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【ダメ社員からの脱出!】①ミスが多い 〜注意力の低下〜

B.注意力の低下

注意力というのは、集中力と似て非なるものです。
集中力は、一つの物事に意識を向ける力です。
それ以外の事は意識を遮断する事になります。
注意力は一つの物事だけでなく、関連する事柄や周りにも意識を払う力です。
それにより、予期せぬ事柄にも対応できるのです。

注意力が低下する原因の一つには、疲労があります。
日々の疲れが溜まれば、当然注意力は低下してしまいます。
又、注意力を長時間要する仕事などは、
それを一人で長く持続する事は難しいでしょう。
注意力は心身の健康管理が大切です。
体が健康で、リラックスした状態を心がけましょう。


仕事には集中力が大事ですが、
集中しすぎても周りに対する意識が欠如してしまいます。
どのような仕事も、一つのことだけ考えれば良いということはありません。
機械を操作するにしても、いくつかの手順を覚え、いくつかの注意を頭に入れ、
それらも意識しながら行う必要があります。

どんなに単純作業でも、作業したものを整理したり、準備をしたり、
何かしらの注意もしながら行うことになります。
メインで行う仕事とそれに関連する複数のことを意識し、
起こりうるミスを未然に防ぐのが注意力なのです。

関連する複数の事柄を意識するには、その事柄を知る必要があります。
仕事において、教えられたやり方だけを何も考えずに進めているだけだと、
思いもよらぬミスが発生しても、それに気づきにくい状況になります。

自分の前工程は、どのような作業をしているのか。
自分の後工程は、どのような作業をしているのか。
その仕事が最終的にどうなっていれば良いのか。

それを知るだけでも、ミスを随分と減らすことが出来ます。
又、普段から色々なことに興味をもち、常識を知っておくことが大事です。
常識が身につくことで、何かミスが起こりそうなときに
違和感を感じることが出来ます。

「何だかおかしいな」
「普通はこうならないかな」
「常識的に考えたらこれは変だ」

と思い、確認してみると間違いだったことがわかる。
これは他人のミスを救うだけでなく、
全く疑いを持たずに行っていた自分のミスにも気付ける力です。
色々なことに興味を持ち、多くの知識を身につけていきましょう。

注意力が散漫と言われる状態について

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集中しすぎとは違い、
必要のないことや集中を阻害するような事を考えすぎてしまう状態です。

注意力散漫にも種類があります。
色々なことに興味があり、気になって仕方ない状態。
音楽を聞いたり、動画を見たり、SNSをしたり、人と話をしながら、
仕事をするなどの注意力散漫もあります。
ポジティブな感じもありますが、
結果的に仕事にミスが出るようであれば改善する必要があります。
これに関しては、どうすればよいか本人がよくわかっている事がほとんどです。
少し集中力を高め、意識をコントロールしていきましょう。

それとは逆に、色々な不安を抱え、
ネガティブな考えで頭の中がいっぱいになってしまっている人もいます。
これを心理学の観点で分析していきましょう。

まず、不安の原因が何かを明らかにしましょう。
大きな不安事があると、その事が頭から離れず注意力が低下します。
しかし、いずれ解決できるものであれば、
誰かに相談したり協力をもらいながら、
一歩一歩解決できるように進めていきましょう。
決して一人で悩みを抱えないことが大切です。

そして、不安や不満や怒りなどが頭の中を占めていて
注意力が散漫になる場合があります。

まずは自分の感情に気づくことです。

「ネガティブな感情など持っていない」
「怖がってなどいない」
「自分は別に怒っていない」

と無意識に自分の感情に蓋をしていないか、自分自身に問いかけるのです。
そしてその感情を認め、受け入れる事です。
感情に飲み込まれてはいけません。
コントロールするためには、感情を認め、受け入れ、
冷静になって整理する事です。

ネガティブな感情は、誰にでもある自然なものです。
過去の経験などから自分の身を守るために、
〈無意識〉が起こしている心の状態なのです。

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