夜8時のエッセイです。そうめん
そうめんが美味しい季節になりました。そうめんもうどんも冷麦も原料は小麦粉です。日本農林規格で決められていました。直径が1.3ミリ以下がそうめんで1.3ミリから1.7ミリが冷麦です。そして1.7ミリ以上がうどんです。
1.3と1.7と覚えましょう。あなたもそうめん博士です。
そうめんの具材はなんですか?そうめんの具材とは薬味では無く一緒に食べる付け合わせです。ハム、薄焼き卵、海苔、梅干し、きゅうりなどを薄切してタレとそうめんと一緒に食べるのです。
そうめんと胡麻油と塩は切っても切れない縁があります。そうめんの原料は小麦粉と塩水です。捏ねて伸ばして引っ張って麺を細くするのです。
細く伸ばすときに麺同士がくっつかないように胡麻胡座を表面に薄く塗っておくのです。良い小麦、良い水、良い塩、良い胡麻油、現在は普通に手に入る食材ですが、作る手法は長年の経験の積み重ねです。
日持ちするように乾燥させているのです。生そうめんという乾燥の工程の途中の半生状態のそうめんはもちもちぷりぷりの食感で普通のそうめんとは違っています。
そうめんが完成品だと小麦粉を捏ねたものでは無くなるのです。熟成という工程が加わることで生まれ変わるのです。
うどんも乾麺と冷凍うどん、茹でたての釜揚げうどんでは食感も食味も違ってきます。どれが美味しいと感じるのかは、好みで異なるのです。
私は全てを食べてから判断したいので好き嫌いは言いません。
不味くても、調理法が違っていたり本物は美味しいのかもしれないと納得するのです。ホヤもスズメの姿焼きもさそりの唐揚げも最後まで食べることができませんでしたが、きっと本物に出会えると信じています。
人も同じです。
長い年月が熟成期間となって生まれ変わるかもしれません。
そうめんと悪人について考察してみました。