どのくらい生きられる?
あと何年
生きられますか?
1年ですか?
5年ですか?
10年ですか?
20年ですか?
50年ですか?
ボクの一番若い
おじいちゃまは
今年とうとう
50歳になったと
言っています
ボクを見て
「余命が50年以内になった」
そう言いました
ボクはてっきり
おじいちゃまも
持病があるのかと
勘違いして
驚きました
よくよく聞いたら
人間おおよそ
100年ぐらい
生きるから
健康寿命として
生きられるのは
長くて50年ぐらいだと
言いたかった様子です
おじいちゃまは
常に残りの人生から
逆算して
残りの人生に
何をするかを決めてると
話しました
なのでボクも考えました
余命宣告通りの
寿命ならおじいちゃまより
先に命尽きます
しかし
一応のボクの年齢から
逆算すると
90年切りました
できれば
人の役に立ちたい
学んだことを活かしたい
小さな一歩でも構わない
自分にできることを
何でもやって
世界平和に貢献したい
誰かの土台になってもいい
誰かと誰かを
繋げる人になりたい
人と人
国と国
いずれも
分断を唱えるひとを
改心させ納得させ
世界中を繋げたい
分断は破壊です
繋ぐことは
生産を高めます
理解を深めます
文化交流もできます
繋ぐことは
平和です
いままで
世界平和を唱えてきた
世界の偉人は
地球規模から見て
まだまだ少ないけど
それぞれの人々が
命を賭して
繋げてきた
未来のために
ひたすら
地位や名誉も
見向きせず
人のために
必死でやってきた
差別を無くすために
戦争を無くすために
どれほどの努力を
積み上げてきたか
自ら投獄されることが
あっても動じず
平等を叫び続けた人もいる
どんな迫害にも耐え抜き
世界を繋げてきた
戦争反対する人々
大切な命は
輝きを増しながら
謳歌する
ボクも同じように
最期まで
世界のために
生きようと誓う
施設の友達は
嗤うけど
一向に構わない
ボクには
ボクの出来ることがある
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もらいご
養子
よその子
ボクはその言葉を
何度も聞いた
「もらいごしたの?」
「養子なの?」
「よその子なんて」
保護者らは
それぞれに対応し
ボクを庇ってきた
親族であっても
「我が子」でないことは
そこに越えられない
壁があるのでしょうか
自分の子供じゃないと
愛情などわかない
愛情など持てるわけない
よく男性陣の対話の中で
きかれる言葉です
子供を連れた
再婚同志の方は
どうなるんでしょうか?
相手の連れてきた子より
やはり自分の子供が
かわいいんでしょか?
子供を虐待の上
殺してニュースに出ると
たいてい
女の人の連れ子を
恋人の男性が
殺してしまう
ヤキモチとか
嫉妬なんでしょうか?
自分の恋人を
連れ子に
独占されてるのが
疎ましいのでしょうか?
どうして
我が子より
恋人の味方を
してしまうんでしょうか?
「お母さん」は
無条件で「我が子」が
愛しいんじゃないんですか?
別れた人を思い出すから
死んで欲しいと
思うんでしょうか?
なら
施設に入れて欲しい
勝手に命を
捨てないで欲しい
ボクらに
生きる権利がある
継母に虐待を受け続け
死ぬかと思った
鎖もされてないのに
どこにもいけない
そんな気がした
近くに交番もある
色んな人も目の前を歩く
なんなら
今の親族、保護者らも
見えていたけど
声も出せなかった
「たすけて」が
言えなかった
生きた心地など
しなかった
今と同じ世界にいるのに
見えないベールの中にいた
孤独だった
ずっと亡き母さんのとこに
行きたかった
ボクは感じてる
これは
母さんが救ってくれた
亡き母の想いが
ボクを救い出した
だから命ある限り
ボクと同じ境遇の子達を
救い出したい
本当のお父さんや
本当のお母さんが
いないことが
どんなに辛いかなんて
本人にしかわからない
時には
養われてるほうの親に
別れた方の親の悪口を
めいいっぱい聞かされ
苦しくなる
「貴方のお母さんは」
「貴方のお父さんは」
自分の親に地獄へと
突き堕とされる
そんなに嫌いなら
何故産んだ?
意地になった言葉に
「仕方なかったのよ」と
聞かされた時には
ボクの仲間は
命を捨てた
あとどのくらい
生きられる?
ボクはあと何年?
ボクらは
親から
捨てられた
それでも
生きる権利はある
ボクには
ボクの居場所がある
それじゃ
またあした