一年間プラハで暮らして感じた正直な感想
チェコ・プラハに移住して一年が経った。
新しい環境故にもっと時間が長く過ぎるかと思ったが、全くそんなことはなく、気が付いたら一年が経っていた。
この一年、プラハで暮らしてみて感じた正直な感想をまとめてみる。
ビールが安くて美味しい（最高）
チェコの一番好きなところ。ビールが安くて美味しい。お店でも400円前後で飲めるし、スーパーでも500ml缶が150円程度で買える。基本何を飲んでも美味しい。街でもみんなコーヒー感覚でビールを飲んでいる印象。こんなにビールが安くて美味しい国で暮らせて幸せだな～とビールを飲む度に思う（痛風注意）。
食事は思っていたより美味しい
チェコって美食のイメージは全く無くて、あまり食事に期待してなかったけど、良い意味で期待外れだった。ビールに合う塩加減で味濃いめ。食事もビールに合わせてきているところがさすがビール大国。肉、芋、チーズが美味しい。ちなみに自炊の面でも、概ね日本と同じような食材は手に入るので問題無し（魚介を除く）。
治安は良い、が、日本に比べると悪い
一般的にチェコは治安が良いと言われているが、長年日本で暮らしてきた日本人からするとやっぱり怖い。ゴミを漁っている人は街中によくいるし、駅前や治安の悪いエリアでは怪しい人たちがたむろしていてちょっと怖い。フードコートで食べ物を投げ合って喧嘩している場面に遭遇することもあれば（しかも２回）、おじさんが真っ昼間の住宅街で若い女性の髪の毛を引っ張る現場も目撃したことがある。日本と比べると治安面の不安は拭えないのが正直な感想。
犬が多い、道端の糞も多い
ドッグフレンドリーな国だけあって犬がたくさんいる。メトロやトラムにも乗ってるし、スーパーの前でお利口さんにお座りして待っている。たまに、ノーリードの犬もいる。いろんな種類のワンコがいるので面白い。でもその分、道端によくうんちが落ちている。気を付けていないと踏んでしまいそうになるので注意。
交通の便が良すぎる
プラハに関して言うと、日本の都心レベルで交通の便が良い。トラムやメトロは本数が多くて時間通り。バスは運転が荒いけど、利便性には何の問題も無し。車が無くても基本どこにでも行ける。チケットもトラム・バス・メトロ全て共通なので乗り換えも便利。
チェコ語ができなくても生活できる
心配だった言語の壁だが、チェコ語ができなくても生活はできる。郵便局や役所は基本チェコ語だが、カンペを準備しておけばなんとかなってきた。スーパーもセルフレジを導入しているお店が多いので問題無し。若い人は流暢に英語を話せる人も多く、最低限の英語ができれば生活できる。
ヨーロッパ系の人が圧倒的に多い
ヨーロッパ系の人が圧倒的に多く、肩身の狭さを感じることがある。差別されるとかではなく、アジア人である自分が目立っているような気がするだけ。移住前は差別にかなり怯えていたが、実際には人種を理由に差別を受けたと感じたことは一度もない。基本、チェコ語で話しかけられることが多いのだが、そういった点でも個人的には対等に扱われている感覚がする。
まとめ
一年間プラハに住んでみて「意外と住みやすい」というのが正直な感想。街は大きすぎず小さすぎず、自然もほどよくあって、夏は暑すぎないし、冬も寒いけどドカ雪が降るわけでもない。毎年悩まされる花粉症に悩む必要もない。物価も比較的安く、自炊すれば日本と同程度のコストで生活できる。なんなら心のときめく商品があまり無いので物欲が失せて、無駄な出費が減った。
最初はここでの生活がとても本質的に感じ、日本の隅々まで細かく配慮された生活に慣れ切っていた私にとっては、何もかもが不満の種になっていた。しかし、時間を経るに連れて「使えればいっか」「食べられればいっか」「買えたからいっか」など、物事の本質さえ突いていればあとはあまり気にならなくなった。良く言うと寛容になったのかもしれない。同時に痒い所に手が届く日本の配慮にも気付き、日本の製品やサービスの質に改めて感動した。
こうして文字にしてみると、この一年間でたくさんのことを感じることができたプラハ生活一年目。今感じていることは時間が経つに連れてきっといつか当たり前になって気付けなくなるだろうと思い、文字に残してみた。
プラハ生活二年目はここでの生活をもっともっと愛でながら、些細なことにも感謝を忘れず、毎日を大切に、そして何より健康第一に生活を送っていきたい。
