介護と孤独。
家族の介護を
経験する人が
多くなっている
人の数だけ
家庭の数だけ
やり方は違う
正解は無い
ボクも介護を介助する
1人で2人を
ほんの少しの間
看ることもある
介護者が介護車を
横づけする間とか
介護者が支払いや
主治医と話したり
様々な場面で
介護者のお手伝いで
ボクは同行し
ほんの少しの間
介助する
という
ボクも1人にしておけない
介護される側の障がいが
あるので
介護者の負担にはなる
だから
介助として役立ちたい
ボクの知る
介護者の介護仲間さん
40歳代の男性独身
母親の介護している
父親は子供の頃
心臓発作で亡くなって
ずっと
母と子の2人生活
彼女ができても
給料が安かったり
生活が整いそうも無くて
結婚できない
結婚を望む彼女からは
時期をせがまれるが
暮らしを考えると
別れることになった
亡くなった父は
設計士だった
親族は絶え
父方の身寄りがない
母方の親族は
実の母親が他界し
実の父の再婚に伴い
縁が途切れた
母親の実の父親も
当然すでに他界している
母親が肺がんになり
長い間介護し続けてる
リウマチの持病と
糖尿病の気配があるとも
診断される
ICUに入り
命の危機と向き合うことが
重なる
相談する人は無い
せいぜい公共機関の
無難な応対に
言葉を流すだけ
ボクの叔母とそんな時に
知り合う
叔母にその人は
何でも相談した
多目的トイレに
母親を連れて入った
車イスから便座に移すのに
共に入ったら
女性の人に
「女性の多目的を使用せずに
男性の多目的に入ってください」と
言われたので凹んでるという
ある日は
「送還器具を
付けますがいいですか?」と
言葉の意味がわからないから
いいかどうかもわからない
だけど救急の対応で
返答をせまられ戸惑う
その間
酸素マスクで過ごした
口から管で肺に酸素を送る
何も知らないし
わからないのに
母親の命に繋がることに
早急に返答などできない
「場合によっては
気管切開もします」
それは
また再び縫い合わせ
今まで通りの元に戻るのか
どうかすら
何も知らないが
緊急の場合は
返答がとても重要で
スグに求められる場合が多い
そんな場合は
どうしたらいいのか
叔母さまは質問攻めにも
経験をいかして
穏やかに応える
「本当はお元気な頃から
どうしたいかは本人に
尋ねておくことは大切ね。
だけど、
お元気なうちは
延命治療はいらんから
さっさと
安楽死させてくれって
いう方が多いの
残された子供や孫に
迷惑かけたくないからって
だけどね
残される子供や孫に
「延命治療はしません」と
答えさせることが
どのくらい残酷なことなのか
私にはできなかったわ
1日でも母に
長生きしてほしかった。
基本は介護する人が
疲れてしまわない事が
一番大切だと思うの
だから
施設でも在宅でも
ゆっくり対応しながら
公共機関も
たくさん利用しながら
我慢の少ない
介護をするべきだし
医療現場の人は
皆さん目の前の命を
救うのに懸命なので
わからない用語を
聞かれても
信頼して応えると
いいかもしれない
私の場合は
母が苦しく無ければ
それでいいです
母が痛く無ければ
そうしてください
と、従う方向だったし
拘束具をつける
許可を求められた時も
眠りにくいだろうなと
心傷めたけど
母の世話をする方々のこと
考えると患者さんが動いて
器具や装置が外れることに
神経を使わせると
疲弊するだろうと想像したの
だから許可したの
ICUに半年いて
蘇生した母はさらに半年後に
やっと自分に戻った時に
ICUに居た頃の事や
退院してからの家庭生活での
半年間を対話してたのに
まったく覚えてないって
言ったのよ
ということは
生きるか死ぬかの
今わの際では
治療する方々のこと
優先して
信頼して
お願いしてゆくことが
ベストだと感じてるの」
男性は子供みたいに
泣いてた
母さん母さん
何度も繰り返し
呼んでいた
叔母さまは男性に
話す
「疲れます
介護はとても疲れます
何度も何度も
繰り返し
同じことを聞かれます
医者にも
本人にも
体力的にも
労力的にも
とくに
家庭内介護は
心身ともに疲れます
なのに介護者が
痴呆になれば
暴言吐かれたり
暴力的に殴りつけられたり
公共の場所
連れて行った
通院先で
「私の財布返せ!」とか
泥棒世よばわりされたり
「痛い!怖い!」などと
大きな声で言われて
周りの人に
白い目で見られたり
元気で聡明だった
母の面影はどこにもなくて
本当に恥ずかしい
思いもしました
叔父の介護もしましたが
通院先で待合の時間に
いきなり立ち上がり
放尿しだしたときは
どうしたものか
本当に慌てました
疲れるとか
そういう言葉すら
出てこなくて
このまま
死んでしまおうかと
何万回も思いました
泣きましたし
苦しかったです
ただ
私の場合は
親族が素晴らしくて
1人のおじいちゃまが
バラバラだった親族を
ひとりひとりを
粘り強く対話して
納得させて繋いでゆき
家族から親族へと
そして
町内、地域へと繋いでゆき
繋がりという
コミュニティを創り上げて
仲間や友達もできました
独身のひとたちもいます
お身内が誰も亡くなった人も
この子(ボク)みたいに
親族なのに
施設に入れられた子も
どんどん繋がり
いまでは
介護も楽しみながら
みんなで協力し合う
仲間になりました
智慧を出し合い
互いが得意分野で
参加してゆき
困りごと相談もして
助け合って生きています
泣きたいときには
泣いてもいいんです
地域が少し
違いますけど
よかったら
朝学に参加しませんか?
商売ではないので
財布も必要無いし費用は
一切かからないの
発言したくない時は
発言しない
生き方とか
考え方の話を
それぞれするから
宗教ぽいけど
哲学や倫理観だったり
対話してるから
様々な宗派のひとがいるの
キリスト教の方が多いけど
浄土宗のかたや仏教や
近くの神社のかたも来るの
それぞれの観念論が
あるので興味深いの
ただしどれが正解とか
そういうのはない
多くの方が
自分の宗教に誇りを
持ってるし
もちろん無宗教の人も
結婚式はキリスト教で
葬式は仏教が当たり前だって
言ったりして
それぞれの考えを
話したりして
みんなが参考にしてるわ」
男性は
是非参加したいといい
朝学の時間と場所を
メモに書いて
叔母さまは手渡した
ボクはジッと
傍でそれを聴きながら
スマホで
この記事を書いている
人間は孤独になると
虚無感でいっぱいになり
ストレスを感じやすいんだろうな
好んで1人でいる時とは
やはり大きく違うんだろうな
奥が深い
今日はここまで
それじゃまたあした
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