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映画 「ルックバック」 人生を憂いてるおっさんたち、これを観てもう一度、

本作の内容にはほぼ触れていません
作品の内容や感想は、良識ある方のレビューをお読みください

ぐだぐだの感想です

映画好きなおっさんですが、さすがにマンガやアニメは縁遠くなり、
この作品は完全にスルーしてました

ある若いヒトに、とにかく観るべしと勧められ、PrimeVideoで観る
さすが今、最も実力と人気のある作家の作品です
いい歳をしたおっさんにもグイグイ刺さってきます

53分間の世界とシンクロするために劇場で観たかったですね


「つなぐ」、「駆ける」、そして、


何かに夢中になれる、
それを共有する友がいる、
そしてその友と手をつなぎ一緒に駆けることが出来る、

そこに至る流れをノスタルジックな映像で見せていく
活きている時間は躍動していく
二人の世界は、輝かしく色彩られていく

とてつもない迫力である

ひとつひとつのカットから、作者の描きたい想いが伝わってくる


この世代のヒトは、自分をどちらかの人物に投影し、同じ想いを持ち、
一緒に焦り、苛立つのだろう

終盤の展開では、時間を戻し、もう一度結末に繋げていく
そこに二人の4コマ漫画を媒介させて、

ただ、時間は残酷であり、戻れない
だから駆け続ける

二人と一緒にいた観客が、
見終わったあと、劇場を出たあと、
これからは、自らの世界を駆けるのだ、と、思えれば、

いろいろと意見が分かれる作品であるかもしれないが、
とてもこころに響く作品であることは間違いない


それは、とても遠い過去なのか

年齢を重ね、世を憂えているおっさんがこの作品を観て何を思うか、

熱い想いを持っていたのは何時の頃だったか思い出せなくなり、
それ以上に、どこに向かって駆けていたかすらわからなくなっている
あるのは諦めと後悔の焦燥感だけ


しかし、こんなストレートに刺さってくる作品を観ると、
その時の想いが微かに思い起こされ揺り動ごかされる

憂いているのではなくもう一度と、
さすがに可能性は無限ではなく、到達点も限られるが、
時間はまだたっぷりあるのだから

ただ、一緒に駆ける友はもういないが、もしかしたらそこに行けば誰かと会えるかもしれない、
なんてね

この作品に接し、若い人たちの熱い想いを共有させてもらった、
そしてもう一度、と思えるきっかけとする

とにかく、おっさん世代のヒトも、観て感じるべしですね


原作の漫画も読んでみます



少しズレますが、こんな作品を思い出しました、
ひとりじゃないんだよね、








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