東京のゴミ最終処理場の寿命は、あと何年ですか?
こんにちは。PAF MALLのエシカル男子、【14期】エシカル・コンシェルジュ講座受講生のカワムラです。
「マシンガンズ滝沢さんと考える”ゴミ”問題 ~ゴミは捨てて終わりではない~」(講師:お笑い芸人・ゴミ清掃員 滝沢秀一さん)。本講義では、ゴミを出して、収集されたその先のことを考える機会がありました。日本のゴミ集積の現状についてです。
滝沢さんたちゴミ収集員の間では、
「チューボーはあと⚪︎年しかもたないでしょ」
と語ることがあるといいます。
チューボー(中防)とは、東京湾の中央防波堤外側処分場「中央防波堤」のこと。可燃ゴミを燃やした灰を固めた土の埋立、不燃ゴミや粗大ゴミの破砕後の埋立など、ゴミの最終処理場を指しています。
当然ですが土地には限りがあり、ゴミを埋めるスペースにも限りがあります。東京には、ゴミの埋立処分場は、東京湾にしかないのです。
東京都環境局が令和4年2月に改定した「廃棄物等の埋立処分計画」では、今後15年間の埋立処分量を推計し、廃棄物等の更なる減量化や有効利用に積極的に努めることとし、埋立処分場の残余容量および本計画の埋立量から算出すると、今後50年以上の埋立が可能と推計しています。
ですが全国で考えると、最終処分場の残余年数は、平均で23.5年ともいわれているのです。
最終処理場がいっぱいになってしまったら、現在のようなゴミ収集というシステム(サービスではありません)が立ち行かなくなってしまうかもしれません。
だからこそ、大切なのはゴミを減らすこと。
そのためのキーワードは「分別」であると語ります。
分ければ資源、混ぜればゴミ
滝沢さんが「ゴミって何種類あると思いますか?」と問いかけました。
いくつか分け方があると思うのですが、本講義では”ゴミは2種類”と定義づけられました。燃やせるゴミ(可燃ゴミ)と燃やせないゴミ(不燃ゴミ)。
え、じゃあ資源ゴミは?? …え、資源ってゴミだっけ??
そうなんです、資源は資源、ゴミではないのです。
では、これは可燃?? 不燃?? 資源?? それとも粗大?? 分別に迷って、燃えそう、燃えなさそう、粗大ではなくいけそう、と感覚的に分別していたりしませんか。僕は…お恥ずかしながらしていました。。
そこで、初めて調べてみました。東京・世田谷区のゴミの分別、そして出しかたについて。
なるほどなるほど。
ビデオテープや食品包装用ラップは可燃ゴミ。
油の付着したびんは不燃ゴミ。
チラシ、DM、メモ用紙は資源。
新たな気づきが多々ありました。地域のガイドラインを調べてみることが分別上手への道、と再確認できたのは大きな収穫です。
また、資源上手の道は、地域のリサイクルセンターを調べてみることといいます。
地域によっては、油をペットボトルに詰めて回収し、石けんなどに再生するセンターや自治体があるそうです。カイロ、ハンガー、ボールペン、歯ブラシ、水溶性の紙コップなど、日々の暮らしで大量に出るものを回収しているリサイクルセンターや自治体もあるとか。
ゴミを減らすための「3R」
僕の住んでいるマンションでは、今年から衣料品回収のボックスが設置され、よく利用しています。ボックスに入れられた他の人の衣料品をリユースさせていただくことも。
滝沢さんは、子ども服を「ご自由にどうぞ箱」を設置してリユースに努めているそう。その際、サイズ別ボックスを設けたり、その服にまつわるストーリーを添えて出したりすると、持っていってくれる率が高まるといいます。
「使えるゴミの日」「わからないゴミの日」と称して、フリマのようなリユース会を催したりもするそう。
誰かにとっての不要なものが、また誰かにとっての必要なものになったら素敵ですよね。ゴミについても語れる。そんな地域が増えていくことが、ゴミを減らしていくことに繋がると、最近よく考えています。
とある企業では、事業ゴミを減らすため、ゴミの分別箱を社内の中心に設置したそう。すると、ゴミがきちんと分別されるようになったといいます。隅っこにあるゴミ箱より、きちんと分別しなければという相互監視意識が働きますよね、日本人。なんかわかります。
ゴミを減らすための3R=リデュース(ゴミの発生量を減らす)、リユース(繰り返し使う)、リサイクル(資源として再利用する)
本講義では、それに「リスペクト」という新たなRが加わりました。
当たり前ですが、ゴミは出して終わりではありません。これって本当に不要?? 本当にゴミ?? ゴミを出すときに考えるようになってから、使うとき、購入するときにも、ゴミを減らせるようにという意識が働くようになったと感じます。
僕たちPAF MALLの商品も、配送に必要十分な包材、包装を心がけるようにしています。そんなサービスが望まれるお取り寄せサイトになれたらいいなと、今は考えています。
モノに、人に、環境に、リスペクトをもった生活意識を共有しあえる。そんな持続可能な社会を、これからもみんなが目指していけますように。