⭐️心の学び:健常であること
ぼくは健康分野の仕事なので「健康」や「健常」「正常」について考えさせられる。
病的な状態から健康な状態へ逆転させるには、どうすればいいかということを常に考えている。
一つわかっているのは健常とは「普通」のことだ。
風邪を引いたら発熱し、炎症期間を過ぎれば回復する。薬がなくてもだ。
こういったことは皆が「普通」だと感じているだろう。そこに戻すには意外と難しい。
病気のメカニズムである病態生理がわかれば治療法は自ずとわかってくるものだ。
心の健常さも、そのメカニズムがわかれば制御可能だが、心には明確な感覚がなくいつも漠然としていることから回復に時間がかかる。
だからこそぼくは心の世界がどうなっているのかに興味がある。
健常さを維持するために、私たちが最も簡単で効果的な方法は予防である。しかし、最も受け入れられないものでもある。
このことも心のメカニズムに依るものだ。
心の力を必要とする場合、いつも抵抗にあうものだ。
心の力はそれを乗り越えられるのだが少し頑張りが要る。そう言うと「頑張らなくてもいいんだよ」と囁く人が出てくる。
この世に頑張らなくてもいい人なんていない。
私たちは家畜ではないのだ。自分で餌を獲得しなければならないなら頑張るしかない。
その意思がなくなるのは病的な時だ。どうすることもできないのだ。
生きることは、年齢を重ねる毎に傾斜がキツくなる坂道を進んでいるようなものだ。
今日は月曜日だ。憂鬱な気分を頑張って乗り越えているのではないだろうか。
(月曜は読むのも面倒くさいだろうから頑張って文字数を大きく削った)