ボーナスが減らされる理由は「退職するから」
5月から6月にかけて30日以上あった有給を使い始めた。
有給消化は自分をリセットするのに最適。自宅の整理、仕事の書類の整理、次の職場への準備など今まで全然できていなかったことが山積していたことを実感する。「自分は違う」と思いながらも、いかに仕事に打ち込みすぎていたのかわかる。
元職場の病院は、様々な取り組みをしていた。学術(学会、論文)、委員会(法的、自主的含め、20以上ある)、治験、厚労省からの特別ミッションが加わる。さらにフルタイムとなると休日当番やオンコールが加わり、負担がブラックどころではないだろう。現段階で、フルタイムで対応できるメンバーが自分を含め2名しかいないから、さすがにできない!と思って退職したわけだ。
今日は真のブラック企業は賞与に対してどのように対応するかお伝えしたい。
<賞与査定の流れ>
①各部署、個人により査定表に従い、コメント、点数をつける(自己評価)
②所属長が個人面接においてコメント、点数をつける(2次評価)
③上役が所属長との面接を行い、評価を調整する(3次評価)
④本部最高責任者が調整する(4次評価)
上記の流れだが、①②は形式的でほとんど意味がない。金額としては、③④で決定してしまう。どれだけ頑張っても2段階で調整が入るため、努力の意味がない。例えば、学会発表したら実績が上がり、賞与も増えそうだが、これが全く影響しないことがわかっている。経営者側としては「学会という貴重な経験ができて良かったね」というのが報酬ということである。
ポイントは③上役④最高責任者を含め、家族経営であること。何かの理由をつけて、賞与は減らされる。
その中でも、今回、総務職員から直接聞いた内容だが「退職者は賞与が減らされる」という衝撃的なものだった。具体的には3~5万円で、10%以上の減額となる人もいるという。これからいなくなる人にはお金をあげても仕方ないというのだろう。本来、賞与は実績に応じて支払われるのではないだろうか。以前、一気に職員が退職した時期があったが、その時も総務部長から内密メールで「Aさん以外に退職者はいないか?」と探りを入れられたことがある。まさにこれが賞与を減額するための調査であったとのこと。当時、賞与のプラスアルファ分について、辞める人は継続する人と比較し、半額に減額されていたらしい。(数万円分)
このシステムがわかっていたら続ける人は少ない。圧倒的なやりがい搾取の経営が確立しているため、成立しているのだろう。よって、すぐには滅ばないだろうが、続けて働きたいと思えない職場であった。
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