悪口に正義なし
「悪口はどっちもどっち」という記事を以前に書いたが、ここへきて少し訂正が必要になってきた。
悪口を言う人は確かにどっちもどっちなのだが、悪口には正義がないということも特徴である。
悪口を探す人は、劣等感や嫉妬心に支配された人で、努力することを嫌い、向上心がなく、改善することを相手に求めるが自分を改善させようとする気配がないという特徴もある。
先日、他人の批判や否定をする人に出会った。
「こうするべきだ」「おかしいと思わないか」と熱く語るので真剣に話を聞いていたのだが、しばらくすると、そう言っている人の話がおかしな方向へ向かっていることに気づいた。
悪口の相手は、ズルをするからダメな人だという話だったのに、自分もズルをし、仕事でも迷惑や負担をかけ、「どうだ大変だろ」という嫌がらせをして憂さ晴らしをする。
そこには正義など全くなく、真相は、自分よりも横着をして給料をもらっている人に腹が立ち悪口三昧。
ついでにカスの心療内科の医師にニセの診断書を書いてもらい「鬱だから」といって仕事を休む。
事はそれだけでは終わらず、内緒で三泊四日の旅行までする。
悪口には正義はない。
ズルをする人間への「やっかみ」でしかないのだ。うまくサボる奴へのやっかみなのだ。それ以上のズルを自分がすると「ざまあみろ!」と溜飲を下げる。つまらぬ心理である。
若造の若気の至りならまあまあ許せるが、ある程度年齢を重ねた人間が、盗んだお金で旅行して何が楽しいのかだろう。
こういった人は、いくら心や思考や哲学について語ったとしても何も響かないものだ。それよりもどうやればズルが出来るかの話に飛びつく。
そして、自分よりもうまくやっている奴に嫉妬して、全くない正義感があるかのような悪口を拡散する。
周囲の悪口ズキの人を観察してみてほしい。私生活も含めて誰の見本にもならない価値のない生き方をしているはずだ。
価値のある生き方を実践することが人間らしく生きることでもある。つまらない人生のように思えるかもしれないが、それが一番心を強く保つ秘訣でもある。
悪口には何の価値もない。
昨日は人間の愚かな心に落胆した日だった…。