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ひとつ。

ボクは性格が悪いので
イジメてきた子たちを
許せないでいる

もちろん仕返しも
考えてあれやこれや
行動に移した

ネチネチ陰湿なイジメに
ボクは暴力で抵抗した

無論おばあちゃまに
ビンタされた

ホッペが腫れあがり
保護者らは
言い合いになった

「暴力ふるうなんて!」
「虐待だわ!」
「パコちゃんに悪影響よ」
大人達は大きな声に
なりながら
真剣に悩んでたけど

ボクは仕返しを
やめる気は無かった

そして今日

スカート切られたので
頭にきて
相手に飛び掛かり
バチバチ叩き
掴んだ腕に嚙みついた

髪の毛をひっぱられ
引きちぎられる反撃にあい
益々ヒートアップ

ビンタするのが
得意なおばあちゃまが
また大声で
「パコちゃん!ダメ!」と
いいながら引き離しに
飛込んできた

相手も親が引き離しにきて
互いが傷から出血して
騒然としてた

ボクは全力でおばちゃんの
腕から離れようと暴れ
足で相手を蹴るように
キックをくりかえした

すると
保護者らの中で
最強に怖いおばあちゃまが
ゆっくり近づいて

ボクら2人に言った

ケンカしたいなら
すればいいじゃない

殴ったり蹴ったり
噛みついたりで気が済むの?

お互い痛いだけで
解決しないこと
理解できないなんて

頭悪いのよ

そういう自分に
気づけないから
武力行使なのね

パコちゃん
相手が死ぬまでやるの?
イジメられたら
イジメ返すの?

スッキリするの?

★★ちゃんも
パコのスカート切って
楽しいの?
ハサミは凶器よ?
あなたのお母さんの
お顔みてごらんなさい
悲しい顔してるよ?

2人とも
明日から自宅で謹慎だわ
他の子に被害があるといけないから

それから
パコちゃんは
オヤツ1年無しよ

お小遣いも
無しにします

★★ちゃんのお母さまも
ご一緒にいかが?

★★ちゃんのお母さんは
頷いてた

ボクはケンカが原因で脚が
反対側にねじれたので
病院へ行くことになり
★★ちゃんのお父さんが
来ることにもなった

そして
ボクが噛みついたので★★ちゃんは
腕に傷が残るかもしれない

おばあちゃまは
ボクら2人の腕をつかみ
メソメソ泣いてどうするの?
お互いにしたことでしょ?
警察行くの?
2人とも日本語はなせるでしょ?
話し合わなかった
2人が悪いのよ

明日から2人は
おばあちゃまと早朝から
マラソンのあと
ジムで体育の勉強します

「え?」

思わずボクらふたり
同じ反応してしまった

ヒステリーとか
短気とか
考える余裕がありすぎなの
脳みそが暇なのね

運動して
汗流して
じっくり疲れてもらいます

「ボク走れないもん!」
そんなこと知ってます
それでも一緒にやってもらいます

人様に噛みつけるんだから
大丈夫よ
頭使って走ってもらうわ
車イスは使わないわよ

ぎゃあああ
やだーーーーーっ

いい?きいて
反抗したり
泣いたり
わめいてもムダ
意見は言葉で話してもらう
しかもパコちゃんの意見は
★★ちゃんからしか聞かないわ
★★ちゃんも文句があるなら
パコちゃんを通してお話してね

ぎゃああああ
やだああああたすけてーーー

★★ちゃんも泣いて騒ぐ
ご両親が目を三角にして
一緒にやりなさいね

冷たくあしらってる

ボクは知ってる
互いに会話させ仲良くさせるつもりだ
そして
互いに謝って仲直りさせるつもりだ

その手は桑名の焼き蛤

保護者らが良く云う桑名に暮らす
方々ならご存知かな?

(そのてにはのらないの意)

ボクは無言になった
気づくと
冒険者ことおじいちゃまが
ニヤニヤしながら
かけつけてた

ボクを見詰めてひとこと
「やっちゃったなあ」

ボクはプイっとしながら
1人で歩き出した

おじいちゃまが車イスを指さし
「そっちにあるから」とだけ


スグに車イスを押して
隣にきた

「パコちゃん
草木は雨降れば栄う。って
自然には道理があるんだ
人間も同じで
ちゃんと生きれば必ず
良い人生に成る
ひとも根っこの部分が大切だよ」

ボクは東山公園テニスセンターの
工事柵のまわりの木々を眺めながら
ひとり考えた

車イスのコマがひっかかり
動かない

ランニングのひとが
気づかないふりで
通り過ぎてく

「無視しやがって!」
イライラしながら
車イスから
立ち上がろうとしたが
倒れ込んで泣いた

全身に悔しさが溢れた
地面のコンクリートで
皮膚をすりむいてた

平気なふりして
慌てて立ち上がろうと
してさらに転んだ

1台の車が道路わきに
車を止めて

助手席から
おばあちゃま世代のひとが
駆け寄って声をかけてくれた

「大丈夫?車イス倒れちゃったの?
擦り傷したのね?誰か呼ぶ?
家族の人は近い?
電話しましょうか?」

ボクは意地になって
「大丈夫です!」
そういって跳ね除けた

すると運転席から
おじいちゃまも降りてきて

「ご家族呼んだ方がいいよ
子供1人では危険すぎる
ダメなら警察か
救急車呼ぶけど
見て見ぬふりでは
おじいちゃんたちも
帰れないよ?」


わああああああああ
ボクは悔しすぎて
泣いた泣いて泣いて
気づいたら
救急車が来てた

救急隊のおじさん達が
「あれ?パコちゃん?」
と名前を呼んだので
ボクを救ってくれた
老夫婦は去って行った

ボクはろくに例も云えなかった
ただ車のナンバーを
救急隊のひとに控えてもらった

どうせ保護者らに
また叱られるなら
お2人にお礼がいいたい

無事に帰宅すると
保護者らに
「もううちでは養えない」
そうハッキリ言われた

人に暴力することは
何があっても
どんな理由でも
許されない
そう云われた

反省しないなら
母の遺品も
私達で保管するので
パコちゃんには
譲れないと。

ボクはどうしても
解せなかったし
イヤだった

ボクもぶたれた
暴力された
なのにボクだけ?

ボクはスカート切られた
イジメられたんだ

仕返ししただけ
どうして
ボクが悪いの?
なぜ母さんの遺品も
取り上げられるの?

1つ1つ納得できなかった
だから
優しい言葉を求めた

すると
「もう理解しなくていい」
「納得も必要ない」
「暴力するなら家では
養えない明日からすぐ施設に
戻って下さい」

保護者らに口々に
云われ
ボクの荷物がまとめられて
玄関横に置いてあった

「謝ってもムダなの?」

「あやまる?
納得できないんでしょ?
追い出されたくないから
謝ればいいと考えるのなら
ますます家には入れられない」

ボクは信用を失ったんだ

ひとつの感情が悪心が
ボクを地獄へと引き戻す


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みなさん
いつもありがとうございます

体調は悪いまま
そのうえ
ケンカ
そして
保護者らに
追い出されそうです


どうなるか
ボクはパソコンも
自分のじゃないので
不安です


ではまたあした


ありがとうございます


















読了ありがとうございます 世界の片隅にいるキミに届くよう ボクの想いが次から次へと伝播していくこと願う 昨年のサポートは書籍と寄付に使用しています 心から感謝いたします たくさんのサポートありがとうございました