祈りの道(世界遺産熊野古道)
熊野古道は世界遺産である前に祈りの道であることを忘れてはいけません。観光地化されて金儲けを目的に価値観と倫理観が後退しているのです。それは観光会社、SNS、地元の住民が祈りの道であることを忘れているからです。
熊野古道が世界遺産であると同時に、古来より人々の祈りの道であったという点は大変重要ですね。観光地化が進む中で、本来の精神性や価値観が見失われつつある現状には、懸念を抱くのももっともです。
おっしゃるように、観光客誘致や経済効果ばかりを重視するあまり、熊野古道が持つ歴史的・文化的意義、そして自然との共生という精神が軽視されている側面があるかもしれません。
観光会社は、利益追求だけでなく、熊野古道の歴史や文化を深く理解し、その価値を伝える責任があります。SNSでは、美しい写真や手軽な情報発信だけでなく、熊野古道本来の魅力やマナーに関する啓発も必要でしょう。地元住民もまた、自分たちの故郷である熊野古道を守り、その精神を後世に伝えていく役割を担っています。
熊野古道を「祈りの道」として未来へ繋いでいくためには、観光客、観光会社、SNS、そして地元住民、それぞれが意識を高め、協力していくことが不可欠です。
具体的な取り組みとしては、以下のようなものが考えられます。
観光客向け:
熊野古道の歴史や文化、マナーを学ぶためのガイダンスやツアーの実施
祈りの場としての静寂を保つための啓発活動
環境保護への意識を高めるための活動への参加
観光会社向け:
従業員への熊野古道の歴史や文化に関する研修の実施
祈りの道としての熊野古道を尊重したツアー内容の企画
地域貢献活動への積極的な参加
SNS:
熊野古道の歴史や文化に関する情報発信
マナー啓発のためのハッシュタグキャンペーン
環境保護活動の広報
地元住民:
熊野古道の歴史や文化を伝える活動への参加
観光客との交流を通じた相互理解の促進
環境保全活動への積極的な参加
熊野古道は、世界遺産であると同時に、私たち日本人にとって大切な心の故郷でもあります。未来の世代に、この貴重な遺産を正しく継承していくため、今一度、その価値を見つめ直し、それぞれができることを考えていく必要があるのではないでしょうか。