【精神疾患の原因を説明する④】自分と人との境界線とは?
こんにちは。えめです。
精神疾患の原因について説明するシリーズ。
今回は
人と自分の境界線
についてお話したいと思います。
今回の話は、②-②です。
精神疾患の全原因
①身体 |①頭と心と身体がバラバラ
②精神ーー|②自分と他人との境界線が曖昧
③社会 |③自分の使い方を知らない
④運命
※シリーズは②-①のみ、お話済。こちら↓
精神疾患についてそもそもの説明
今回も、原因シリーズなので、
疾患名を無視してお話します。
精神科における疾患名は、
便宜上ついているものがほとんどで、
本来、
「〇〇病」=「〇〇が原因」
って簡単に分類できるものではありません。
なので、
根本的なお話をするために、
疾患名から説明するのではなく、
原因から疾患名や状態を説明していきたいと思います。
人と自分の境界線とは?
境界線を守れと言われるが、わからない。
そもそも、
境界線という概念をはじめて聞いた。
いろんな方がいらっしゃると思います。
あなたは境界線を意識出来ていますか?
そもそも、
みんなの言う、境界線ってなんでしょう?
境界線とは、
物理・精神的な概念としては、
パーソナルスペースとも呼ばれます。
簡単に言えば、
他人に入り込まれると不快に感じる範囲
のことを指します。
曖昧ですね笑
見えないものなので、実に曖昧ではあります。
私がイメージしてもらいたいのは、
細胞です。
真ん中の卵黄みたいな核があなた自身。
その周りにミトコンドリアなどの「あなたの大切なもの」があります。
そして一番外を囲っている細胞膜が、
あなたを安定させる安心の膜、つまり、
あなたを外環境から守る「精神の膜」です。
この「精神の膜」が破綻していると、
宇宙世界へ飛ばされてしまうので注意です。
宇宙世界とは
見えないけど、
みんな「精神の膜」を持ってます。
ちなみに、
生まれた頃からプルンと綺麗な膜をもっている訳ではありません。
「精神の膜」は大人になる直前くらいに
アイデンティティとして形成完了されます。
なので、小さい頃は、
親といろいろ共有しており、
だんだんと2つに細胞分裂を進めて、
思春期ごろにプルンと「精神の膜」が生まれます。
「精神の膜」に異常があると
「精神の膜」の異常には、
大きく分けて、3つのパターンがあります。
✅「精神の膜」の形成が未熟
さきほどの話で、
察しの良いあなたは
もう疑問に思ったかもしれません。
「あれ?それって、親との細胞分裂をうまくできなかったらどうなるの?」
そう、
「精神の膜」がちゃんと形成できないってことは、
人間で言うと、
皮膚がちゃんとしてない状態。
だから、精神疾患を持つ人は敏感なんです。
そんなに強く触った訳じゃないのに…
って思うかもしれませんが、
本人はかさぶたのない傷口を触られた感覚です。
「痛いわ!触んな!」
ってなるやつ。
あるいは、かゆいとか。
エネルギー消耗がハンパないです。
✅「精神の膜」が機能してない
「精神の膜」が、あるけどないやつ。
謎かけじゃないです。
前回までのお話で言えば、
子どもの頃に心に「無」を形成してしまったパターンです。
一応、形はあるんですけど、
あんまり機能してない「膜」です。
環境にズブズブ入られます。
あんまりズブズブ入られると、
自分が何者か分からなくなって、
宇宙世界に旅立ってしまいます。
見えにくい上に、
危なっかしい儚さがあります。
✅「精神の膜」がダメージを受けた
過労、いやがらせ、何かの喪失。
俗に言う、
うつ病の原因になるラインナップで、
「精神の膜」に怪我をした状態。
これも、
「痛いわ!触んな!」状態になります。
形成が未熟なパターンと違って、
身体が異常事態と認識しているので、
自分から刺激を避けます。
うつ病になった方が引きこもるのは、
刺激を避けて自己回復モードに入るからです。
昔の人が「甘えてる!」って言って
本人を無理やり外に出すのは、
全身火傷を負っているのにもかかわらず、
「服着て外出て動いてこい!」って言っているようなもの。
見えないって怖いよ。
「精神の膜」の越えかたにも種類がある
自分と他人の境界線を越える方法にも種類があります。
詳しくは別記事で話すので、今回は概要のみで失礼します。
基本的に、
「自分のテリトリー」「人のテリトリー」って
ちゃんと分かれるならあんまり問題は起きないのですが、
残念ながらそう綺麗に出来てません。
✅境界線の種類
・身体的な境界線(物理的な境界線)
・精神的な境界線
・社会的な境界線(責任の境界線)
・スピリチュアルの境界線(魂の混線)
これらで、境界線を越える問題が発生します。
境界線を越えてしまうのに、
発達障害をお持ちの方、精神疾患をお持ちの方にはパターンがあるので、
そこそこ迷惑者扱いをされることがあります。
でも、境界線を越えるのは、
なにも発達障害や精神疾患をお持ちの方だけではないです。
私は平等主義なので、
いつもものすごく気になるのですが、
別にラベリングされてない人も悠々と腹立たしいほどに境界線を犯してきます。
まぁ、
こういう発達障害とか精神疾患とかを鼻で笑うような人は、
十中八九、特性や生い立ちに癖があって、
「あんたも仲間みたいだけど?」って思う方も多いのですが…。
ただの、非常識なり、怠惰なり、そういう問題の人もいます。
ラベリングの話になると、ラベリングされない人が2割もいないのがいつも面白いなと思いますが…(マイノリティって何?)
さておき、境界線については、
もっと詳しく話していくので、
今回は話を閉じていきますね。
「精神の膜」って治るの?
治ります。
精神科薬は、
「精神の膜」の補強をしてくれます。
その間に、
自分で「精神の膜」を作り直せます。
✅「精神の膜」に
ダメージを負っただけであれば、
その深度にもよるけど、
3ヶ月ずつ目安にして見ててもらえれば、
段階的に治ってきます。
本当にひどい時期は3日くらいで過ぎることが多いです。
そっから傷口の治りやすさは個人次第です。
ただ、
精神科薬で「精神の膜」を補強していることを、
「治った」と勘違いする方がいます。
あくまで補強です。
薬剤には耐性があるものが多いので、
補強できる期間にも限りがあります。
いいですか?
本当に治したいのなら、
精神科薬を使っている間に、
自己回復しっかりして「精神の膜」を自分で作れるよう努力しましょう。
「無理しちゃダメだよ」って、
信用してないから言うだけではありません。
顔に傷を作ったと同様に、
「傷が極力残らないようにちゃんと治すまで自分を大事にしていいんだからね。」
という愛情をこめたメッセージのこともあります。
休み方には気をつけましょう。
また、
✅細胞分裂の時にうまくいかなかった場合。
✅「精神の膜」が機能してない場合。
これらは治らないとされていますが、
治ります。
医療が治し方知らないからって、
「治らない」とか何言ってんだって話です。
医療は治し方を知りませんが、
「精神の膜」は治すことができます。
治すっていうか、
新しく作ることができます。
治すって元通りだもんね。
なかったもんをどう元通りにしろと?
ってなるよね。
うん、大丈夫。
ちょっと運と大変さは要るけど、
新しくは作れます。
だから、製薬会社の罠にハマりすぎないようにね…(大きな声では言えないけど…)
アイデンティティの形成のしかたについて
ただネックなのが…
「精神の膜」は、
自分と環境を分けるものです。
だから、特に治療中は、
自分を犯してくる環境はシャットアウトできるようにしたいです。
その後も、出来るだけ、
「精神の膜」が不必要にダメージを負う環境を避ける術を身につけたいですね。
まぁ、一度「精神の膜」が完成すれば、
普通の環境くらいは問題なく耐えられます。
「精神の膜」が完成するまでは、
「精神の膜」を守れる環境を維持してください。
…ただ、ネックなのが、ご両親ね。
いまだに我が子と繋がってると勘違いして、
自分が立派になったと勘違いできるから、
我が子を求めてくるご両親がいます。
それか、そこまでいかなくても、
心配しすぎちゃうご両親。
あなたがもし、
ご両親の「精神の膜」への影響に心当たりがあれば…
距離を置いていいんですよ。
誰か窓口にして、
距離を置いて大丈夫。
この話はまた詳しくしますね。
まとめ
✅「精神の膜」があなたを守ることにより、精神が安定します。
✅「精神の膜」は親から細胞分裂して、思春期ごろから自分用の「膜」ができ始める。
✅「精神の膜」の異常は大きく3種類。未熟、機能不全、損傷。
✅自分と人の境界線は大きく4種類。別記事にて説明します。
✅「精神の膜」は治ります。新しく作ることもできます。
✅「精神の膜」治療には環境が大事。
✅精神科薬は「精神の膜」の補強してくれるもの。(長く使うものでもないよ。)
✅ご両親も時に距離を置くことも必要。
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました🙇🏻♀️
頭にあるもの、説明してきたものを書いているのですが、文章に綺麗にしたためるのは初めてで、毎回長くなってすみません😅
理解できたよって方はスキいただけると嬉しいです✨
記事関連のご質問、またリクエスト、マイペースにですが、承ります。
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これからも応援よろしくお願いします😊
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