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ピンクの夕焼け

春先だろうか、夕焼けが赤く染まるのではなくあたり一面ピンク色に見えるときがあるだろう。私はあれがあまり好きではない。こんなことをいうと厨二病臭くて嫌なのだがあのピンク色の夕焼けはどこか平和ボケした別世界に飛ばされたような感じがして、普段見る夕焼けの何かが終わっていくような哀愁が感じられないのだ。
どうしてあんなピンク色の夕焼けになることがあるのかはわからないがあのファンタジーじみた夕焼けはどこまでいっても広がっていて影に隠れることはおろか影の存在すら許されていない感じがする。
ロマンチックといえばそうなのかもしれないが私にはどうしても作り物の中に放り込まれたかのような恐怖しか感じられないのだ。

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