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panda1
2021年5月6日 23:42
ね、昨日の優香の反応なんだったのかな通学路の僕達の会話。彼女はやはり違和感を持っている様だ。あの鬼女の反応は普段からすれば信じられない反応だったみたいだ。そんな彼女に知らぬ知らぬを通す僕。押し問答ばかりしているとあっという間の学校だ。手慣れたようにクラスへと向かい、静かに扉を開ける。もはや慣れてしまった静まる教室。しかし、この日に限ってはいつもと違う。恐怖と興味が入り混じった目が彼女
2021年5月5日 19:33
何事もない学校。初めての登校から1週間程が経過した。あれから永見は彼女にべたべたと関わる様になった。あの男の後ろめたい気持ちはあからさま過ぎて気持ち悪い。しかし、それ以外は特に取り留めもない日常。すっかり人面瘡として学校に行く事にも慣れてしまった。この前なんか、世界史の授業で僕が一番初めに答えがわかってしまった。IQ高い系人面瘡。 キーンコーンカーンコーン寂しげにチャイムの音が鳴
2021年4月30日 16:51
ガチャ帰宅する僕等。彼女は俯いてばかり。沈痛な空気である。しかし、こんな時こそ彼女をフォローする必要がある。どんな事をすれば、彼女は笑ってくれるかな……。前世を振り返ってみる。女性との関わりなど、殆ど母の顔しか浮かばない。何かなかったかな……。思い出した!そう言えば前世で僕が使っていた鉄板が一つだけあった。確か、小学生の頃、近所の由美ちゃんに使った技。あれは大ウケだったなぁ……。よし。
2021年4月28日 13:36
「解決の方法なんだけどさ…… 川口さんの赤ちゃんに関係してくるんじゃないかと思うんだ」思った通り、彼女の体は硬直する。「川口さんの中にある赤ちゃんへの罪悪感がおそらく僕を産んだんだと思う。だからこそ、川口さんが自分の思いに折り合いをつけて乗り越えていく事が必要なんじゃないかって話」彼女は言葉を発さない。発せない?暫くすると声を絞り出す様に僕に問いかける。忘れろって事?そうだ
2021年4月24日 03:24
小気味よく揺れる通学路。揺れるものだとわかっていればいっそ清々しい気持ちよさすら感じるものだ。水溜りから漂う梅雨の匂い。聞こえてくる信号機の高い機械音。周りを歩く足の振動。どれもこれも新しい感覚ばかりである。人面瘡になっての通学路はそれなりに楽しいものだ。少し調子に乗る僕。すると、(ガクッ)調子に乗ればなんとやらだ。どうやらこいつ、石でも踏んだな。おかげで舌を噛んでしまった。しかし、足を挫い
2021年4月20日 17:48
「よくある話なんだけどね。確か梅雨深い時期の頃。当時の私は大学受験を意識しだして勉強に力を入れようとしてたの。でもね、残念な事に勉強が余り得意でもなかったんだな。特に国語は壊滅的。だから、毎日、放課後に職員室まで足を運んでたの。現代文担当の永見先生に教えてもらうために。もちろん、勉強を頑張るためって言う目的も大いにあったんだけど、途中からは永見先生に会いにいく事自体が目的になっちゃってた。高校く