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幼稚園選び悩み中 #4

こんにちは!
今週も我が子が来年度から通う幼稚園選びの悩みを整理するため考えていることを綴っていこうと思います。

今週は、親子クラス参加に加えてパパにも園庭開放に付き合ってもらいました。
そこでちょっとモヤモヤが晴れたような気がするので、そろそろ心が決まりそうな予感がします。

幼稚園Bの親子クラス3回目の感想

先生の教え方が上手!

今日はハサミを使ってみよう、という活動。
我が子は家でハサミを使ったことがないけど(正確にいえば一度持たせてみたけど上手に教えられなくてやめた)、今日だけで使えるようになった!

先生の説明お手本タイムけっこう長くてちゃんと聞いてられるかな…と心配したけど、集中して最後まで見入っていた。
この時間キッズの注目を集め続けられるのはすごいテクニックだ。
声が大きくて、ゆっくりはっきり喋っていて、大きなリアクションと表情で緩急つけながら演じるように話すのがポイントと見た。わかっていても実際にやるのは難しい。
前回のアスレチックも先生の説明お手本で自分で上れるようになっていたし。

あと、お片付けの時間になると先生が「おかたづけ〜♪おかたづけ〜♪」と歌を歌い出すんだけど、それを聞いたら我が子が素早く遊んでいたおもちゃを片付けていた。
なんかあの先生には「お利口さんにしよう!」と思わせる雰囲気がある。猫を犬にする魔女とでもいうか。

幼稚園Aの親子クラスに4月から通っていても、特別「幼稚園のおかげでこれができるようになった!!」ということはなかったけど、幼稚園Bには毎回何かしらの収穫がある。

これが親からしたら「教えてもらって、できるようになる」我が子を間近で見られて嬉しいものなんだけど、私もそうやって言われたことができて褒められることに喜びを感じながら生きてきて、”いいこ”でいなきゃと優等生属性に所属してきて、そんな生き方が苦しかったこともある。
だから表面だけ見て手放しに「良い教育だ」と思い込まないように気をつけたい。
(もちろん先生個人や幼稚園はそれを良いものとして一生懸命やってくれているのだから、その教育方針について良い悪いを断言するつもりはない。自分が大事にする価値観と合っているかどうかの話)


好きな遊び、とは…?

クラスの時間のあとそのまま園庭開放で子と共に広大な園の敷地で自由に遊んだ。普段の園児たちがどんなふうに過ごしているかを観察をする絶好のチャンス。

観察からの推測だけど、クラスごとに「今からここで遊びますよ」と移動して、砂場なら砂場、アスレチックならアスレチック、水場なら水場で固まって遊んでいる。教室には誰もいない。

説明会では「午前中はもっぱら子どもたちの"好きな遊び"をして過ごします。外での遊びを重視しています」と聞いていて、子どもたちが「遊ぶ」こと、しかも外で、自分の興味がある遊び方を自分で選べる、いいじゃんいいじゃん!!と思っていたのだけど。
そりゃこれだけ広い園の中でどこで遊んできてもOK〜と言うわけにもいかず、安全のためにも配置された教師の目の届く範囲で「この限られた場所の中で好きに遊んでね」という形にせざるを得ない。
結局は教師都合の、子どもたちが管理されるスタイルが根付いているのだなぁと感じた。教室内に誰も残っていなかったのは、外遊びを強制されているのか、それとも本当に全員が外で遊びたかったのか…

難しいよ。仕方ないよ。集団生活の場で安全を守るためにはそうするしかないんだけどね。
言ってることとやってることのギャップをほのかに感じてしまった。

でもやっぱりこの空間が最高、大好き

青い空、森の緑、芝生の黄緑、木の園舎と遊具
吹き抜けの園舎、木の壁と床と天井
大きな窓と明るい室内…
風が吹いた時にからだを掠める清々しい空気と葉のささめき
私が毎日ここに居たい
むしろこんな場所に住みたい


園庭開放に同行した夫の反応

私ひとりではぐるぐると同じところで悩んでいるので、夫が在宅の日に一緒に来てもらいました。特に先生からの説明などは受けなかったけど、これまでに見聞きしたことを私目線で伝えながら園内を一周しました。

「リゾート施設のキッズアスレチックみたい!」

それな。
そうそう、そのへんの公園とかじゃないよね。
ただのアスレチックでもない。
リゾートと言われてしっくりきた。
確かに、高級ホテルのプライベートアスレチック感ある。
もしくは本当に山の中にそれ用に作られたアスレチック施設みたいな。

ヤギ小屋とか、小川とか水車とか池とか田んぼとか、景色にも感動してた。
「すごいよこれ!!」って興奮してた。
その辺のグラスホッパーとかクリケットも見たことないほどいろんな種類が飛び回ってるってエキサイテッドだった。
園舎も、木の温もりで包まれてて吹き抜けだし天井が高くて窓が大きくて光がたくさん入ってきてすごく良いねと感動してた。
だよねだよね。

私の気になっている点を改めて共有

私としては、自然豊かでいるだけで幸せになるこの空間がすっかり気に入っちゃって環境としては最高なんだけどさ、幼稚園Aと比較するとちょっと気になってる点があるんだよね。


幼稚園Aは…

  • 園の敷地内にはグラウンドとかまどと小さな畑と小さな砂場くらいしかない

  • その代わり敷地外に田んぼも畑も所有してるし、近所の緑地や里山に頻繁に出かける

  • 徒歩圏外の緑地や里山にも時々バスや電車を使って連れて行ってくれる

  • 裸足・わらじ推奨だし外遊びをよくさせてくれる

  • 覗いてる感じクラス関係なくそれぞれが好きなところで遊んでるイメージ

  • 運動会とかもあるけど、やりたくない子はやらなくていいよって感じであくまでも本人の自主性を尊重してくれる

  • でも先生がみんなが自発的にやりたくなるような声かけや誘導をしてくれて、それでもやりたくない子はやらなくても全然OK


一方幼稚園Bは…

  • 園の敷地になんでもあるけど、クラスごとに「今からここで遊びましょう」って範囲指定して遊ばせてる

  • みんな室内では上履き、外遊びでは必ず靴、水遊びでさえもビーチシューズを履かせてる

  • 今運動会の練習してるけど、なんとな〜〜くやらされてる感あるよね、男性の先生が快活に指導してくれるのは楽しそうだけどさ

  • どの教室にも机と椅子がちゃんと用意してあって、木製でかわいいけど、年少未満児の親子クラスでもきっちり座って話を聞くことを求められる

  • 結構ティピカルな日本の教育って感じ


私の見解を受けた上での夫の意見

なるほどね。
たしかに自分もこの幼稚園Bの自然の景観はすごく好きだけど、敷地内に森があっても普段行かないなら意味ないじゃん。(どの程度の頻度で行ってるのかわからないけども)
敷地内になんでも揃っててここにあるものが全てになるより、自分たちでいろいろなところに出かける方が為になる気がする。

だから、教育内容を重視した方がいいと思う。
日本のティピカルな教育スタイルにもいいところはたくさんあるとは思うけど、幼稚園Aの方が子どもの力を引き出してくれそうだと思ったよ。

私の反応

そうだよね、それはそうなんだよね。教育内容的にはAなんだよね。
でもさ、この緑に囲まれてたらそれだけで幸せ感じるじゃん?
木の建物と明るい教室も最高じゃん?
私たちで森に行っても木と木にロープ貼ってモンキーブリッジとかできないじゃん?
あと、Bは週4で給食なんだよ!??給食室があって作りたての給食食べさせてくれるんだよ。
Aは週3お弁当で、私が大変なんだよ!!


ここで明らかになる自分の本音

幼稚園Aで良さそうなのに、何がそんなに引っ掛かっているのか…
そう、その正体はやはり…

「週3もお弁当作りたくない」

が一番大きかった。
子どもの為によい環境を〜とか言いながら、自分の都合がそれを上回る勢いで理想の教育内容を与えることを拒否していた。

夫に「そんなの前日の夕食を多めに作ってお弁当箱に詰めるだけでいいじゃん、大した手間じゃないよ」と言われても
「でもさ、お弁当箱毎日洗ったりとかいろいろ大変なんだよ」と言い返す。

私が中学生の時は、給食はなかったので毎日お弁当を自分で用意していた。と言っても半分はご飯、卵焼きとウィンナーだけ焼いて前日の残りを詰めたりと簡素なものだったけど。
女子だけどお弁当箱を何日も洗い忘れてカビを生やしたこともある。

話は逸れるけど高校生になったらお弁当はやめてラップに包んだおにぎりだけになった。
大学生では昼食を持参するということ自体をやめて、昼休みに家に帰って食べてからまた学校に戻った。
社会人になってからは食パンをジップロックに入れて持参した。

何が言いたいかというと
それくらいお弁当を用意するのは苦痛。

あと、なんかめんどくさそう

幼稚園Aは、お弁当だけじゃなくて、行事とかでも何かと親も一緒になって一生懸命参加することが多そうなイメージ。
幼稚園が始まったらやっともっと自分の時間が持てるようになるかも✨と期待していた私が、親の協力要請に喜んでジョインできるかどうかの不安もある。
そこで周りの父母と同じ熱量で楽しめるかしら……、というのが私の本音だった。

夫はあくまでも私の意見を尊重

「自分はそうやって親子で参加するのも楽しそうでいいな、やりたいなと思うけど、ママがめんどくさくて嫌ならBにすればいいんだよ」

気持ちはほぼ固まった

今回、夫にも候補の幼稚園AとBの両方を実際に足を運んで見てもらって、夫の感じたこと、私の思うことを共有して、
「Aの教育内容の方が子どもに良さそうだね。でも、ママが大変ならBでも良いと思うよ」
と言ってもらったことで、しがらみから解放されたような気分になった。

Aの方が良いとわかってる、でもBを手放したくない…!
という気持ちだったのが、
AでもBでもどちらでもいいんだ。
という気の持ち方に変わったことで、
だったら、最初から良いとわかっていたAにしよう
と思うことができた。

不思議なんだけど。
片づけとかでもこの心境変化の現象は共通で起こる気がする。
(教えて詳しい人!)

幼稚園Bは、
ただ、私が好きなだけだった。
自分が通うならこちらに行きたい。
疲れた日々を自然が癒してくれるし。
言われたことやるのは楽だし。
給食だし。

でも、言われたことをやるのが正しいと思って生きてきたせいで大人になった今その反動が来ている。
めんどくさいのは、本当はいいこと。
めんどくさいことこそ、生きるということ。
子どもの生きる力を育んでもらって、私自身の生きる力も一緒に育て直して行こう。

母にも「幼稚園にはあれこれ求めるくせに、自分は週3のお弁当すら作りたくないとか都合のいいことばっか言ったらあかんわ」と怒られた。
その通りです、すみませんでした。

今回こうして真剣に二つの幼稚園を比較したことで、自分の価値観を見直して、願書を提出する覚悟が決まった。
これだけ悩んで選び抜いた幼稚園なので、きっと後悔しないだろう。

夫についてきてもらってよかった。
そして一緒に考えてくれてありがとう。
的確な意見を出してくれたおかげで、悩みがクリアになったよ。
私に必要だったパズルのピースを見つけ出してもらった感じ。

でも幼稚園Bの設備自体は本当に好きなので、もし将来的に二人目を授かる機会があったら再び悩みに行こうと思う。

とりあえず、今月あと1回ある幼稚園Bの親子クラスに参加して、今度こそ気持ちを固めてくるよ。

ここまで見守ってくださった方がもしいたら、お付き合いいただきどうもありがとうございました。
選択肢があるだけ恵まれてることよね。


次からは自分が意義を持って週3の弁当を頑張る為に「幼稚園におけるお弁当のメリット」について証拠を集めるつもりです。すでに目を通す予定の文献は何本か集めてあるぜ。


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