完璧主義を手放す
こんにちは、精神科医ぱぐです。
「完璧主義」で困ることはないですか?
完璧を求め、頑張り過ぎると心が疲れてしまうときがあります。そしてうつの原因となることがあります。
ただし、完璧主義には良い側面もあります。完璧を求めるからこそ、努力し続けることができ、目標に向かって頑張れることもあるでしょう。
しかし、頑張りすぎる姿勢だからこそ、時に自分を追い詰めてしまう原因にもなります。「できなかったとき、自分はダメだ」と思い込んでしまい、心に大きな負担をかけてしまうのです。
なぜ自分が完璧主義なのか考える
まずは、なぜ自分が完璧主義になっているのかを振り返ることが大切です。あなたの完璧主義は、周りの影響やこれまでの経験から作られたものかもしれません。例えば、次のような思いがあなたの中にありませんか?
「周りの人がみんな頑張っているから、私も頑張らなければならない」
「今までずっとそうしてきたから、これからも同じようにしなければいけない」
このような考えは、他人の基準や過去の経験に縛られて、自分を追い詰める原因になりがちです。
「まわりもそうだと、なぜ自分もそうしないといけないのか」「まわりに合わせなかったらどうなるのか」といったん考えてみることも大切です。
しかし、そう言われてもなかなか考えを切り替えることは難しいですよね。
そんなときに役立つ2つのフレーズを紹介したいと思います。
フレーズ①「まあいっか」
完璧主義の思考を和らげるためのとてもシンプルな方法が、「まあいっか」と口に出すことです。結果が思い通りにならなかった時や、他人の評価を気にしてしまった時に、「まあいっか」と言ってみてください。たとえうまくいかなかったとしても、自分を責め続けるのではなく、軽く受け流すことが大切です。
「まあいっか」と口に出すと、その考え方が少しずつ脳に刻まれていき、次第に考え方自体が楽になります。
フレーズ②「なるようになる」
完璧主義を手放すため「自分ができるのは努力することまで」と理解することです。結果を心配しても、その結果をコントロールすることはできません。あなたができることは、頑張ること。それが終わったら、あとは結果がどうなるかを委ねるという考え方です。
たとえば、大事な仕事や試験があるとき、事前に十分に準備をしたら、その後は「なるようになる」と口に出してください。結果に対する不安を減らすことができます。
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