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【困窮してみた No.9 〜 引っ越しました】

【①.引越しました】

いよいよ生保受給を視野に入れざるを得ない状況となり、引越しを行いました。
新居は、東京都の2人暮らしの生活保護世帯に支払われる住宅手当の家賃内の物件です。

・働いていない
・収入のあてもない
・生活保護の申請もまだ
・現金もほとんど持っていない
・自己破産手続中

という、「逆ロイヤル・ストレート・フラッシュ状態」の人間に、物件を貸してくれる大家さんというのは当然少なく、2つの福祉にリーチして、東京都内全域でも、トータル4件しかありませんでした。
その中で3つの物件の内覧を行い、一番条件に合っていて、物件自体も比較的新しく、周辺環境もそれほど悪くない物件を選びました。

今回、物件選びでお世話になったところは

・TOKYOチャレンジネット
 https://www.tokyo-challenge.net

・一般社団法人賃貸保証機構
 https://www.lgo.or.jp/index.html

の2つです。
今回は、賃貸保証機構様の選定物件に契約しました。
いずれの団体様も、とても親身に対応してくださり、生保申請の際には、賃貸保証機構のご担当者様が同行してくださることになっています。
(紹介したは良いが、入居早々家賃が滞るとまずい為)

【②.導かれるような偶然の数々】

当初、今回の物件へのお引越しは、上記したような僕の状況に加え、所持金がびっくりするほど少なく、転宅費用だけでもすでに10万ちかくオーバーしていて、引っ越し屋さんをお願いするお金など、到底考えられない状態で、「あー……こりゃ無理かー……」という状態でした。
ところが

・大家さんが初期費用を大きく値下げしてくれた
・鍵交換費用を賃貸保証機構さんが持ってくれた
・今月分の家賃をフリーレント扱いにしてくれた

という3点が揃い、転宅費用を出しても数万残る計算になりました。
あとは引越し費用をどうしようか? という状況でしたが、こんなチャンスはないと思い、見切り発車的に契約を済ませてしまいました。

あとの問題は、引越し屋さんにお支払いする費用です。
2月3月は、ただでさえ繁忙期。
価格が最もアップする時期です。
相場感がどのくらいかわからなかったので数社に一括見積を出したところ、手持ちギリギリの価格……(;´Д`)
引越した瞬間に食い詰める状態です。

とはいえ、契約してしまった以上、引越しはしなければいけません。
賃貸保証機構様の方でも、某引越し業者に渡りをつけて頂いていたので、そちらに見積に来て頂いたのですが、提示金額は7万円弱。
どう考えてもオーバーで、営業の方も早々にお帰りになられました。

どうすべぇなぁ……と、およめさまと2人で頭を抱えていると、不意に電話が。
先程の引越し業者の営業さんからでした。
「◯◯日であれば、そちらの方で引越しがあるので、その作業の帰り、事業所に戻る道すがらにピックアップして荷物をお届けする、という方法であれば、時間指定はできませんが、かなりお安くいけます」

とのこと。
提示金額は4万円弱。
生存可能と判断できる金額です。一も二もなくお願いし、バタバタと引越しと相成りました。

引越しって、もっとお金もかかって大変なものだと思っていました。
今回の引越しでかかったお金をぶっちゃけると、入居に係る諸費用+引越し業者への支払いの両方で、20万かかったかかからないかです。
もちろん、ちゃんとした手続を踏んで、住みたいエリア・住みたい物件へ、自分の望むタイミングで引っ越すとなると、なかなかこんなふうにはいかないとは思いますが、「こういう方法もあり得る」ということがわかりました。

困窮した時、最も大切なことは、「住所がある」ことです。
職を探すにも、福祉を受けるにも、現住所がないとどうにもならなくなってしまうことがあります。
黒に染まってストリートで輝くのは良いですが、暗黒面に堕ちて路上に居を構えることになると、そこからの人生のリカバーは、かなりハードになると思われます。

【③.物入りですね……】

引越し代金を少しでも抑えようと、夜逃げ同然の荷物で引越しました。
白物家電は前宅に残った母の生活に必要なので、全て置いてきました。
キッチン用品も、シャトルシェフ1つ、北京鍋一つ、底の浅い両手鍋一つだけ。ガステーブルもないので、カセットコンロが唯一の熱源です。

現状、とにかく食べることとライフラインの維持への出費を優先しなければならず、一点あたり500円を超える出費は、かなり慎重にならざるを得ない状況です。
そこで、前回に引き続き、Amazonほしいものリストの公開を再度行ってみようかとおもいます。

OZZYがほしいものリスト

食品が少ないのは、冷蔵庫やストッカーがない為、貯蔵に困るからです。
現在は、多分一年で一番寒い時期なので、安普請のキッチンは外気温とさほど変わらない状況で、冷蔵庫要らずではありますが、冷蔵庫ゲットまでは、生鮮品はなるべく使い切り・食べきりにしていかなければなのです。
お米や缶詰などは常温保存で問題ないので、含めてあります。

割と困っているのは、収納やキッチンツールです。
今、「かき混ぜる」「ひっくり返す」系のツールや、ボウル、ザル等がない状態です。
シャトルシェフでご飯を炊いているので、汁物や煮物等を作るための深めの両手鍋も、一つ必要です。
食器類は、100円ショップや前宅からすこし持ってきたもので現状なんとか賄えているのですが、カトラリーがありません。
カレーをティースプーンで食べている状態なので、少し不便です。

リストにあるものが、ちょっと高額なものが多いと感じられるかと思いますが、安価なものだと「合わせ買い対象商品」だったり、そもそもその製品が最安だったり、送料が製品価格より高かったりで、結局ご負担額が割高になってしまうためです。
また、キッチンツールに関しては、末永く愛用することで、長期的なコストが下がります。
リストの商品は、全て「一生モノ」レベルのものです。

白物家電については、昨日上記のリストをTwitterにUPしたタイミングで、洗濯機をポチってくださった方がいらっしゃり、ビックリすると同時に、ありがたくてありがたくてリアルに泣きました。くださったのは、noteの仲間です。
まさに、「noteでよかったこと」です。
値の張るものについては、なんとか目処を立てて自分で購入しようと考えていましたが、まさかまさかでした。

なんだか本当に、「生かされてるな」と感じます。
なんとかここから、再起動をかけていきます。

画像はカセットコンロでパンを焼いている状況です。
トースターなくてもパンは焼けるのよー♪

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