「ロン毛の理由は大人の反抗期である」
「短髪でさっぱりとした方が良い」
「その方がウケが良いに違いない」
そのような親切な言葉を頂戴し、胸の奥底の熱量たっぷりの赤いマグマから何やら黒いものが沸々と沸き上がるのを感じた。
「ここに長髪にすることを宣言する」
ロック魂というか捻くれ根性というか、理解し難い感情が渦巻き、そこから髪を伸ばし始めた。決意直後の深夜からBUCK-TICKやL'Arc〜en〜Cielの動画を貪るように閲覧し、意識だけはすっかりロン毛人間として覚醒し始めたのである。
「はやくロン毛になりたい」
まるで「妖怪人間ベム」を彷彿するような荒ぶれた気持ちは誰にも抑えられるはずもなく、「猫まっしぐら」ではなく「ロン毛まっしぐら」へと突き進むことになった。数ヶ月が経過し、ロン毛街道をまっしぐらに突き進んだ結局、髪の毛は着々と肩まで成長を続けていた。
そんなある日、テレビ局からパン特集のオファーが舞い込んできた。内容は「おすすめのパン屋さんを紹介してほしい」ということである。毎回パン屋さんセレクトのプレッシャーに押しつぶされそうになる。ましてや今回についてはそれに加えて、さらに重要な課題を抱えているではないか。
「ロン毛で出演してみたい」という気持ちが抑えきれそうになかったからである。
当時の心境を冷静に分析して表現すると、プロレスラーの長州力さんにリキ・ラリアットを三発ほどぶちかまされてフォールされるも、カウント1.5秒の速さで簡単に跳ね除けてしまうくらいの勢いがあったのではないかと振り返る。
結局、収録当日はロン毛に黒のハットを被り、出演させていただくことにした。イメージはBUCK-TICK「スピード」のMVの櫻井さんである。憧れの美しさと色気に惚れ惚れする櫻井さん。そんな風に生まれたかったぜ俺も。
番組放送終了後、テレビを観たとたくさんの方々からの反響があった。「あのパン屋さんに行きたい」「あのパンを食べたい」。なんと嬉しいことだろうか。しかしその反響の中に紛れ込んでいたものもしかと拾い上げた。
「二度とロン毛にすんな!」というものであった。
こういうコメントがあると、またもや胸の奥底の熱量たっぷりの赤いマグマから何やら黒いものが沸々と沸き上がってくるのである。現に今も「ロン毛魂」を抑えるのが困難な状況になりつつある。それに加えて、最近は「音楽を再開してみたらどう」という言葉まで頂戴しているではないか。昨今は「スナフキンへの憧れ」が半端なく、森の中でハモニカを演奏するために教室に通おうかと思っていた。しかしこんな煽り運転のような「ロン毛反対」発言をされてしまうと「いっそのこと貞子くらいまでロン毛ってやろうか」という気持ちになる。今まさしくロン毛にしたいという気持ちが「♩来ーる🎵きっと来るー♩」の状態であるのは明白です。
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