ぶちのめすつもりで書けるわけあるか〜\(^^)/
「なぜ、私は書くのか」
このお題を出してくださった藤原華さんの、参考記事の1文。
正直、その1文に心が打ち砕かれかけた。
下記に貼ったリンクの文章の終わりに、
「ぶちのめすつもりで書いて下さいね」そう記載されているのだ。
noteに登録していたのは4年前のこと。
何を思って登録したのか。
今となっては謎であるが、なぜか登録だけはしていた。
職を辞して時間はあるものの、お金はない。
けど、以前のようには働けない。
そんな行き詰まりの中のこと。
文章を書くことを、生業にすることもできるのか。
そんな思いで、noteの世界に足を踏み入れた。
ただただ、創作大賞が取りたかった。
だから、noteで記事を書いて出した。
けれど書いているうちに
「この気持ちを伝えたい」
「この記事に、ぶつけてしまいたい」
そんな想いは自然と強く芽生えていって。
ただただ、伝えたい。
その気持ちは本物だった。
だが、勢いに任せて創作大賞に応募してしまった。
熱意に任せて、長々と文章を書いてしまった。
とにかく、自分の想いを全部ぶちまけよう。
そんな衝動に駆られて応募した作品は、今思うと怖いもの知らずだったな、と自分でも感じている。
この期間に、たくさんの方のnoteを読ませて頂いたり、本を読んだり、ライターさんの講演に行ったりもした。
もちろん、藤原華さんのnoteもたくさん読んだ。
そして思った。
書くことって、思っていた以上に難しくないか。
たしかに勢いで書いたとは言うものの、
最初の記事は自身の痛みを思い返し、それ相応に苦しみながら書いたつもりだ。
だから決して簡単に書いたとは言えないのだが。
文章を書いて相手に伝えるというのは、熱意だけでは足りない。
そう気付かされ、膝が崩れ落ちるとはこのことか、というほどの衝撃を受けた。
プロってすごい。
書くことに本気で向き合って来た人ってすごい。
そんな人をぶちのめすなんて、正気の沙汰ではない。
このひと月は、人気noterさん達のページを見ては、たくさんのコメント、おすすめ記事への紹介、フォロワーさんの数の多さ、そんなものを見て、へこんだりしていた。
羨ましいな、と思った。
けど、そういう目を持ってnoterさん達を見るのは良くないよな、そう心にストッパーをかけていた。
しかし、リンク先の藤原さんの記事には、こうも書かれていた。
「あなたは私の敵です」って言ってほしいんです。
と。
そうか、noteで文章を書く人たちを、戦友と思ってもいいのか。
羨ましいと思いながら、そんな自分と戦いながらも、文章を書いてもいいのか。
そうして書いた先に、物書きとして成長している自分がいたら、それはそれでいいのか。
そう思うと、少し考え方が変わった。
書く努力をして来なかったのに、嫉妬だけは一丁前だなんて、恥ずかしい。
恥ずかしいけど、それが今の自分だ。
それはそれで、認めていこうと思えた。
創作大賞の応募も終わり、いま1度、自分の胸に問い返した。
なぜ、書きたいのか。
なぜ、書いて伝えたいのか。
それは、この胸に痛みがあるからだと思った。
普段は誰にも言わないし、見せようとも思わない。
でも、その傷あとは、決して消えはしない。
時間が経てば傷は癒える。
それは真実だと思う。
ただ、その胸に刻まれた傷は癒えることはあっても、消えることはない。
傷あとは一生、その胸に残る。私はそう思っている。
誰かの痛みに触れることなんてできない。
それはその人のものだから。
けど、痛いと思うその気持ちが、決して他人事だとは思えない。
孤独に戦って来た日々も、乗り越えたくても空回りだけして絶望した日々も、たくさんあるから。
暗い部屋で、1人暗闇の中に、ポツンと取り残されている。
そんな孤独を抱えている人が、きっと、いる。
自分の胸の内を晒す時、私はその人を想像しながら、その人に向けて文章を書いている。
うまいこと生きる人生ってなに。
レールに乗った人生ってなに。
私はそんな人生、微塵も送れてない。
理不尽ないじめに遭うわ、働いて身体壊すわ、あげくに精神まで病んでしまうわ。
人に笑われて、見下されて、足蹴にされて。
そんな経験の数だけは、人に負けないかもしれない。
そんなものに、勝ち負けなんてないだろ・・。
そう思わなくもない。
でもそんな環境でも、人間として腐りたくはない。
そんな思いだけで、自分を奮い立たせて生きてきた。
けれど、私はそこまで強い人間ではなかった。
今もまた、立ち上がれない自分に、もがく日々がやってきた。
でも、だからこそ、書ける文章ってあるんじゃないのかな。
そうも思うのだ。
必死になっちゃって、かっこ悪いよな。
こんな姿を笑う人なんて、たくさんいるだろうな。
けど、それでいい。
そんなかっこ悪い姿を、恥ずかしい姿を見て、笑う人がいてもいい。
それと同時に、背中を押される人がいるかもしれないなら、それでいい。
1%の可能性でもいいのだ。
それでも私は懸命に生きるし、書いてみせる。
誰かにこの気持ちが、熱が伝わる文章が、書ける人に私はなりたい。
人生は理不尽ばかりだし。
努力しても叶わないことだらけだけど。
だけど、だ。
やっぱり、もがくことは辞めないでいたい。
捨てかけた希望を、私は取り戻したい。
この胸には、伝えたい気持ちや言葉が、溢れ出しそうなほどに、たくさんある。
ぶちのめすなんてそんな、なんて。
及び腰にはなってしまったものの。
その伝えたい気持ちだけは、負けないほどあるかもしれない。
だから、私は書こうと思った。
腐らず、焦らず。
でも、前向きに努力はする。
そんな空回る日々を見て、誰かが笑ってくれたらいい。
そんな気持ちで、私は文章を、書いていく。
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