Family Identity 3 - 16才- 高1の娘へのハンズオン・ラストステージ
■16才(高1)の娘には、これからの高校生活を過ごす上で、大切にしてほしい事がある。例えば、これらのキーワードだ。
●感謝を示すこと
●自分の正義をもつこと
●旅をして視野を広げる事
●役割をえる努力をすること (TPOでの適切な行動)
もちろん、「それ」を大切にしてほしいと願うのであれば、親として、それを「実践している手本をみせる」のが筋だ。
■16才の娘に「大切にしてほしい事」、それこそ「アイデンティティ(自分らしさ)への願い」だと思う。その中には、(i)前世代(父母→僕→娘)から受け継いできた価値観もあるし、(ii)夫婦(妻↔僕)で共有している価値観(わが家が大切にしたいこと)が含まれる。
その両方が「Family Identity」であり、それを娘に(手本を見せつつ)受け継いでいくのが、これからの子育てステージ(最後のハンズオン)であろう。
■Family Identityを受け継ぐためには、改めて大切にしていることを整理し、シンプルに分かりやすくつたえ、実践例の一端をみせることだろう。
その際、教え込むではなく、気づきをいざなう空白をつくるのが大切だろうから、今まで以上にファシリテーションスキル(そして自分のエネルギーの充実度)が大切になってくる。
16才の娘に Family Identityを受け継ぐプロセスの中で、自分たち夫婦も成長し、親世代も安心できるのが、家族にとっての「糧」になる気がする。
■家庭での人材開発ステージ(incubation)を終えて、娘を社会へのOJTリリース(ww)することは、親にとって「役割の変化」になる。
・娘に対しては、保護者である→応援者であると、役割が変わる。
・親に対しては、介護担当である、という役割が加わる。
役割の変更に対応できなければ、アイデンティティは揺れて不安定になる。
また、更年期にはいっていくことになるので、夫婦ともに、独立しつつ支え合うこと、成長欲を保つこと、健康でいることは重要になっていく。
■これからの社会は、今まで以上に激動の社会になっていきそうだ。情報に溢れすぎ、変化のスピードが速いだろう。
各地で政治的紛争が続き、COVIDの社会現象があり、各国の財政はひっ迫している。AIエンジンの高性能し、ディープフェイクも気持ちわるい。
先進国は、高齢化社会を迎え、格差社会が定着するなかで、サステナビリティを義務にせざる負えない。
■16才の娘に、こんな社会を受け渡して行く(こんな社会にOJTリリースする)ことになってしまうが、希望をもって、自分の欲を高めて、自分らしく表現をして、楽しい一歩を踏み出してほしいと願う。
Family Identity シリーズの 3冊目は、こんな親としての思いを込めて、2023年後半に向けてまとめてみようと思う。
前作のご紹介:
Family Identity 1 - 私たちらしい選択 (2021年 発行)
子育てをもっと楽しみたい / もっと楽に考えたい!と感じているパパ&ママに向けて、「ファミリー・アイデンティティ」の大切さ・メリット・簡単なつくり方をご紹介する書籍です。これからの家族計画を考えていらっしゃるカップル/ご夫婦にも、参考になると思います。
Family Identity 2 – 15才からの子育て (2022年 発行)
(1)「ファミリー・アイデンティティ = 私たちらしさ」を再構築する意義
(2) それを目指して、どのように実践しようとしているのか?について、知識と考え方をまとめました。
中学受験/高校受験の前後ステージで、
・自分らしさが揺れうごいている子どもを抱えたご家族
・家族像そのものががゆれているみなさん
・中学受験/高校受験の子どもを抱えているご家族
・子育てが一段落して、次ステージにすすむご夫婦
に、ご参考になればと思います。