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【終】幼稚園選び悩み中 #5

こんにちは!
8月から今まで4記事にわたって来年度年少を迎える我が子の入園先を2候補に絞って悩んできました。

幼稚園選び悩み中 #1
幼稚園選び悩み中 #2
幼稚園選び悩み中 #3
幼稚園選び悩み中 #4

幼稚園Aは、理念にすごく共感できるけど週3のお弁当作りが面倒だな〜園舎も古いし他も色々大変そうだな〜と思っていた。

幼稚園Bは、週4作りたての給食だし新しくて広くて敷地内が自然の緑でキラキラしていてまるで絵本の世界みたいですごく素敵だったんだけど、どこか「言われたことをやる」教育から抜け出せていない感じがしてそこが気になっていた。

10月になり、ついに心が固まったので報告も兼ねて記事にまとめます!


結論: 幼稚園Aに決めた!

前回のあらすじ、夫を連れて園庭開放に行った話

夫は、私の話ぶりからも「本当は幼稚園Aが良いと思っているけど、お弁当がめんどくさくて躊躇っているだけ」だというシンプルな本音に気づく。

そこで私も「子どものためとかごちゃごちゃ述べながら、自分が楽するための言い訳を並べているだけだった」と自覚する。(いや、園Bの環境自体は本当に本当に魅力的なんだけれども…!!)

問題点は、自分が「めんどくさい」を受け入れる覚悟を決めるかどうかの話だった。
それももちろん大事なポイントだけどね。母が苦痛を抱えながら通わせてても家族全体のハッピーは完成しないからね。

でも私が一番大事にしたいことは、
◎子どもが幼稚園を通して幸せに生きる基盤を築くこと。
◎子どもの貴重な幼少期の体験をたくさん共有して将来悔いが残らないように思い出を作ること。

だから半分以上は自分のためなんだけど。

総合的にこの2点をより満たしてくれる幼稚園Aを選ぶということは、多少のめんどくささは甘んじて受け入れなければいけない。


幼稚園A願書を前提に幼稚園Bの最後の親子クラスに参加

そんな気持ちを作った上で、9月の最終週、3回通った幼稚園Bの最後の親子クラスに参加。

森のアスレチックで全身を使って遊んだ。
木に張ったロープを伝い歩きしたり、木製のアスレチックを登ったり降りたり、手作りの木のブランコなどのあるアスレチックの一角。
我が子は怖がってあまり遊ばなかったけど、「年長さんになるとみんな慣れてあっちこっちヒョイヒョイッと登っちゃうんですよ」と先生。

その傍ら敷地内の田んぼでは年長クラスが稲刈りをしていて、刈り取った稲を園長が束ねて干す作業をしていた。
白人女性が混じって稲刈りをしていたので、「あの方は英語の先生か何かですか?」と尋ねたら、「卒園生の保護者の方で、行事があるときはこうして手伝いに来てくれるんです。英語で話しかけてくれるから園児たちも自然と国際体験ができるんですよ」と教えてくれた。
良 い で す ね …。

私はやっぱり好きだな、この幼稚園。幼稚園B。
もし二人目を授かったらもっと幼い頃から親子クラス行こ。
我が子0歳の時からBビーPーク細々と通ってたんだけど、ここに来れば幼児教室なんて通わなくていいじゃん。

後ろ髪を引かれる思いもありつつ、幼稚園Bを去った。
園庭開放もっと行きたかったしこれからも行きたかったな…。
親子クラスが別の曜日だったら今年度いっぱい通いたかった。

こうして、幼稚園Bへの入園検討は区切りをつけることになりました。
以下は、幼稚園Aの話です。


釜戸給食試食会に参加した

週3お弁当の幼稚園A。
週1は、午前帰り。
週1は、園庭の隅にある釜戸で作られる給食。

この給食には、地域の農家さんが無農薬で育てた野菜などが使われて、お米は羽釜で炊いているらしい。
そんな炊きたてご飯とお味噌汁を試食させてもらった。
あと番茶。
京都からわざわざ取り寄せているこだわりの番茶で、効能を説明されていたけど細かいことは忘れてしまった、とにかく健康のことを考えて選び抜かれた番茶を普段から子どもたちに提供していると言っていた。

お釜で炊いたご飯、味が凝縮されてて噛むほどに甘くて、白米だけで食べてても美味しかった。素材の味を楽しむとはこういうこと…。

帰り際園長先生に
「ごはん美味しかったです。同じお米なのに、甘くて不思議ですね」
と話したら、
「ほんとよねぇ、不思議ねぇ。手間をかけると美味しくなるのよねぇ」
と言われて、園長の思いのこもった言葉の不意打ちをくらってなんか泣きそうになってしまった。


入園説明会に行ってきた

他の子育て支援イベントで出会ったママたちからの口コミでなんとなく通い始めた幼稚園Aのプレスクール。
しっかりと園の思いが語られる説明会に参加したのは何気に初めてかもしれない。

そこで日常の色々なエピソードを聞いた。
園長も、担任の先生方も、子どもたち一人ひとりの声をよく聞いて、意思を尊重する保育をしてくれていることがよくわかった。

例えば私が#2の記事内で違和感を感じていた「運動会の練習を続けたいか続けたくないかの多数決で、NOに手を挙げていた子もいたのに多数決だからもう一回やることになった」エピソード。
幼稚園Aでは、「子どもたちの願いはできるだけ叶えてやりたい。願っても叶わないんだという体験はできるだけ避けたい。」
だから例えば劇で桃太郎をするってなったら、桃太郎もイヌもサルもキジもやりたい子がいれば全部やらせてあげるし、何の役もやりたくないって子がいたらだったら何ならやりたいのかを自分で考えて決めさせる対応を取る。

自分のやりたいことを、自分で決めて、責任を持つ。
その環境の用意や手伝いを、大人がする。
これからの時代に必要なのってまさにそういう力だよね!

もちろん園児の発想だからぐだぐだになることもあるしハタから見てたら「こんなんでいいの?!」と思うようなこともあるかもしれないけど、大事なのって見てくれじゃないんだなぁって。
「過程の大切さ」を重視して、見守ってもらって、その繰り返しの中で育まれるものにこそ、生きる力が宿るのだと先生方の話を聞いていて思ったし、自分が今まで集めてきた教育の知識の答え合わせをしてもらったようで勝手に嬉しくなっていた。

さっき「多少のめんどくささは甘んじて受け入れなければいけない」って言ったけど、訂正します、「めんどくささにこそ価値があるのだ」と。
手間をかけたら美味しくなるということですね、お米も子どもも。

その点、幼稚園Bは「保護者受けは良いんだろうなぁ」という感じでした。


最後に

「なんとなく人から良いと聞いて幼稚園Aに決めかけてるけど、本当にいいんだろうか…」というところに舞い込んできた幼稚園B。
そして始まったちょっと遅めの幼稚園比較検討活動。

一連の検討作業を通して改めて自分が育児していく上で大事にしたいことの優先順位の認識ができたし、覚悟を決めることができた。
流されるのではなく、自分でちゃんと考えて決めることが大切。

今は子どもを自宅保育してるから時間ないけど、来年度から幼稚園始まればもうちょっと自分の時間できるんだろうな〜♪と思っていたのは多分そんなことなくなるけど、私が母としてそうしたくて選んだ幼稚園なので、めんどくさがらずに積極的に子どもと園に関わって今しかできない親子体験をめいっぱい楽しんでいきたい。
自分が今までしたことのなかった経験を、子どもの活動を通して新しく重ねていけたらいいな。

私の人生はこの先三十年くらいは多分大きく変わらないけど、子どもの幼稚園時代は今だけだし、あと数年しか家庭>外界の期間がないと思うとほんと他のことって小さく見える。
我が子の可愛い盛りの期間、大切に過ごしたい。


というわけで、無事に悩みが晴れたので11月1日に願書を提出しに行きます。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

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