昨年選抜の“大量失点”をバネに…丹生の左腕、井上颯太が見せた“驚きの急成長”
「プロアマ野球研究所」では、ドラフトの目玉候補はもちろん、今後の成長が期待される選手も積極的に取り上げて、彼らの持つ潜在能力を分析している。今回は、昨年の選抜での大敗をバネに大きく成長した、21世紀枠で昨年の選抜に出場した、福井県立の丹生高が誇る左腕を紹介したい。
2022年6月4日 春季高校野球北信越大会
丹生8-1東京学館新潟(8回コールド)
井上颯太(丹生) 新3年 投手 171cm74kg 左投左打
丹生が中盤以降に大きく突き放してコールド勝ちをおさめた。投打にわたってチームを牽引する活躍を見せた選手が、当時、2年生エースだった井上颯太だ。
チームは、昨年春の選抜に21世紀枠で初出場。しかし、初戦の広島商戦で先発のマウンドに上がった井上は、2回までに8点を奪われてセンターに回ると、再びマウンドに上がった8回にも5点を奪われて、合計13失点とほろ苦い甲子園デビューとなった。結局、試合は7対22という大差で、丹生が広島商に敗れた。
ちなみに、この試合での最速は127キロで、コントロールも安定しておらず、筆者の当時の取材ノートには何も記載が残っていない。
ところが、それから約3カ月後の冒頭で触れた試合では、別人のようなピッチングを披露する。
◆貴重な左腕で運動能力が高い…注目する球団が多くなりそうだ
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