ワガママを生きる力と捉えても…。
最近の私は瞬間湯沸かし器も謙遜するほど、まるで爆竹のように秒単位で怒鳴り散らしております。
理由は、若干の自我が目覚めて後追いが激しくなった1歳児と、ワガママ炸裂『なんで?』お化けとなった3歳児のおかげです。
下の子ができた頃、ネットで『二歳差育児』と検索すると、検索候補に『二歳差育児 地獄』と出てきました。その先、検索結果を見ることも、ましてや検索する事もしませんでしたが。まさに『鬼』となっているのは私です。
産んだ直後の新生児withイヤイヤ期中の赤ちゃん返りの生活も地獄でしたが、次の地獄がやってきました。
『生きる力』がみなぎる我が子
人間の成長に関する講座を受講した時、『この時期は、人間脳なんてまだまだ出来上がっていない。ワガママなのは生きていくために必要な本能』という知識を得ました。
我が家の、ワガママ女王陛下は食事のとき『アレ食べたい。コレも食べたい。』『お腹いっぱい。食べれない!』そうかと思えば次の瞬間、人が食べているのを見ると『ソレもほしい。』『明日食べる。置いておいて。』
なるほど。
こりゃ、お馬さんから人参を奪い、ペンギンから魚を、ライオンからお肉を奪ってでも生きていきそうです。ワガママ…いえ、生きる力がみなぎる我が子は、誇らしいほどに、たくましい…。
私の頭の悪魔と悪魔。
二歳児初めのイヤイヤ期と違うのは、理解していること。素直な時もあるということ。
だからこそ、こちらも期待してしまいます。
我が家はトイレに行くタイミングを決めているのですが、ぜーんぶ言えるのに、『じゃあ今は?』と聞くと『行かない。』なんだと??
こんな時こそ。『共感』と『I メッセージ』を試みます。最近、DESC法というのを学んだところです。
例えば。お風呂に浸からない娘に
『お湯で遊びたいのは分かるよ。楽しいもんね。』(共感のつもり)
『でも、お母さんはアナタが大好きで大切だから、お腹が痛くなったりお風邪を引いたら可哀想だなぁと思うの。』(I メッセージのつもり)
『だから、肩まで浸かってくれない?』(提案のつもり。やや命令。)
陛下『イヤ!!!』
でしょうね。
私の頭の中の悪魔が囁きます。
『ええやん。お腹痛くなるのも、風邪ひくのも本人やで。』
─せやな。もぉ、知らんわ!好きにしたらええわ!!
しかし、もう一人の悪魔が囁きます。
『いやいや!トイレ失敗して、後処理すんのは自分やで?熱出て介抱すんのも自分やし、病院連れてくのも自分。ええのん?』
─あかんわ!!!そーや!後が面倒や!!キィィ!
と、悪魔同士の相談の結果、導線に火をつけられ爆竹が炸裂します。
一事が万事。この調子で1日が過ぎていきます。
火が消えた瞬間。
しかし、今日は短い導火線が途中で切られる出来事がありました。
いつものように、なんだかんだでトイレに座らせ、下の子がそばにいるのは知りつつも、少しの間に知り合いへのメッセージを返信している間。
何やら楽しそうな独り言の3歳児。
やけに静かな1歳児。
これは現場で事件が起こっているサインです。
恐る恐る、現場に戻った私の目に飛び込んできたものは。トイレットペーパーの白波!サーファー好みの大波をいくつも描いている大海原が娘の足元に広がっているではありませんか。
(しかも、1歳児がベタベタの手で破いているー!!!)
『もぉ!なんでなん!?』
『お母さんがいる時じゃないと、トイレットペーパー触ったらあかんて言うてるやん!!!!』
(もったいないー!!詰まったらどーしよー!!!)
『ミイラごっこしてたの。』
あ。
ミイラごっことは、親子で大好きな絵本『バムとケロ』シリーズに出てくる遊び。
あー。。あんなの見たらやりたくなるよなぁ。
分かるなぁ。
ほんと、バムって出来た奴だよなぁ。
バムは、自分が見てないうちにケロがトイレットペーパーでミイラごっこをしていても、怒ることなんてないのです。バムになりたい。
こうして、私の爆竹はかろうじて不発に終わったのです。(正確にはちょっと爆発したかな。)
鬼の顔が怖いわけ。
子どもの立場になると気持ちは分かる事ばかり。私も子どもだったから。
分かっちゃいるけど、大人の都合だって大事なんだよ。だって生活を回しているのは私だもん。
この『気持ち✖️都合戦争』をDESC法で解決できるのはいつの事やら。
地獄の鬼が怖いのは、一番地獄を味わっているからなのかも。我が家の地獄はまだまだ続きそうです。
鬼の目には、いつも涙です。