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そもそもの事業の話。OJTで育てること自体は一般的であり、我々はどう異なるか。

学校と言えなくはないけど、異なる

 古見(グラビスグループ代表)は、当社のことを「学校」と表現しますそれは一つの側面として正しいのですが、ビジネスモデルとしては異なります。

 育成対象者を「生徒」としてそこからお金をもらうのではなく、当社では、育成対象者を社員として雇用して、給料も払いますし、ですから、当然、労働してもらいます。
 では、何に従事するかというと、行政組織向けのITコンサルや、研修等の人材育成サービスを主な事業として行います。この点においては、グラビス・アーキテクツというグループ会社と一緒に動く。具体的には、グラビス・アーキテクツのプロジェクトに参画するなどです。

 それだけだと一般的なコンサルティング事業ですが、当社は、同時に、人材育成に重きを置きます。ITコンサルティングのプロジェクトに従事することを通して、問題解決やプロジェクトマネジメント、IT、行政に関する知識・スキル・実務経験を積んでいきます。
 これは、いわゆるOJTであり、どこの会社でも人材育成のために当たり前にやっていることではあります。ただ、一般的には、「仕事が先にあり、仕事を通して育成をする」という考え方だと思います。しかし、当社では、「育成に適した仕事はどれか」という発想をしています。この点において、実務をトレーニングとして位置づけるスタンスにかなり振り切っていると考えています。また、OJTを有効にするために、座学=Off-JTも組み合わせて、効率的なトレーニングを行います。

効果的なトレーニングって?

 大きく2つのアプローチを組み込んでいます。

 一つは、役務の絞り込みです。当社の場合、クライントを行政機関、特に地方自治体が中心であり、この点で絞られます。また、役務種別も「業務システム調達の基本構想・調達仕様書作成支援」「予算評価」など、DX推進リーダーに必要なスキル・経験を積みやすい役務を中心に受注していく予定です(ただ、ビジネスでもあるので、やりたいことだけやる、とはならないだろうという見込みもしています)。

 もう一つは、一人一人の特性の見極めと特性に合わせた個別指導です。この点については、「リフレクション」を手法として取り入れます。「リフレクション」とは「内省」の意味で、 人材教育の分野では、業務をいったん離れて、自分の仕事の進め方、行動、考え方などを振り返り、自分を見つめ直すことを指します。特に、自身の行動の前提になっている「ものの見方や考え方」を見つめ直せるようになることは、「自分で成長するスキル」の重要な要素でもあり、非常に重視しています。