにハードルが高いでしょう。
ただし、ここまで出揃ったSEO記事作成のあらゆる基準を完璧を目指すのであれば。
以下は私見です。
これからは2軸でとらえたほうが柔軟に対応できるように思います。
「不可予言性」を企業に戦略的に導入することで「意外性」「ギャップ」「面白さ」を発生させる仕組みを少しずつ育てるのです。
VUCAの世界をしたたかに組織的に生き抜くために。
最後に。継続的な記事投稿は「記事の内製化戦略」に依存する
継続的な記事投稿(コンテンツマーケティング)は「記事の内製化戦略」に依存します。
それは基本的に決裁者の理解度と決意に依存します。
つまり、SEO記事制作の現実と、決裁者の理解度のギャップを最小限にし、効果的な運用体制を作っていくこと。
製作者の立場からすると「記事作成の全体像」と「具体的手順」が分かれば、不安も緩和されます。環境を整え、優先順位を上げれば、日々の隙間時間に記事の要素を積み上げていくこともできます。
この記事は、私がいつも「和歌プロジェクト」で、お世話になっているアートディレクターの遠藤朝恵さんにきっかけをいただき、作成が始まったものです。
また、記事を読みやすくするあたって、「和歌プロジェクト」の運用をしてくださっている大場安希子さんにも多くの有益なフィードバックをいただきました。
改めてお二人に感謝申し上げます。
私は約4年ほど前に別業種からWeb業界に所属し、記事を作る中で不安を感じることが多くありました。「日々、現場でコンテンツを制作している方々が感じておられるであろう矛盾や見通しの立たなさ、言語化できない不安感」を少しでも取り除くことができれば、という気持ちで書きました。
今日も記事制作に向き合う方々が、一人でも多く、成果に結びついた感覚を感じながら、言葉を組み立てることができますように。
そして、その思いが、あなたの課題解決策を求めているお客様に届きますように。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?