自分と対話してみたら、見えてきたこと
親切な人は好きだ。
自分もそうありたい。
だからと言って、
自分を疎かにしてまでの親切は危うい。
無理が生じてくる。
どこかで限界が来る。
苦しいなあ、大変だなあ、
でも、大丈夫。
”大丈夫” は、大丈夫なんかじゃない。
まだ我慢できるし(?)、
苦しいけど、大変だけど、
大丈夫。。。
ほら、もう ”大丈夫” なんかじゃない。
こんな風な ”大丈夫” を繰り返すと、
自分の心身が疲弊をしていく。
そのことにすら、
うっかり気付けないくらい徐々に。
そして、自分が分からなくなっていく。
本当は何をしたいのか。
そのままだったら、行き着く先は、
自分が消えてしまうようなところ。
自分が消えてしまったら、
元も子もない。
そもそも、人への親切もできなくなる。
もしかしたら今後、
自分の援助等によって助けられたであろう人々を
助けられなくなるということ。
学生の頃、授業中のプールで足がつって溺れている友人に
助けを求められ、一目散に飛び込んで助けに行った。
溺れていた友人と無事にプールサイドへ戻ると、
即、先生に叱られた。
溺れてバタバタと手足を動かす友人と、
共倒れの危険があったからだ。
そもそも、私も泳ぎが得意ではなかった。
助けたいという ”気持ちだけ” で、
プールへ飛び込み、向かってしまった。
共倒れをしては、
人を助けることはできない。
本当に助けたいなら、順番がある。
今の自分を守りながら、できることを考える。
周囲を巻き込んで頼っていくことも大切。
人へ親切にできるためにも、
日々、誠実に”自分と向き合う”。
思考し、行動し、経験を積み重ね、成長していく。
人へ親切にできるためにも、
まず自分を”大事”にする。
自分を理解し、認めて、褒めて、学ばせてあげる。
そういう自分への信頼の中でだから、
優しさで心を豊かに大きく膨らませていける。
自分の心に寄り添えていると、
その安定した優しい気持ちを多くの人々へと波及していける。
優しさの根源。
波がその美しい波紋を広げていけるように、
その根源である”自分”を理解し信頼できていることが大切だ。
より豊かで美しい波紋を広げていけるように。