「寒月冴空」＃１５

お題：制限
よくお参りする神社には今の天皇陛下や上皇さま、明治天皇の句が貼ってある。素晴らしく見事な句ばかりだ。
でも、、でも本当に詠みたいものを詠んでいるのだろうか？という気も若干する。これは皇族の方々に限ったことではない。立場のある人は、少なからず「制限」を暗黙のうちに受けているのではなかろうか。
政治的な発言は避ける、差別につながるような内容も当然、除外されるだろう。そういった微妙な問題を含む話題以外にも多くの話題があるのだから問題なさそうなことについて詠めばいいのだろうが、現在世界で起こっていることに対して、現在ニッポンで起こっている憂慮すべきことに対して、感じたことを自由に詠めないのだとしたら、つらい想いをなさっているのかもしれない。
例えば、今（2023年11月）だと「ガザ」が重大ニュースだ。そして、大物ミュージシャンが次々と亡くなっている年でもある。せめて自分みたいな存在しているか、していないかぐらいのちっちゃな人間が鎮魂の意味を込めて綴ってみよう。

笑ってはいるものの、世界で起こっている悲しい事件をおもうと心からの笑顔にはなれない

歳重ね　青春の宝たち　けふもくずれゆく