理学療法士とお金の話

どうも!ぱごろもです。

今回はお金の話。

実際PTって儲かるの?ってところからお話したいと思います。


PTは儲かるのか?

私理学療法士なんです。

なんて言うと、一定確率で「けっこうもらえるんでしょ?」なんて言葉が返ってきます。

いつの時代の話やねん!!

とつっこみたくなるのは置いておいて、PTの年収のお話をします。

厚労省が出しているデータでは経験年数5.6年(30~32歳)で年収が約400万円です。

私が病院勤務5年目での年収が約420万円だったので、大きな違いはなさそうです。

もちろんこれは額面の話です。

月約30万で手取り21~22万円ぐらいだったと思います。

技師長クラスで600万円ぐらいだったかな?

この年収が高いと思うか低いと思うかは個人の価値観にも左右されると思いますが、少なくとも私は「儲かる」とは思いません。


医療職はお金の話が嫌いなのか?

医療現場で働いていると「奉仕精神」という言葉を耳にすることがあります。

患者さんファーストは悪いことではないですが、そこで奉仕やボランティアという感覚を持って仕事をするのは危ないと考えます。

会社も病院も同じで、利益が上がるからこそ存続できるわけです。

つまり至上命題は「儲ける」ことなのです。

そうでないと従業員は雇えないし、設備投資もできません。

病院に置き換えると、設けていないと医者や看護師などの人材、医療機器などが最低限もしくは足りない状態なわけです。

そうなると誰が困ると思いますか?

結局病院を利用する患者さんが不利益を被ります。

つまり、患者さんのことを考えるならお金のことを考えて当然なんです。


でもやっぱりお金の話をいやがる医療職が多いなぁと感じるのです。


例を出して考えてみる

病院だと時間的なところがややこしいので、訪問看護ステーションで働くPTをイメージします。

Aさんはきっちりかっちり時間は守ります。60分のリハビリなら60分、過不足なく利用者さんに提供してくれます。

Bさんも技術レベルはAさんと同レベルです。60分でしっかりリハビリは終わらせられます。しかしややおせっかいなところがあり、毎回30分は延長して利用者さんの身の回りのことをしたりしています。

もし1日8時間(480分)、移動時間を考えることなく働くとします。

Aさんは1日に8件訪問できるのに対し、Bさんは1件90分かかっているので5件しか訪問できません。

神戸市の保険点数で計算すると、訪問リハビリ60分は現在約8,450円なので、Aさんは67,600円、Bさんは42,250円を売り上げたことになります。

その差は25,350円。この差が20日間続くと507,000円の差がうまれます。

これをBさんが損失を生みだしていると考えなくてはなりません。

しかし、Bさんの方が評価が高くなることがあるわけです。

「Bさんは利用者さんによく付き合ってくれる」「Bさんは時間をかけてよくやってくれている」とかね。

「Bさんのボランティア精神を見習えよ」

なんて言われた日にはAさんは辞めるかもしれません。

どちらの方が損失が大きいか、よくわかるのではないでしょうか?


金に汚くなれと言っているわけではない

ここで私が言いたいのは、「汚いことをして儲けろ」とか「金に汚くなれ」ということではありません。

真っ当に仕事をして、真っ当に稼いでほしいのです。

でもそこには経営者的な目線が必要になるよということです。

自己満足はやめましょう!


まとめ

・PTの年収は低くないが、「儲かる」というイメージではない

・お金の話をいやがる医療職はいる

・ボランティア精神は素晴らしいが、お金のことが絡まないところでやってください

・従業員でも経営者的目線は必要

・お金のことを考えることで患者さんや利用者さんは助かる!


特に今後2025年問題が控えている医療・介護業界は真剣に考えた方が良いと思うぱごろもでした。


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