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脳の疲れと「マルチタスク」という罠

脳の疲れはどうすればとれるのか。
いろいろ本を読んだりもしてみたが、どうやらマルチタスクが良くないんじゃないかと思うようになった。

「疲れている」という状態は、身体的な疲れと心理的な疲れとがあるが、現代は後者が多いのではないかと思う。原因は人それぞれだろうが、個人的な仮説としては脳の疲れを抑制できれば心理的な疲れも減るのではないかと思っている。

脳の疲れを抑制するための手段は、こう考えていた。
・脳のリソースには限りがある
・1日に意思決定できる回数も決まっている(上限を超えるとまともに考えられない状態になる)
・故に、1日の決断の回数を減らせば脳のリソースも温存できるため脳の疲れも抑制できる

しかし、意思決定の回数よりも重要な要素があるのではと思うようになってきた。それがマルチタスクだ。マルチタスクはめちゃくちゃ脳が疲れる。そんなマルチタスクには二重の罠がある。

一つは、現代はあらゆる作業がマルチタスクになりがちだということ。仕事はもちろん、プライベートの時間でも動画を見ながら本を読んだり、スマホをいじりながらテレビを見たりと脳がキャッチする情報量が多い。一度に複数の作業をすれば当然脳は疲れるので、なるべくシングルタスクにもっていきたい。

もう一つの罠は、一見マルチタスクに見えないものも大体マルチタスクになっていることだ。「会議に出席しながら、別案件のチャットやメールに返信する」というのは、分かりやすいマルチタスクだ。だが、「1つの会議に出席している」状態でも、「明日のプレゼン資料がまだできていないが大丈夫だろうか」「あの案件はうまく話が進んでいるだろうか」などと別のことを考えていればもうそれはマルチタスクといえる。この時間は目の前の会議のみに集中し、会議が終わったら次の予定の作業のみに集中し…というシングルタスクの状態を都度切り替えるのが理想ではあるが、言うは易く行うは難しである。無意識に別のことを考えてしまうものだ。

なので、それに気が付いたら少し休憩をはさむなどして気持ちをリセットしてみようと思う。脳の疲れを減らすためには、マルチタスクを減らしてシングルタスクを増やす、と考えてみるようにする。

個人的にシングルタスクができている瞬間は、音ゲーをしている時である。音ゲーをした後は、汗だく&息切れで身体的にはすごく疲れているけれど、不思議と脳は疲れていない。好きなことだからというのもあるが、プレイ中は他のことを考える余裕がなく、音と譜面にのみ集中する時間になるからだ。別のものが入り込む余地がないのである。音ゲーは瞑想なのかもしれない。

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