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カリガ
2016年12月4日 22:21
師走は走り過ぎる月と言われているが、実際に走り出すとは思わなかった。何の話かというと香林坊のミスドの隣にあるわけのわからないオブジェである。大学４年の１２月、卒論が佳境に差し掛かり就活も上手くいかずヤケになって同じような境遇の仲間数人と片町で安酒をしこたま飲み自宅まで帰ろうと１人香林坊をトボトボ歩いていた。寒風が吹きすさび身を縮めてちくしょう不景気の馬鹿野郎と呟いているとキュゥゥゥという金
2016年12月23日 01:50
諸君の中にクリスマスなどという異教の文化にうつつを抜かすものはおらぬだろうな。あのイベントはよくない。特に勉学を第一に考えねばならぬ学生には毒である。いや、なに負け惜しみではないぞ。本当だからな。この話は１２月２４日に金沢の片町で起きた出来事である。決して独り身の寂しい学生の妄想ではない。１１月某日。私は金沢の犀川大橋近くにある犀川堂という古本屋で来たるクリスマスを耐え忍ぶための本を吟味してい
2016年12月24日 00:58
フィナボッチ数列、黄金比、白銀比、ピタゴラスの法則…ありとあらゆる法則を駆使して日記に書かれた暗号を解こうとするがまるでわからない。大学の図書館にヒントになるものはないか終日籠るもただいたずらに時が過ぎていくばかりである。私はこの暗号が解けるまで講義には行かないと決めていた。あ、いや決してサボりたいわけではない。やむにやまれずである。そこのところ間違えないように。１１月も終わりに差し掛かり１２
