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【10minutes チャレンジ 35日連続更新】胃ろうに関する悪いイメージを払拭しよう。患者さん家族も医療従事者も介護職も。
皆さん、おはこんばんちわ。
兵庫県で常勤PTとして働きつつ、整体院と講師業を週末起業したり、
もっと家事や育児ができて人生幸せになる男性を
増やすべく情報発信をしている中井 宏俊(なかい ひろとし)です。
昨日(2020年11月5日)、胃ろうに関して
私がこんなツイートをしました。
胃瘻はいらなくなるものもある。
— 中井宏俊@家事×育児×PT×元IT企業戦士が社会を元気にする (@passion_nakai) November 5, 2020
経口と併用してそのまま上手に使う方もいれば、胃瘻を卒業できる人もいる。
胃瘻というと、無意味な延命みたいな意味合いに取る医療従事者も少なくないと思う。
私ももっと学ばないといけないけど、特にPTやOTはこの事を認識して介入した方がいいと思います。 https://t.co/tMvz5o6b0t
胃瘻はいらなくなるものもある。
経口と併用してそのまま上手に使う方もいれば、胃瘻を卒業できる人もいる。
胃瘻というと、無意味な延命みたいな意味合いに取る医療従事者も少なくないと思う。
私ももっと学ばないといけないけど、特にPTやOTはこの事を認識して介入した方がいいと思います。
多分患者さん自身やそのご家族だけじゃなく、
医療従事者や介護職も
その辺りを誤解しているのでは
ないかなと思い、
今日はその辺りを
10分で簡単にだけど
まとめてみようと思う。
胃ろうについては
そもそもマイナスの
イメージが先行している。
このアンケートだと『一部の患者には必要だと思う』
という内容だけど、一方で
「不必要だと思う」(18.1%)と回答した医師のコメントは、「食べられなくなったら寿命だと思う」「本人のためではない」という声の他、永久胃ろうによる医療費の増加を危惧する声も多く見られた。その他、全回答を通じて「自身や家族の死生観の問題であるため、判断が難しい」という医師も多くいた。
という意見が医療従事者の中で
こういう意見がそれなりに
あることが読み取れた
ということですね。
また、こんな論文も。
このアンケート結果だと
意外(?)なようで
家族は医療従事者側より、胃瘻に対して肯定的な意見が多かった。医療従事者側では、介護施設で胃瘻に対して否定的な意見が多かった。
家族さんの方が実は肯定的な
意見が多かった様子。
医療従事者の中でも
介護施設においては
否定的な意見が多いというもの。
病院とは違い、
嚥下や言語に関する練習を
相当やってきて、
その結果として施設に
入っている方が多い。
なので回復する見込みが
ない、という状態の方を
たくさん見ている
職員の意見としては
こうなってしまうのは
ある意味仕方ないのかも
しれませんね。
そして、こういうアンケートが
あったのも興味深い。
『人生の最終段階における医療に関する意識調査:調査の結果』
この中で、
胃ろう
口から十分な栄養をとれなくなった場合、手術で胃に穴を開けて直接管を取り付け、流動食を入れること。
という風にあるように、
『口から十分な栄養をとれなくなった場合』
という前提が胃ろうには
あるんだということですね。
この調査結果は、医療従事者だけでなく
一般の方からも意見を聴取した
結果だそうです。
割合がこれだけではわかりませんが。
これらの内容を見ると、
胃ろうというだけで
『延命』とか
『ご飯を味わえない』という
マイナスイメージが
どうしてもついてしまっています。
でも、色々な報告が出ているのですが、
例えばこんなやつ。
もちろん、疾患の程度、予後、
元々の患者さんの予備力など
様々な要因が重なった結果、
経口に回復できる人もいるし、
胃ろうで最期を迎える人もいます。
でも、私が若手の頃にお世話になった
言語聴覚士(ST)の方からは、
「胃ろうが無駄に、いらなくなるようにできる人もいるからね」
という言葉を聞いた時の
衝撃は忘れられない。
私も新人の頃はマイナスのイメージしか
持ってなかったから。
いらなくなる胃ろうもある。
これをぜひ知って欲しい。
(執筆:10分10秒 文字数1386)
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