【5/26渋谷ライブレポ】藤井風に100回恋に落ちた話。
※この記事は2022年5月26日(木)に行われた、「Fujii Kaze alone at home Tour 2022 in LINE CUBE SHIBUYA」のライブレポ、及び感想となります。
このツアーのネタバレを含みますので、ご注意ください。
今回の感想の書き手である私は、藤井風さんのライブに初参加です。
これまでそれなりに好きなアーティストのライブに参加しましたが、中でもかなり印象に残ったライブであったため、備忘録のようにここで書き留めておきます。
なお、私の勝手な解釈も含まれるので、ご自身との不一致があったとしても「ああ、こんな意見もあるのね」と”優しさ”で溢れる風くんを心の中に忍ばせて見て頂けますと幸いです。
ひたすら書き綴っていますので、気になるところだけでもぜひご覧ください。
1.5/26(木)LINE CUBE SHIBUYAセットリスト
来場された方のリクエスト曲を弾き語りしてくれるコーナー、とてもワクワクしました。
皆さんは何の曲をリクエストされましたか?
ちなみに私は、Billy Joelの”New York State of Mind”をリクエストしようとしたのですが…なんと東京公演の1日目に披露されたそうで!(笑)
ぜひそれを聴いた方の感想を聴きたいです…。
ということで、ライブ当日はジャジーに弾いて歌って欲しいという気持ちも込めて”someday my prince will come”をカードに書きました。勿論、採用はされなかったのですが(笑)
リクエスト採用された方、おめでとうございます!
2.約2時間で風くんに何度も口説かれた気分になった
ライブが始まった瞬間ピアノを弾くかと思いきや、彼ったらギター持ってたんですよ。ピアノで来るだろうという先入観だったものでこれは予想外だった。
それだけじゃなくピアノをはじめ楽器無しのアカペラ、カラオケで歌う、歌う。
扇情的な彼の歌声をバッシャバッシャと浴びせられ、ただひたすらに風くんの音楽を聞き入れました。
あまりに圧倒され、coupleのお方々にサンドされていた私の心細さは一瞬で吹き飛びました。
音源では聴けない、風くんのリアルな息遣いにドキドキしっぱなしです。
でもピアノを思い切り魅せつけるように弾いたと思えば、スンとタッパのある身体を縮めてちょこんと座り、観客側に小さくお辞儀をしてくる彼。
えええ…何ですか、そのギャップ。いけませんよ、そんな姿。
私の行き処の無い母性がいよいよ悲鳴を上げている。
ただでさえ風くんにメロメロな私を、これ以上口説かないでほしい。(※幻覚です)
例え幻覚であろうとも、多くの女性がそんな錯覚を起こしたのではないだろうか。
藤井風と結婚したいと悶え苦しむ人々の気持ちが分かった気がする。
風くんの歌声で会場は突然ジャズバーみたいにもなるし、はたまたYouTubeの生配信で彼を見ているような気分にもなるし、私のためだけに歌ってくれているような気分にも陥る。…めでたい脳味噌になっていたことはちょっと許してほしい。
このLINE CUBE SHIBUYAという一つの空間を様々な色に変えちゃうのに、本人は至ってナチュラル。平常運転といったところだった。
私はとんでもない人を目の当たりにしているのかもしれない、と思った。
大袈裟な表現にはなるが、この人のためにピアノがあって、歌があるように思えて。少なくとも、あの空間ではそうだった。
最初から最後まで私の心拍数は高いままで、風くんの声や動作一つ一つに引き込まれっぱなしでした。
天才を目の当たりにすると、重度のドライアイも乾きを忘れて寧ろ潤うのですね。お陰様で目薬要らずでした、ありがとうございます。
3.歌詞の解釈が深まるライブだった
歌に込められた意味は、アーティスト側がどう作ったかは別として、聞き手の解釈が答えだというアーティストも多い。
私も勝手ながら、”damn”や”ロンリーラプソディ”を聴いて「これ私の人生じゃん…」なんて思った。
まさかこんなに惚れてまうとはって思うこともあるし、拗らせていることもある。
幸せってどんなだっけ?と頭を抱えることもある。
完ペキが無理なこともわかっている。
ああ孤独だな、大したことないな私。と思うこともある。
多分を全て悟って割り切れたとしても、またそこには壁があって悩んでまた前を向いてを繰り返す人生になると容易に想像がつく。
少し話が逸れたが、風くんのライブに参加したことで彼がどんな思いを込めてこの歌を作ったのか、という答え合わせが自分なりに出来たと思う。
やっぱりこういう意味だったのかと思うところもあれば、こういう意味が込められてたのね!という気付きもあった。
特に”ロンリーラプソディ”の歌詞は凄く奥が深かった。
入れ物(見た目、性別、育った環境とか)がぱっと見違うだけで、私も家族も友人も知らないそこのあなたも、はたまた風くんでさえも、実はそこまで大差のないただの人間で。良くも悪くも私たちは宇宙規模で考えたら米粒以下の”一括り”に過ぎない。
みんな特別のようで、特別でもない。
この曲を聴くと、”孤独”ということがけしてネガティブなものではないと思わせてくれる。
今回のライブを通してじっくりと風くんの歌と向き合ったことで分かったのは、ロンリーラプソディに限らず風くんの曲は孤独や死生観、命の儚さなどをただネガティブなものとして捉えていないという事。だからと言って楽観的にも捉えていない。
生きていれば必ず感じる孤独感や辛さ、挫折、そして必ず訪れる死を「まあ、そんなこともあるよね」と詳しい事情まで踏み込むことはしないけど、そっと自分の人生に寄り添ってくれる曲達が多い。
これは好みの問題だが、私はいかにも元気出していけば何とかなる!的なのとか、絶対泣ける、みたいな”狙ってる感ある曲”がそこまで得意ではないので、そういった引っ掛かりのない風くんの曲は自身の心に当たり障りがなく心地がいい。
誤解しないで欲しいのは、決して特徴がないと言っている訳ではないのです。
風くんの曲を聴いていてめちゃくちゃ気分が高揚するとか、なんて悲しい歌なんだ…とか、情緒が不安定にならないのはこういう事が関係しているのかもしれない。
そして何より、「好き」「愛してる」といった愛の言葉を多用せずとも、こんなにも”愛”でいっぱいの歌を歌えるのは彼しかいないと思う。
良い意味でキメず、飾らない。風くんのナチュラルな言動から出てくる言葉たちが歌になっているのではないだろうか。
いやらしさなく色んな意味の”愛”が詰まった歌をセクシーに、その上心にスッと異物感なく入り込むように歌い上げちゃうなんて、罪な男です。
色々と語ってしまいましたが、これらはあくまでも私の解釈なので、別の視点からの解釈もあればぜひ教えてくださいね。
4.風くんの生き方は老若男女を射止めると思う
渋さと無邪気さがちょうどいい塩梅でコラボレーションしたご尊顔。高身長、歌唱力、絶対音感、英語ペラペラ、キレッキレダンス…だけどどこかの山奥の村長みたいな話し方をする”良い意味でチグハグな彼”は、今後もっと活躍の場を拡げて多くの人の心を射止めてしまうと思う。それもごく自然現象かのように。
古参のファンの方からすると、チケットは当たりにくくなり風くんをお目にかかれる機会はどんどん減ってしまい、なんだか遠い存在になった気がして悲しい気持ちになるかもしれない。
確かにライブじゃないと分からない風くんの魅力が沢山あったし、間違いなく私の人生の”素敵な瞬間カテゴリー”に刻まれたと言っても過言ではありません。
だから凄まじい競争率で今回当選した私は、とてもとてもラッキーだったのだと。
ただ、今後どんなに風くんを間近でお目にかかれる機会が減っても、会場が大きくなって豆粒のようにしか風くんを拝めなくなっても、彼の等身大の生き方や考え方は、恐らくこれからも変わることはないのだろうなと感じられた。
今回のように比較的小さなホールでツアーをやってくれたり、ライブでリクエストコーナーを設けてくれるなんて、やはりファンとの距離感も凄く大事にされているのではないかなぁと思いました。
どんどんビッグなアーティストになるとは思いますが、自分の人生にそっと寄り添ってくれるような曲を歌ってくれる彼を信じ、私なりの形で応援していきたいです。
5.YASAI TABEYO
今回のライブのステージ上部のモニターには、にんじんのイラスト。
そしてその右下には”YASAI TABEYO”の文字が。
別の名を「大豆ミート君」と名乗るベジタリアンの風くんが考えた言葉だそうです。
ライブでこんなにゆるゆるな演出をする人は初めて見ました。まーた、ファンの心をナチュラルに擽ってますよ、彼。重罪です。
余談ですが私はにんじんが苦手でして、今回のでかでかと描かれたにんじんさんのイラストをみて「oh...nigate...」となりました。
ところが、しばらくモニターに表示されていたにんじんさんと風くんの素敵な歌声によって、にんじんが食べれるかもしれないと良い暗示がかかったので、近日食べてみようと思います。
目標はハンバーグの端に鎮座するでっけーにんじん様を食べられるようになることです。
苦手な食べ物も克服できるようにしてくれるなんて、彼は一体どんな力を持っているのでしょう。
6.それでは、
長々とライブレポっぽくないものを書いてきましたが、そろそろ締めようと思います。
もっと綺麗に文章をまとめたかったのですが、とにかく早く文字に起こしたくて急いで書きました。読みづらかったらごめんなさい。
風くんのファン歴はまだまだ浅い者で、冒頭で言った通り解釈違い等あるかもしれません。
ですが私自身が言いたかったことはこの場でお伝えできたので、読んで下さった皆様にこの場を借りてお礼を申し上げます。
忙しなく色々なことが起こり辛いことや悩むことが多い毎日ですが、心の中にひっそり風くんを忍ばせて、rela~x精神を大事に過ごしていきたいですね。
それでは、お元気で。