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もしも私のビブルカードがあったなら
私が海賊だった時代にはそんなに珍しいものでもなかったのですが、今となっては超激レアものですよね。
ビブルカードとは偉大なる航路後半「新世界」で造るとされている特殊な紙。 別名「命の紙」。 職人の下に、依頼人の爪の欠片を手渡しそれを混ぜて作られるもの(後述の描写を見る限り特別な設備も要らなければ、それほど難度の高い技術でもない模様)で依頼人がどこにいるかを指し示す道標となる。
と、Google先生がわかりやすく教えてくれましたが、簡単に言うと、爪を煎じて作った紙で、ちぎって人にあげることができます。アンパンマンの顔みたいなものですね、食べませんが。その紙切れを手のひらに乗せると、相手のいる場所に向かってズズッ…ズズズッ…とコックリさんのゆっくりさんverのように動くわけです。
これで迷子になっても大丈夫!
今となってはApple社様がAirTagなるものを作って、大切なものにつけておけば場所がわかる時代になりましたが、昔はそんなものないので、方向音痴の私は立体駐車場のどこに車を停めたのかを忘れてしまい、広い駐車場の片隅で途方に暮れたことも多々ありました。
ああ、車のバンパーを軽く削ってビブルカードを作っておくんだったと何度後悔したことか。
皆さんにもきっとありますよね。
車のキーをピッピッと押しながら、まるでダウジングのように駐車場を歩き回り自分の車が返事をしてくれるまで探したという経験。
ええ、わかりますとも。
さて、話は戻りますが、ビブルカードはワンピースに出てくるアイテムです。
その中で、強ーい海賊ビッグマムのビブルカードが、立ちはだかる敵を屈服させる効果を持っていたのです。
(ワンピース好きの先輩方、細かいことは置いときましょうや)
これを見た時に思ったのです。
はっ!なら私の爪を煎じて作ったビブルカードって超方向音痴じゃん!と。
多分こちらでは…?なんとなくそんな気がした!程度の根拠のない自信で東西南北行ったり来たりするのではないだろうか。
そんな事を考えてしまったばかりに、何がなんでも自分のビブルカードなど作ってなるものか!と思い、その日から爪を伸ばせなくなり、愛猫の爪も毎日マメにチェックするようになった。
…実際のところ、本人の性格などを投影する効果はないのでなんの問題もないのだけれど。
そんなことを言うならば、このnoteを自分で読み直した時が一番恐ろしい。
想像しただけで10歳ぐらい老けそうだ。
人は自分の想像力に殺されることがあるのかもしれない。
fin