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線の恋病

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この小説書くのが一番頭使ってる気します最近笑 なるべく色々な描写挟みたくてやるけど難しい…… なんとか面白くなれ〜〜笑
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#エンタメ

線の恋病 第12話

線の恋病 第12話

テラスの食堂を後にした僕は、ゼミを飛ばし愛菜に会いにバスに乗っていた。お咎めは勿論、心配のLINEすら僕のスマホは鳴りはしない。耳元では着信音の代わりに興味も無い音楽だけがただただ惰性で流れている。

(プシュッ)

車体を揺らしながら、バスはゆっくりと足を止めた。河原町三条と駅名をアナウンスする車掌の声は、この駅名だけは特別ゆったりと声に出している気がした。殆どの乗客はこの駅で降りる。僕もバスか

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線の恋病 第10話

線の恋病 第10話

理沙と別れた次の日の正午、僕はキャンパス内のベンチに座り、ゼミまでの時間潰しをしていた。
寒空の下軋むベンチに腰掛ける僕を号棟黒ガラスに反射した偽太陽がじんわりと照らす。僕を照らす黒ガラスの中の陽光は本来の温もりを何十倍にも薄めたもの。
そんな薄味な陽光にあてられ、ふと僕の頭の中を実家のカルピスがよぎった。カランカランと頭に響く氷の摩擦音が僕の体を余計に震えさせる。

冷たいな

ベンチから見る漫

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線の恋病 第8話

線の恋病 第8話

ガラスに囲まれた店を聞いた事もないジャズが僅かに揺らす。空調が効き過ぎる店内は季節感すらも何も無い場所。ブルーの照明に光るステンドグラスやバロック様式のインテリアだけが時を止めたかの様に静かに並ぶ。敢えて醸し出されているレトロな雰囲気の中、スマホを握る客達。
青い空間の中から白いフラッシュが僕の意識を過去から連れ戻す。

「どうしたの鉄平君、唇触ったりなんかして?」

テーブルのメニュー越しから麻

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線の恋病 第4話

線の恋病 第4話

くぐもった排気音が窓を揺らす。窓を覗くと勤勉な車々が町の雪々を一掃していた。雪の下からは黒いアスファルトがぬっと顔を出す。残雪は建築物達の端端にちらほらと点在するのみになってしまっている。
そんな残雪の上には早起きな老人達により、せっせと京の黄色いゴミ袋が積み置かれてゆく。
三階僕の部屋から覗くその光景は、町に季節外れなマーガレットが咲き綻んでいる様であり、上空からは肥えた鳥々が花をめがけて飛び交

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