やりたいことを先送りしていると…
やりたいことを現時点でやっている人は私の話を読む必要はないが、「やりたいんだけど…」「わかっているんだけど…」「そのうちに…」などと思っている人は、おそらく何にも出来ずに人生を過ごすことになるだろう。自分は特別であるという誰にでもある心理は、謙虚さを失うものだ。頑固、偏固、自惚れ、と言われる。
やりたいことは現時点で始めていなければならない。
仕事を引退してからと考えている人もいるだろう。しかし、あなたの先輩方は同じように思っていて失敗したのだ。引退してからでは何にも出来ないものなのだ。
仕事での疲労を上回るくらいの情熱、人生を投げうつくらいの情熱、バカと呼ばれても構わないというくらいの情熱が要る。
女性はそうとはいえないが、男性のほとんどがその覚悟がいる。
先日も長年勤めた会社を引退した人がいた。
「現役中に!」と何度も念を押しだがやはりダメだったようだ。
引退すると無為に過ごす時間に自分が嫌になると言う。「今日も何もせずに終わった…」という気分にさらされるのだ。
「ストレス解消と言いながら出かけていたのに、出掛ける理由がなくなったから何もしなくなった」と嘆いておられた。
現実はそんなものだ。
自分で自分の心をコントロール出来るように思えるがそんな甘くはない。
特に男性は「なんのため?」「なんの役に立つの?」「何に成れるの?」と問いたがる。趣味と実益を兼ねようとするのだ。
「何のために?」という答えは「やりたいからだ」でいいのだ。
それ以上の答えを求めてはならない。動かない理由になるのがオチだ。
ややこしいことなど考えずにやりたいことがあるなら今すぐ始めて自らに問わないことだ。
「好きだからする」「やりたいからする」それでいいのだ。
私は、多くの人が簡単なことをわざわざ難しくしようとする心理傾向があることを知っている。
私は人間研究を長年行ってきた。哲学や心理学、医学に生理学、神経学などを通して人間を観察し、人間の行動には法則とまではいかないが、パタンがあることがわかった。
うまくいけばいいが、うまくいかないこともある。そのうまくいかない理由に良くないパタンがあるのだ。当然ながらうまくいくパタンもある。
そういったことを明確に表そうとは思わないが、文脈から読み取ってもらえれば生きていく上での知恵や知識になると思って書いている。
何十万回と詳細に人に接してきた中から見出した知恵なので再現性はあると思う。
私の書いた記事を読んだからといって、何かを買わされるとか、勧誘されるとか、そんな心配は一切いらない。そういった心理傾向があることは理解しているが、私のやりたいことは書くことなのだ。
こんなことを念を押しておかなければならないのは、マーケティングの普及やインチキ商法、小遣い稼ぎ、そんな輩が勃興する世の中になったからだ。
しかし、知恵や知識、正当な情報はどんな時代にも不可欠だと私は思っている。