今週の一冊「M-1はじめました」谷良一
年末の風物詩、「M-1グランプリ」を創り上げた男たちの話です。ノンフィクション。
M-1の第一回が、2001年。
当時、漫才は下火だったんですって。
そうなんだ、確かに、「笑う犬」とか「はねるのトびら」とか、コント番組は多かったけど、漫才はあんまり見なかったかも。
それで、当時吉本興業にいた谷さんが、上司に「漫才をもう一回盛り上げてほしい」と言われ、M-1グランプリを立ち上げるんです。
本番まで、ピンチの場面も訪れるんだけど、必ず助けてくれる人が現れるのね。
オートバックスの社長さんとのエピソードが良かったですね。
何かを始めるとき、信じてくれる人がいるというのは、とても力になるんじゃないかな。
読んでいて、谷さんは本当に漫才が好きなんだな、というのが伝わってきました。
知ってる漫才師の名前もたくさんでてきて、その点でも面白かった。
すごいよね、今、M-1っていったら楽しみにしてる人多いじゃん。
プロジェクトも最初二人しかいなくて、審査員もなかなか決まらなくてってところから、ここまで大きい番組になったんだもんな。
島田紳助さんのあとがきも良かった。
M-1や漫才が好きな人、何かができあがるまでの舞台裏のストーリーが好きな人におすすめです。