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パンの魅力。

パンまるです!

今回はパンの魅力について、お話ししようと思います。

私がパンにハマったのは、『パン作り』の魅力を知ったからでした。

パンとは、その日の気温や湿度、小麦粉などの材料や作業の加減、全ての環境や工程で、毎日焼き上がりの表情が変わります。それを毎日安定した品質で焼き上げるという難しさに、まず惹かれました。

捏ねた上げたときの温度や、成形の加減、発酵の具合や焼き時間の微妙な差。全ての物が焼き上がりに影響し、それをコントロールする職人の凄さ。「かっこいいなぁ」とシンプルに思いました。笑

そしてパン作りの中で、お菓子作りと違うところとして、『手を抜ける』ということがあります。これは悪い意味ではなく、意識の問題です。

パティシエが手を抜いてケーキを作れば、100%お店には出せません。デコレーションの汚いケーキは誰も買いませんからね。しかしパンというのは、良くも悪くも手が抜けます。良く言えば初心者でも作ることができますし、悪く言えば適当に作ってもお店に出せてしまうということです。なんとなくで作ったパンでも、平気でお店に並んでいるパン屋さんはよくあります。

それは悪いことだとは思いません。多少適当でも作れるということは、逆に言えば未経験でもパン作りができるということです。未経験の学生さんや主婦の方がパン屋でパートをして、即戦力で製造に入って、上手になっていくということもよくあります。そして、それでも美味しくパンが焼けて、お客さんが召し上がる。これはパン屋を経営するにあたって大切なことです。

しかし、そんな中でも手を抜かずに、日々パンと向き合っている職人も数多くいます。毎日表情を変えるパンたちと、試行錯誤を続ける職人たち。全く手を抜かずにパン作りに取り組む職人が作るパンには、やはり気迫と愛が感じます。見た目から、味・香り・食感全てに至るまで、こだわりが感じられます。

そんなプロ意識に魅せられたのも、パンにハマった1つのきっかけです!

パン作りとはとても楽しいもので、作り方の奥深さに無限の可能性を感じます。それがパン作りの魅力でもあります。

色んな環境や工程がパンに影響するため、パンの作り方は無限大です。少し変えるだけで、パンは本当に表情を変えます。

これまでの私は、パン作りの職人技やプロ意識、パンというものの奥深さにずっと魅力を感じていました。

しかし、私は最近新たな魅力に気づかされました。

私が以前バイトをしていたカフェの店長によく言われていた言葉があります。

『パンは本当に人を幸せにする食べ物だよな。』

これは作り手にいながら、わかっていたつもりで知らなかった、お客様の気持ちなんだと感じました。

パンとは、人を笑顔にできる食べ物なんだと。

これは私が感じたことですが、パン職人は他の職人に比べて、周りが見えなくなりがちです。パンに対する熱量や集中力はとてもすごいのですが、あまり社交的ではなく、パン職人同士でのコミュニケーションが多いです。

だからというわけではありませんが、私もパンの魅力は『作る楽しさ』だと、ずっと思っていました。

しかし最近になって、パン屋さん以外の一般の友人との交流があり、パンを一緒に食べる機会がありました。パン屋の私が食感や香りを気にしながら食べている中、友人は「美味しい」とだけ言い、黙々と食べていました。

そのとき私は思ったのです。パンの魅力は発酵の旨味や奥深さではなく、『人を笑顔にできること』なのかもしれないと。

作ることに夢中になって見失っていた、初心を思い出したようでした。人にパンを食べてもらって「美味しい!」「ありがとう!」と言ってもらえる喜びを再確認できた瞬間でした。

少し話が逸れましたが、人を笑顔にできる仕事に誇りを持って、これからも頑張ろうと思えたお話しでした!

最後までご覧いただきありがとうございます!

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