見出し画像

アメリカの謎風習「風邪にはセブンアップ」の真相

コーラのおいしい季節がきた。

ふだんは「砂糖の塊」と敵視しているコーラだが、夏だけは別である。

夫に影響され「おいしい!」と食べるようになったものはたくさんあるが、コーラもそのひとつ。

わがやがドミノる(今日、ドミノにする?の略)ときは、必ずペパロニとコーラが定番のコンビになっている。

夫と会う前は、めったに飲まなかったコーラ。

それが今ではすっかりピザのお供、夏の定番ドリンクになっているなんて。9年前の私が知ったらきっとびっくりするだろう。

ビックリといえば、たまたま読んだ雑誌で知ったのだが、コーラはもともと「薬」だったらしい。

南北戦争で疲弊した庶民を元気づけるために、漢方薬の知識を応用してハーブやスパイスから作られたのが始まりで、当時はコカインが入っていたから“コカ”・コーラ。

そしてコカ・コーラのライバル的なペプシも、じつはもとは薬で、消化酵素のペプシンを含んでいるからペプシ・コーラとな。

滋養強壮のコーラと、消化不良のペプシ。

ってあれ……。もしかして。

うちの夫の謎風習「風邪にはセブンアップ」は、もしかしてコーラが薬だったっていう流れから来てる?

今のコーラは糖類と炭酸とカフェインをミックスしたただけの完全なジュースだけど、もしかして薬として飲んでた風習が、今も続いちゃってる?

気になったので調べてみると、アメリカの謎風習を体験した人たちが出てくる出てくる。

▼アメリカの謎風習を体験した人の話①

▼アメリカの謎風習を体験した人の話②

だが、問題は別にあった。風邪を引くのはまあ仕方ないということにしておこう。
私はおばあさんから1つの缶を手渡された。
そこには「7UP」と書かれている。
思わずおばあさんを見れば「それは薬だから」と言って飲ませてきたのだ。
風邪薬などは一切飲まず、ことあるごとにセブンアップを飲まされ続けられた。
日本でいう「薬飲んだ?」という感覚で「セブンアップ飲んだ?」と聞いて来るから驚きだ。

ねこさんのnote「海外には自国の薬を持っていけ」より

▼①のツイートに寄せられたリプライ

「いつだったか『ちょっと気分が悪い』と言ったらマウンテンデュー(※炭酸)を勧められたことがありました。あれは本気だったんですね……」

「分かります‼ 高校の頃、具合悪いって学校のナースのところへ行ったら『クリアなスパークリングドリンクを飲むのよ』と言われ7UP買わされました! アメリカ人のポカリなんですかねw」

「これ、びっくりしますよね。スプライトやコーラ(カフェイン抜きのやつ)のこともあります。コーラは薬として開発されたので胃にいいんだと力説されました。アメリカ滞在数年を経て、調子が悪いときにコーラが飲めるようになりましたw。」

アメリカの謎風習を体験した人はほかにもこんなに!

マウンテンデューだとか、クリアなスパークリングドリンクだとか、スプライトとかさ……!

絶対、コーラが薬だった時代を引きづって勘違いしてるじゃん……‼

しかもコーラに限らず、もはや炭酸なら何でもOKになっちゃってるし……‼ 

なぜ。なぜなんだ。

根拠がないルールには従わないのがお前らアメリカ人の長所ではないか。

なのになぜ、もはやただのジュースとか化した炭酸飲料を「風邪に効く」と飲み続けているんだ。

ホワイ、アメリカンピーポー!

ってなことを夫に話してみたら、

「気持ちわるいときに炭酸を飲むと胃がスッキリするんだよ」

と返ってきた。

うん、まぁそれはわかる。

でもさ、風邪には効かなくない?

「だから、気持ち悪いときに飲むんだよ。」

いやいやいや!

あんた少し前までゴホゴホしながら私に「セブンアップ買ってきて」って言うてたやないかーい!

「そうだっけ?」

って……。

どうやら夫は、来日10年目にしてアメリカの謎風習を忘れてしまったようである。

めでたしめでたし(?)。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集