【10minutes チャレンジ 45日連続更新】私が口腔ケアを学ぶ理由。PTOTへの口腔ケアのススメ
皆さん、おはこんばんちわ。
兵庫県で常勤PTとして働きつつ、整体院と講師業を週末起業したり、
もっと家事や育児ができて人生幸せになる男性を
増やすべく情報発信をしている中井 宏俊(なかい ひろとし)です。
以前こんな記事を書きました。
また、昨日もTwittterで
こんなツイートをしました。
【口腔ケアを学ぶ理由】
口腔ケアは呼吸含め、全身の状態を変える力がある。
人間は食べたものでできている。
摂食・嚥下を起点に心身が良くも悪くもなる。
そんなことが何となくでも理解できる論文を一つご紹介。
https://jstage.jst.go.jp/article/jsrcr/29/1/29_69/_article/-char/ja
私は本格的に口腔ケアを
勉強し始めたのが2年目から。
ちょうど急性期の病院に
入職してからでした。
急性期ではPTOTが多いけど、
STさんが割合として少なすぎる。
で、どこの病院に行っても
残念というか、業務システムの
問題なんだとは思うのですが、
病棟に行くと、
「今日STさん、〇〇さんのリハする?やった!口腔ケアはSTさんに任せられるわ」
というセリフ、そのような趣旨の発言を
何度も聞きました。
口腔ケアは大事です。
で、STさんは『言語聴覚士』です。
口腔機能について
リハ職としてはバリバリ
専門分野なわけです。
当然そのケアについての
知識も技術も磨いておられます。
でもね、ちょっと待ってください。
「それ、STさんじゃなきゃできない仕事?」
「STさんの本来の役割は?」
と私は疑問に思っていました。
STさんの本来の役割とは・・・?
言語聴覚士の定義はこうなっています。
言語聴覚士とは、厚生大臣の免許を受けて、言語聴覚士の名称を用いて、音声機能、言語機能又は聴覚に障害のある人々に対して、その機能の維持向上を図るため、言語訓練その他の訓練、これに必要な検査及び助言、指導その他の援助を行うことを業とする者をいうものです。
※厚労省『言語聴覚士及び言語聴覚士指定講習会について』より
https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/tyokaku/tp0918-a.html#:~:text=%E8%A8%80%E8%AA%9E%E8%81%B4%E8%A6%9A%E5%A3%AB%E3%81%A8%E3%81%AF,%E8%80%85%E3%82%92%E3%81%84%E3%81%86%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82
本来は、言語についてのアプローチ、
および摂食・嚥下のための介入を
するわけです。
これに口腔ケアも含まれるでしょうけど、
これが主目的ではないはずです。
口腔ケアの先にあるものが
STさんにお願いしたいもののはず。
でも先述したような看護師や
介護職のセリフは結構聞いた。
私は、
「いや、それSTさんの仕事ちゃいますよ」
と言っていましたが、
「業務忙しいからそこまでできないんですよ」
と看護師さんたちに言われる始末。
そこで思いついた。
だったらPT(+OT)がやればいいやん
PTOTは直接訓練はできない。
でも、頸部のリラクゼーション、
ポジショニング、コミュニケーションをとる、
口腔ケアジェルを塗布する、ケアを行う、
などなど、PTOTでもできることは
たくさんあります。
しかも、各々の専門領域を活かせる。
PTOT、特にPTは人数多いでしょ。
急性期や回復期では。STさんと比べて。
だったらPTOTが、
患者さんの目標のために、
STさんの本来の役割のために
協力、協業していく。
その1つに口腔ケアをやっても
いいんじゃないでしょうか。
全身状態を変えられる、
全身状態や精神状態にも
影響するというのは、
一番最初に紹介した
論文を読んでもらえると
ご理解いただけるはず。
ぜひ、やってみよう!
(執筆:10分37秒 文字数1563)