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クリエイターとしての話

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自分自身の創作活動に関する話から、誰かの創作に役立つかもしれない考え方まで、色々と書いています。
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#創作

この年末2日、自分の恐怖と正々堂々向き合って、なりふり構わず漫画を描いた話

 12月29日が仕事納めっぽかったので、 この年末2日、なりふり構わず 漫画を描いてみました。 結論から言うと、 楽しかった…………。 わたしは 「漫画を描きたい、描きたい」 言いながら、なかなか 描けなかったんですけど、 一番の理由は 「漫画に夢中になったら、 仕事がおろそかになって 貧乏になってしまうんじゃないか」 という恐怖と、 もうひとつ 「わたしが好きなことに 夢中になったら、 パートナーを寂しがらせて 関係が壊れてしまうんじゃないか」 と思っていたこと

【クリエイター企画】誰デザおっさん2023に参加しました!

今日はおっさん好きによるおっさん好きのための記事です。 なのでおっさん好きじゃないかたは回れ右です。 わたくしの創作漫画をご覧のかたは多分ご存知かと思いますが、何を隠そう私はおっさんが好きです。正確に言うとヒゲとかメガネが好きなので、おっさんというよりおじさんなのかも知れませんが、おっさんも好きです。 2023年秋、X(旧Twitter)上で相互フォロワーのヤスユキさんが、こんな企画を告知していました。 投稿内にも記載してありますが、任意の参加者がそれぞれ思い思いのおっ

漫画はツッコミどころがある方が広く読まれる

今日は祖父の葬儀だったんで、昨日のうちに自主連載漫画の15話を各所にアップしてしまいました。 で、葬儀が落ち着いて投稿確認をしてみたら、ニコニコ漫画のお気に入りが100人以上増えている……!??? pixivはひと晩でブクマ100越えだったので、いつも通りといえばいつも通りですが、増加スピードがいつもより少し早い気もします。 で、実はここのところ、「広く読まれるために、故意にツッコミどころの多い漫画にする」作戦を立てていたんですよね。 今日はそんな話です。 元々は誰に

今年初めて自主〆切を落としました!!

別にどこにも依頼されていないけど「毎月末までに1話完成させる」という自主〆切のもとに連載している漫画、今年初めて落としました! 悔しい! でも何が敗因なのかわかってる!! (1)いろんなことをやろうとしすぎ!(2)そしてその全てを完璧にしようとしすぎ!以上!! って感じです。 あ〜〜〜〜でも今年の1月から9ヶ月連続でなんとか月末までに更新してたのにな〜〜〜〜〜! 悔しい〜〜〜〜〜! あとちょっとだったのに〜〜〜! そういえば昨年もハロウィン絵を10月31日までに間に合わ

情緒不安定じゃないと創作ができない、と思い込んでいた私

オリジナル記事掲載日:2020年10月4日 過去いろいろ つらい目にあった人が 「創作の中でリアルな 感情表現をできる」 ことはあるでしょう。 しかし 「現在進行形で情緒不安定 じゃないと創ることができない」 訳ではありません。 * * * 自分がそうだったのですが、 情緒不安定な人は基本、 やる気のアップダウンが激しいです。 そして、大体いつも 「見知らぬ誰かに自分の作品を 悪く言われること (あるいは、誰にも 見向きもされないこと)」 をおそれているので、 作

「そのくらい私にも描ける」と思わせるのは、希望や勇気を持たせるってこと

漫画を描く上で一番思っていたのが、 「そのくらい私にも描ける」と 思われない作品を描くこと でした。しかし、最近は逆に 「そのくらい私にも描ける」と 思わせるのって、 いいことじゃない? 希望や勇気を持たせるって ことじゃない? と思ってきました。 だって世の中、 「私なんかのレベルで 描いちゃいけない」 「私なんかのレベルじゃ プロとしてやっていけない」 と思う人があまりにも多いんですよ。 なんなら商業じゃない、 同人の世界や ただSNSで絵を上げることすら 「

今始めるからこそ、未来がある。あの時始めてくれた自分に、ありがとう。

どんな人間にも、「最初の頃」があります。 最初の頃って、 前に進むのも変わるのも怖くて、 実力も経験も自信もなくて、 恥ずかしくて情けないもんです。 しかし、その時の自分が 第1歩を踏み出してくれたからこそ、 今があるのです。 私はその時の私に 「ありがとう」を伝えたくて、 この記事を書きます。 * * * 今なんと12話まで描き続けている 創作漫画がありまして。 その漫画の「第1話」を描いている頃の 自分が書いた文章を発見しました。 2019年11月11日に書いた

人間は期限を決めると強い。過去のダラダラしてた自分へ。

2022年は月に1回 26Pの漫画を仕上げる、と決めていたのに 5月21日の時点で6Pしか公開できておらず、 これはもう絶対やばいやばい 今月こそ間に合わない、と思っていたのだが、 この4日で18Pまで公開することができた。 残り8P。これは多分間に合う。 しかしなぜ間に合うのかというと、私が明確に期限を決めているからだ。 ダラダラする人は基本的に期限を決めていない。 過去の私も、勿論そうだった。 10Pの漫画を約2年かけて描いた時もそうだった。 「まぁ、別に今回の募集

産みの苦しみと共存するには、煩悩と向き合うしかないのだ

オリジナル記事掲載日:2020年11月6日 実は最近アナログイラストの 仕事をやっているんですけど、 ものすごく自分と向き合う 羽目になりますね。 子どもの自分の欲求や 煩悩といかに向き合うかが 絵描き、いや全ての人にとって 重要なことなのかも知れません。 * * * アナログイラストというのは 現実で鉛筆や絵の具等を使って 描くイラストのことです。 (念のため) 正直、アナログじゃなくても 最近めちゃくちゃ 漫画を描いていたので 「子どもの頃の自分」は たびたび頭

みんなもっと自分の「性癖」に素直になっていいんじゃないか

オリジナル記事掲載日:2019年8月4日 みんなもっと自分の性癖に 素直になっていいんじゃないか、 と思っています。 自分自身の「心の偏り」を 無視せず受け止めてあげる方が、 人生が楽しくなりますよ。 ちなみに性癖の本来の意味とは、 らしいのですが、まあ、日常的にはみなさん 「性的嗜好」の意味で使ってますよね。 わたしも大体そういう意味で使っていました。 なので今回の記事では、 どっちの意味も含んだ「性癖」で お伝えしていこうと思います。 * * * わたしは絵

思い切り創作ができた日は夕飯が豪華になる

前々からうすうす気づいていたが、料理と創作には密接な関係がある。 思い切り創作活動をした日は手の込んだメニューが作りたくなるのだ。 先日こんなツイートをした。  ↓ 疲れからナチュラルハイになって豪華な夕飯を作っている訳ではない。 また、私はもともと「めしや巴李古(ぱりこ)」という飲食店を1年半ほど経営していたが、そのお陰で疲れている時もちゃんと夕飯が作れるわけではない。 ツイートに書いている通り、仕事に追われて疲れ切っている時は「なぜ私が夕飯を作らねばならないのか」「

つまらん絵しか描けないのは、「人の目を恐れる自分の心」 のせいだ

オリジナル記事掲載日:2019年8月2日(やや加筆修正アリ) その昔、深刻に病んでいるとき、 「死んだ目の少女」とか 「病んでいる少女」を描くのが ものすごく好きでした。 その時ふと思ったのです。 「私がこういう絵を描けるのは、 自分が精神病であるお陰なんじゃ ないだろうか……?」 「だって有名なアーティストって、 どこかしら異常性や狂人性があるし」 「もし自分が精神病でなくなったら、 こういう絵が描けなくなって しまうのかも知れない」 病気が治ればそれはそれで

漫画は「描く能力」のほかに「自分の漫画をプレゼンする能力」も必要なのかもしれない

昨日、note創作大賞用に漫画を投稿しました。  ↓ 2020年6月、10年以上投げ捨てていた夢「自分の創作漫画を描く」に再度チャレンジしはじめて約1年半。 自分で言うのも何ですが、漫画を描く能力が上がったなあ、と思います。 それと同時に、私がなぜ漫画家を諦めざるをえない状況に陥ったのか(というか、自分からそこへ転がり落ちていったのか)分かった気がしました。 私は「漫画を描く能力」はあったけど、「自分の漫画(を描く能力)をプレゼンする能力」が皆無だったのです。 私は「

9年前の作品を生まれ変わらせる。note創作大賞投稿用マンガ、投稿前夜。

実はここ約1ヶ月、note創作大賞用の漫画を水面下で描き続けておりまして、やっと明日公開(投稿)できそうなので前夜記事を書きます。 明日投稿する「りん子さんと黒猫と俺」。 元は2013年、Android用アニメーション壁紙として作った「彼女と黒猫と彼。」というシリーズでした。 2013年4月〜翌年2月まで配信したシリーズで、各季節やイベントに合わせて待ち受けイラストを描く、というだけのものです。 セリフや物語はもちろん、キャラクターの名前すら存在していませんでした。 今